初めて女の子と出かけたとき、気になる女の子や友人と何人かで外出したとき、この機会に自分のことをよく知ってもらいたい。そして、できることなら自分にいい印象を持ってほしい、好感度が上がるとうれしいし、さらにもっと仲良くなれたら……と考える男子は多いことと思います。

しかし、自分をわかってもらいたい、うまく自己アピールしたいと思うあまり、行動が空回りしてしまうことはよくあるもの。気持ちが空回りしただけなら、家に帰ってきてから今日のできごとを思い出し、ひとり毛布をにぎりしめ、「ぬおおおー。あのときはこうするべきだった」ともだえればいいだけの話かもしれません。

でも、空回りしてちょっと女の子にマイナスなイメージを与えてしまった(ような気がする) ということになってしまうと、仲良くなるどころか気まずい関係になってしまう可能性も出てきてしまいます。

今日は、どうすれば女の子から、気になる女子、好きな相手からよくない印象をもたれないためにできることについて考えてみたいと思います。

●親しい男友だち同士の感覚でじゃれあったり、相手をけなしたりしない。

男同士の間では、仲のいい友人をけなしたり、悪口を言い合ったりしてじゃれあうのはいつものことかもしれません。ですが、女の子は友人同士でそういうことをする人が少ないので、友だちをけなす男性を見ると、ぎょっとしてしまう女子が多かったりします。ぎょっとするくらいならいいのですが、親しい友人の悪口を言うなんて信じられない。彼って、友だちと仲がいいふりをしているけど、本当はそうでもないのかも……。実は、友人をねたんだり、けなすことで自分を持ち上げたりしようとしているのかもしれない……と思われてしまう可能性もなきにしもあらず。

男同士でツルんでいるときの感覚を女の子も同じように持っていると決めつけてしまわず、女の子の目線で見ると、自分たちがどう見えているのか? というところを考えてみるといいと思います。

●焼肉屋やお好み焼き屋、自分で串揚げ屋など、自分で多少の調理をしなくてはならない系のお店に行かない。

よほど気がきいて、なんでもテキパキできる男子でしたら、ある程度自分で何かしないと食事ができないお店にいくのもいいかもしれませんが、それができないとなると、できる男子と、(Aくんはさっきから、お肉を焼いて取り分けてくれるのに、他の男子はぼーっとしちゃって何なの?) と比較されてしまうこともあります。

また、焼き肉などはお肉の焼き加減にも好みがあるもの。自分は表面が焼けていたらさっさと食べてしまうけれど、女子は中までしっかり焼きたい派。あんまり焼きすぎるとおいしくないよとか、そんなにおなかすいてないのかな? と勘違いをして、女の子の口に入る前にお肉をパクパク食べてしまう男子は後を絶たないものです。

というわけで、気がきかない人、周りの空気が読めない人、何もしていないくせにひとりでガツガツ食べちゃって何なの? と思われるのをさけるためにも、あまり親しくないときは、調理をする必要性があるお店をセレクトしないほうが無難かもしれません。BBQやアウトドアキャンプなども同様のことが言えると思います。

●気になる女子、好きな女の子が他の男と話していた、オレの友だちと楽しそうにしていたからといって冷たくしない。

気になる女の子、好きな女子と親しくなりたくて、せっかく友人同士で出かけるチャンスをつくったのに、彼女は他の男とばかり話をしている。そんな彼女を見て、カッとなってしまい冷たくしたり、意地悪やイヤミを言ったりしてしまう男子はけっこう多いものです。

冷たくすることで、オレの気持ちに気づけばいいと思う部分もあるのかもしれませんが、女の子は100%、(Cくんは、私のことが好きじゃないんだ。嫌われているかもしれない) と思ってしまいます。それどころか、好きな女の子に冷たく、意地悪をするなんて小学生男子のような行動を取ると、女の子からはシット深い人、子どもっぽい人と思われてしまうことも。

また、シットや怒りなどの感情が先に立ってしまったせいで、彼女がひとりで、「明日早いから先に帰るね」と言い出した時、「危ないから送っていくよ」というひと言が出てこなくなってしまう危険性もあります。

そんなときに、他の男子が、「あ、じゃあオレもそろそろ帰るから、送っていく」と席を立ったら、あなたの株ではなく他の男子の株が上がってしまうことになるわけです。怒りやシットといった感情よりも、今優先するべきことは何か? 他の男と仲良くして、内心イライラしているけど、でも大好きな彼女が夜道をひとりで帰るのは心配だから彼女を家まで送り届けることが優先。

というように、自分の感情をおさえてでも、やるべきことをするようにしたいところです。

●自分の得意なことをしているところを見てもらってアピールしたいと思い、彼女が苦手としている場所に連れていってしまうというようなことはしない。

相手の女の子に自分のいいところを見てもらいたいと思ったので、自分の得意な分野を披露できる場所にデートや集まりをセッティングしたい気持ちはわかります。ゲームセンターにいって、クレーンで彼女が好きなものは何でも取れるよと言ってみたい。得意のボーリングやらバスケやらを披露したい気持ちはわからなくもありません。

しかし、一緒にいく女の子としては、スポーツが苦手なのでそういう場所で恥ずかしい思いをするのがつらい。ゲームセンターなどにあまり行かないので、何をしていいかわからないということもあるかもしれません。

女の子の側だって、男の子に自分のいいところを見てもらいたいと思う気持ちは同じです。自分のホームで戦うのはたしかに有利ですけれども、一歩引いて考えて相手の都合や状況を慮ってみるのもいいことだと思います。

●映画を観に行った後、話題のレストランで食事した後に、映画や食事に関してうんちくをかたむけたり、やたらと厳しめな批評を語ったりしない。

何でもおいしいと言ったり、どんな映画を観てもおもしろいと言ったりしてしまうせいで、味オンチだとか映画とかよくわかっていないんじゃないの? と女の子から思われてしまうかもしれない。その心配が先に立って、どこへ行っても厳しめの批評をしてしまう男子は意外に多いものです。

ですが、食事の最中や、映画をみおわった直後に批判的なことばかり言ってしまうと、(この人って、今、私といて楽しくないのかな?) (ここに来たこと。私といることにすら不満があるのかも?) と思われてしまうこともあるものです。後から笑い話的に、お店や映画のことをふたりで話すのはいいと思いますが、自分の知識や賢さをアピールするために厳しい批判ばかりすると、女の子を悲しませてしまうこともあるので気を付けたいところです。

自分をわかってほしい。うまくアピールしたいのは、男性だけでなく女性も同じように思っていることです。オレの思いを一方的にぶつける、アピールすることに気を取られるのではなく、相手のことも知りたい、彼女は緊張していないかな? という部分を気にかけていてあげれば、それだけでじゅうぶん「いい人」「やさしい人」と女の子から思ってもらえるはずです。ぜひ、思いやりをもって女の子に接してあげてほしいところです。

酒井冬雪です。オレ、ちょっと自己アピールしすぎたかも……とやってから気付いたときは、「軽く自慢しちゃったけど」と冗談めかして言ってみるなどのフォローができるといいかもしれません。では、またねー。