初デートでドキドキしすぎて、緊張しまくって、何が何だかわからないまま終わってしまった。今考えると、次のデートの約束を取り付けることができるだろうか? ということばかりに気を取られて、せっかくのデートを楽しめなかった。

そんな経験をお持ちの男子のみなさん、多いことと思います。人生初のデート、大好きな彼女と初めてのデート、イロイロなデートがあると思いますが、今日は初デートで気を付けたいことについて考えてみることにします。

●デートの予定を決めすぎない。デートの予定を分単位で決めておいて、予定通りに事が進まないとイライラしてしまう男子、けっこういるものです。

これをしてしまうと、女の子が5分遅刻してきただけで、華麗なるスケジュールが狂ってしまい、綿密に予定を立てたあなたはイライラした気持ちになっちゃいますので、あまりキメキメに細かい予定は立てないでおいたほうがいいかと思います。

●あまりにも何も決めておかずに、いきあたりばったりなデートをしてしまう。何をするか? 行きたいお店や、目的地も決めないまま、あてもなくうろうろした結果、ランチはどこも混んでいて、映画館は満席、カフェも並んでいる状態では、歩き回った女の子が疲れてしまいます。

予定を決めすぎて初デートにのぞむのもどうかと思いますが、あまりにも何も決まっていないせいで、せっかくのデートがグダグダいになってしまうのはもったいないことです。 男として、行き先は自分で決めて、初デートを仕切りたいという気持ちはあるかもしれませんが、デートの前に女の子に、「どこか行きたいところある?」とか、「見たい映画あるかな?」「食べ物の好き嫌いはある?」ぐらいのことは聞いておいてあげて、ざっくりでかまいませんので、予定を組んであげてほしいところです。

●彼女にまだ「好き」とか「付き合って」と言っていない状態なのに、どういうスタンスで彼女と接していいかわからず、なぜかすでにもう恋人のような感じで接してしまう。

話をしていて、(これじゃ、すでに彼氏気取りでは?)というようなことを言ってしまう男子は後を絶ちません。が、こういった言動は女の子からすると、好きとも付き合ってとも言わないくせに、いきなりその距離感おかしくない? いったいどういうつもりなの? というふうに受け取られてしまいます。

初デートで、気を遣いすぎていつまでたっても敬語のまま、気恥ずかしさのあまり、女の子の歩幅も考えずにスタスタ歩いてしまってやたらとふたりの間に距離が出てしまうのも困りますが、初デートのときは、少し丁寧なくらいにやさしく紳士的にふるまってもいいと思います。

●初デートだから! と張り切っておしゃれで値段もけっこうな感じのお店を予約して食事をして、「ワリカンでいいよね」と女の子にもお金を払わせるのは、ちょっとどうかな? と思います。

男がおごる感じでいくと、デートってお金かかるし……と思う男子は多いかもしれませんが、女の子はデートの前段階でお金を使っていることが多いものです。たとえば、このデートのために、洋服や靴、化粧品、下着にまで気を遣って新しく買ってしまったかもしれませんし、もしかしたら、エステにいってお肌の手入れまでしちゃったかもしれません。

また、デート相手の女の子によっては、一人暮らしで実家暮らしの女の子よりも生活費がかかっているかもしれません。そういったことを考慮にいれず、自分がこうしたかったから、自分が行きたかったからという理由でお金のかかるデートプランにして、女の子に「ワリカンで」といってしまうのはいかがなものかと思います。

デートしたいと思えるほど大切な女の子が相手なのですから、彼女の対場や状況をよく見極めてデートの予定をたててほしいものです。

●女の子とデートした経験があまりなかったり、女性慣れしていなかったりするのに、それを隠そうとして「慣れている」感じを出そうと、やたらに女の子にボディータッチをしてしまう。過剰にレディーファーストな態度を取ってしまうと、女の子から、(あまりにも女の子慣れしていなさすぎ)と思われてしまいます。

女の子にさわることになれていない人は、親密感を出したいからと、ムリして女の子にさわったりせず、いっそのこと一切女子にさわらないようにしてしまったほうがいい場合もあります。

女子が、まだ彼氏ではない男子からさわられても、この人なら平気! と思えるのは、アタマをわしゃわしゃなでる。がしっと思い切り肩を組んでくるなど、がばっとさわやかに女の子にふれてくる男子のみです。

まだ彼女でもないのに、いきなり腰にそっと手をまわしてくる。話がおもしろくてもりあがったときに、笑いながらウエストのあたりを指でつんつんする。糸くずやほこりがついてるよ、といって背中やおしりのあたりなど、背面の部位をそっとさわったりするのはおすすめできないさわり方です。

そもそも、男子だけでなく、女子もあまりボディータッチに慣れているようなお国柄ではないと思いますので、慣れていない男子は、なるべく初デートでのボディータッチはさけたほうがいいと私は思います。

初デートを楽しいものにするには、ああしようこうしよう、ああしたいこうしたいという己の願望を優先するのではなく、その場その場を一緒に楽しもうという気持ちが大切です。

ぜひとも次の約束を取り付けたいと躍起になってしまう男子は多いものですが、それがダメならダメでもいいや……ぐらいの気持ちで肩の力を抜いて、初デートを楽しむことができるといいと思います。むずかしいかもしれませんが、がんばらない程度にがんばってほしいところです。

酒井冬雪です。そもそも、自分は仕切り性格なのか、それとも仕切られちゃたったほうが楽な性格なのか? そこを見極めておくと、初デートのプランも立てやすくなると思います。仕切られたい性格の男子は、女の子に「どこ行きたい?」と聞けばいいですし、仕切りたい男子は「ここに行きたいんだけどどうかな?」と女の子に提案すればいいというわけです。ちなみに私は、仕切りたいタイプの男子としかデートしたことがありません(笑)。では、またねー。

【連載は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました】