失恋……できればしたくないものです。とはいえ、失恋してしまって、切なさや悲しさ、苦しさを味合った経験は誰にでもあるはずです。
女の子は、失恋すると女友だちに、「聞いてよー。うわぁーーん」と自分の失恋話を打ち明けて、一緒に涙したり、なぐさめあったり、ストレスを解放するのが上手だったりするものです。
ところが、男性は友人に恋愛話をしない人が多いですし、自分の弱みをみせないようにする傾向があるもの。そのため男子は「なぜ、別れてしまったのだろう」「どうすればよかったのだろう」と、一人でもんもんと悩んで、悩みのループにはまってしまう人が後を絶たないのです。
今日は、男の子が失恋してしまったときに、どうすれば気持ちを切り替えられるのか? という問題について考えてみたいと思います。
◯この恋から学んだこともある……と、失った恋から学べたことがらについて考えてみる。
たとえば、女の子がグチを言うときは、こちらにアドバイスや意見を求めているのではなくて、ただ話を聞いてほしいだけという場合が圧倒的に多いんだなとか。女子の機嫌が悪そうだなというときは、もちろん仕事や友だちとのことでストレスを抱えていたり、悩んでいたりするせいもあるだろうけれど、単におなかが空いているか、眠いだけということもあるとか。
男同士でいるときは気付かなかったけれど、女の子は歩く歩幅も小さくて、自分がいつものペースでズンズン歩いてしまったら、彼女のほうは小走りになってしまうこともある。そういう自分と彼女の些細な違いがあるなら、そこに気づけないと些細なことの積み重ねですれ違いができてしまうとか。
失恋してしまったのだけれど、彼女のおかげでわかったことや彼女から教えてもらったことがたくさんあると、あらためてイロイロ考えてみるのもいいことです。
◯落ち込むにしても、時間や期限を決めて落ち込むことにする。
男子に特に多いのが失恋からなかなか立ち直れず、気持ちを切り替えるのにものすごく時間がかかってしまうということです。もちろん、好きと告白してお断りされてしまったので、相手の女子と付き合っていたわけではないとか、付き合って数年、お互いに相手のことは知り尽くしている気持ちだったとか。
ネットで知り合って、やりとりしていたので実際に会ったことはないのだけれども好きだったのに、突然音信不通になってしまったとか。ひと口に失恋といっても、思いの深さ、キズの深さ、感じ方は人それぞれ違うものだと思います。
また、もともとの性格的に失恋以外のことでもなかなか立ち直りにくいタイプの人や、いつまでもくよくよしてしまう人もいるものです。長く付き合ってきた彼女と別れた上に、性格的に心のキズからなかなか立ち直れないタイプとなると落ち込んで立ち直れない期間がますます伸びてしまう可能性が高まってしまいます。
男子の場合、1年2年、3年くらい落ち込んだままというのはけっこうよくあることですし、長いときでは5年10年と彼女を忘れられずに過ごしてしまう人もいたりします。 こうなると、その間に新しい出会いや恋愛のチャンスがあっても、それを見過ごしてしまって、自分はもちろん相手の女の子にとっても残念なことになりかねません。というわけで、落ち込むとしても、自分で意識的に期限を設けるようにしてみるといいかもしれません。
そして、落ち込んでいる間は泣くのをガマンせずに泣いてみる。ひとり旅に出てみる、など、別れに区切りをつけられるように思いっきりクヨクヨしてみるのも大事です。落ち込む期間はできれば2週間くらい、長くても数カ月くらいにとどめられるとベストだと思います。
また、恋愛慣れしている男性の場合、女の子が「ダメ!」となってしまったら、それはもう絶対にダメで、話し合う余地もないものなぁとさとってしまっている部分があるものです。妙なものわかりのよさで、別れるとき、ふられてしまったときにきちんと相手の女の子と話をしていなくて、なかなか気持ちが切り替えられないということも。
別れ話は、メッセでさらっと済ませず、直接会ってしっかり話し合ってみるとこういった事態はさけられるかもしれません。恋愛慣れしていて、モテるためにプライドが高い男性ほど気を付けてもらいたいところです。
◯今回の失恋でやってしまった失敗を次回はしないようにしようと考えることにする。
彼女と別れ話をしたときに、女の子のほうから耳に痛いことをあれこれ言われてしまったという男子はけっこういると思います。そのときは、自分のことはタナに上げて何でオレばかり責めるんだと憤りを感じたかもしれません。しかし後から考えれば、彼女が言ってくれたことに憤りを覚えたのは、自分でも思い当たるフシがたくさんあったから。本当のことを言われたからカッとなってしまった部分もあるはずです。
別れた彼女が言ってくれたことばは、これからの自分、次にする恋愛に生かせるようにしてみたいと思ってみる。別れた彼女にやらかしてしまった失敗は、次回しないように気を付けようと思う。同じ過ちを繰り返さないよう、別れたとはいえ、大好きだった彼女の意見を取り入れてみるといいと思います。
また、その他にも話しやすい女性の友人がいたら、失恋した話を打ち明けてアドバイスしてもらう。恋愛慣れしている男友だちがいたら、打ち明け話をして、上手になぐさめてもらうのもいいと思います。
失恋したときは、ついつい自分の気持ちに向き合って、悲しみやつらさに浸ってしまいがちですが、相手の彼女の気持ちを想像して、「あのとき、あんなことを言わなければよかった」「今度好きな人ができたら、同じ失敗はしない」というふうに反省してみるのも大切なことです。
いずれにしても、失恋の痛みをあまりに長く抱えすぎてしまわないよう、上手に気持ちを切り替えるようがんばってみてほしいなと思います。
酒井冬雪です。寒暖の差が激しい日が続いていますね。季節の変わり目ですので、お体ご自愛ください。では、またね。