自分ではそんなつもりはないのだけれど、知らず知らずの間に彼女にさみしい思いをさせている。好きな女の子を不安にさせてしまっていること、あると思います。

不安やさみしさを抱えていても、嫌われたくないから、しつこいと思われたくないからという理由で、女の子はそれを言い出せず、ふたりの間にいつしか深いミゾができてしまい、最悪の場合、取り返しがつかなくなってしまうこともあるかもしれません。

今日は、男子のどういった言動が女の子を不安にさせたり、さみしくさせたりしてしまうのか? という問題について考えてみたいと思います。

●連絡さえ取れていれば大丈夫とばかりに、LINEやメッセで「ごめん、10分遅れる」「渋滞してて送れそうだから先に店入って待ってて」と、彼女との約束にはつい遅刻してしまって時間どおりに待ち合わせ場所へ行けたことがあまりない。

●彼女とデートする約束を前もってしていたとしても、男友だちや会社の同僚、先輩から誘いがあるとそちらを優先している。なので、男友だちに誘われると、デートをドタキャンしてしまうことがよくある。

●彼女と旅行する計画を前から立てていたけれど、行き先も泊まるところもすべて、「そっちで決めちゃっていいよ」と言って、彼女任せにしてしまった。

●考えてみると、彼女のほうから連絡がきたり、デートの誘いがきたりするのでデートをしているような気がする。自分から電話をかけたり、食事に誘ったり、メッセを送ったりしたことはないかも。

●彼女が大事な話をしている最中に寝てしまう。ケンカしている途中であくびをして、彼女に、「明日にしてもらっていいかな?」と頼んで聞き入れてもらう。そして、話のつづきを後から持ち出すことなく、なんとなくなぁなぁのままにしてしまっている。

●彼女は自分の友だちや家族にオレを会せたりするのが好きみたいだけれど、オレはイロイロ聞かれたりからかわれたり、結婚をほのめかされたりするのが面倒なのもあって、彼女を自分の友人や家族に紹介したりということはしていない。

●人前で手をつないだり、腕を組んだり、もたれかかったりとイチャイチャカップルみたいな行動はしたくないほう。だから、彼女が人ごみで手をつなごうとしてきたとき、さりげなく気付かないふりをしてしまったり、少したつとすっと手を放したりしてしまうことがよくある。

●男友だちとワイワイ騒いだり、飲んでくだらない話をしたりしているときに、彼女から、「そんなふうに笑うところ見たことない」とか、「私といるときとぜんぜん違うんだね。なんか、すっごい楽しそう」というようなことを言われてしまったことがある。

●彼女からワガママを言われたり、すねたりされたときは、甘やかして、少しワガママを聞いてあげればいいんだろうなぁとは思うけれど、それができなくて、つい厳しいことばを言ってしまったり、気付かないフリでスルーしてしまったりする。

女の子は、大好きな人のことは何でも覚えているものです。付き合い始めたときから、彼のやさしいことばや彼が自分のためにしてくれたことをたくさん心に積み重ねて幸せな気持ちになっていくものなのです。

しかし、それと同時に、些細なことでも、彼のさりげない見て見ぬふりや冷たさ、守られない約束、おいてけぼりにされた気持ちも女の子の心には積み重なっていきます。些細なことでも、月日を経て積み重なっていくうちに、不安や心配、疑念にかわっていってしまうというのはよくあることなのです。

ケンカやもめごと、心配ごとや不安の原因は、意外に些細なことだったりするものです。しかし、その些細なこと彼女が何も文句を言わないからとやり続けてしまう。些細だけれど、相手を悲しませている要因を放っておいてしまったために、小さな疑惑や心配が積み重なって、(この人と一緒にいても安心できない)と女の子に思われてしまうことはよくあることなのです。

女の子だけでなく男性も、恋人や好きな人といて安心したい、ホッとしてくつろぎたいと思うものだと思います。もちろん、恋するふたりには好きがゆえのドキドキだってあると思います。が、相手を信用できなくてドキドキするとか、相手のことを何かしら疑ってハラハラするというような、そんな類のドキドキをいつも抱えていたくはないはずです。

些細なことだからこそ、大好きな彼に言いたくない。それくらいのことで文句を言って、好きな人にワガママな女の子と思われたくない。ガマンにガマンを重ねて、女の子はだんだん自分の心を閉ざすようになってしまいます。

(もっと彼のほうから電話したり、メッセしたりしてほしいけど、それは望んではいけないことなんだ) (ケンカの最中に「眠い」と言うなんて、彼にとって私はそんなに大事な存在ではないんだろうな) (旅行って、行く前にどこに行こう、何をしようとあれこれ相談しあうのも楽しみのひとつなのに、彼にとっては私との旅行なんて楽しみではないのかも) (男友だちが大事なのはわかるけど、いつもいつも私は後回しで、これじゃいつデートできるかわからないよ) (もう……彼に期待をするのはやめよう)

こうして、彼女はあなたの前で本心を見せなくなってしまうというわけです。自分の本心を隠して、気持ちをガマンして言いたいことも言えず、笑ったり泣いたり怒ったりもできなくなってしまったら、そんなのちょっと悲しすぎる、と私は思います。

彼女の様子が最近、前となんだか違う。彼女が変わってしまったような気がする。そんなふうに思いあたるところがある人は、まず、自分が知らず知らずのうちに彼女にさみしい思いをさせていなかったか? 彼女を不安にさせるような行動を取っていなかったか? 振り返って考えてみるといいと思います。

もし、彼女を不安にさせてしまっていると気づいたら、今からでも遅くはありません。ゆっくりじっくり、彼女の納得のいくまで話を聞いてあげるところからはじめてもらいたいところです。そして、そうすることで、彼女の不安や心配をふきとばしてあげてほしいなと思います。

酒井冬雪です。大事な話だよね? これって……という場面で、あくびしたり、眠いと言われたりするとたいていの女の子は怒っちゃうと思います。「寝たほうがいいよ」と言いながらも内心怒っていると思います。眠くても、今日は覚悟を決めて彼女の話を聞くぞ! という気持ちを持ってほしいところです。では、またねー!