女の子を前にすると、何を話していいかわからなくなる。男同士だと緊張しないのに、女の子の前では緊張してしまう。普段、親しい人と一緒だと無口なほうではないのに、初対面の女の子の前では無口になってしまう。そのため、ときどき困ったハメに陥ったという男性は少なからずいらっしゃることでしょう。

たとえば、もし話さなければいけない相手の女の子のほうも人見知りだったり、男の子の前だと緊張してしまうタイプだったりしたら、お互いに沈黙で気まずい状況に……。こういうときは男子が会話の主導権を握ってよね……と思ってしまう女の子も多いので、この気まずさの60%以上は男子の責任みたいな雰囲気になってしまうこともしばしばです。

というわけで、女の子と気のきいた会話をしなければ……何か話のきっかけをつくらなければと悩む男子は後を絶たないわけです。

今日はどうすれば緊張せずに、女の子と話ができるのか? 女の子も自分も気まずい思いをせずにコミュニケーションが取れるのか? という問題について考えてみることにします。

◯自分の話をしようとするのではなく、相手の女の子のことを知りたいと思うようにする。

女の子の前では無口になってしまう。うまく話せなくなってしまう原因は、たいていの場合、笑いを取りたいとか、カッコいいと思われたい、注目してもらいたいという気持ちが心の奥底にあるせい……かと思われます。

そういった気持ちが心のどこかにあると、ついつい自慢話っぽい話をしてしまったり、上から目線なモノイイをしてしまったりして、女の子から(なんなの……?)と冷たい感情を抱かれてしまう可能性があります。

まずは、女の子に好かれたいという気持ちはなんとか向こうへ追いやって、どうすれば相手の女の子を喜ばせることができるか? 相手はどうしたいと思っているかをくみ取ることを最優先で考えてほしいものです。

たとえば、女の子のほうから、「どんなお仕事してるんですか?」と聞かれたときは、「オレはシステムエンジニアなんだけど、Aちゃんはどんな仕事してるの?」と自分の話はさらっと返しつつ、相手に質問をして、女の子にいろいろ話してもらうという手もあります。

女の子は他愛のないおしゃべりをするのが得意ですから、「え、それってどういう仕事?」「休み取れるの?」「忙しそうだけど、大丈夫?」というように、話の合間に質問をしていけば、向こうからどんどん話をしてくれる場合が多いものです。

そうすることで、相手の女の子のことをよく知ることができますし、おしゃべりをしたい女の子の気持ちを満足させてあげることもできます。自己アピールをしようとするのではなく、相手の女の子の話をじっくり聞いてあげる、聞き役になるといいと思います。

◯うまく話ができなくても、やさしさや気配りのある行動を取ってみる。

また、女の子というものは何も言わなくても周囲でおきていることをよく見ているものです。口ベタで話があまりできなくても、お店に入るときにドアを開けてあげたり、おさえてあげたりできる。飲食店の店員さんに丁寧な対応ができる。女の子の食べ物がや飲み物が減っていたら、さりげなく追加注文をしたり、料理を取り分けることができる。

何も話していなくても、そういったことができていれば、女の子はしっかり(あの人、やさしい)とそこを見ているものなのです。

そして、後で女の子だけになったときに、反省会的なことをして、

「Bくんは話がおもしろかったけど、お店のアルバイトの子にえらそうな態度取ってたよね」

「うんうん、私も思った。ああいうの困る」

「あとさー、話がおもしろいのはいいんだけど、料理とかにもいちいち『味付けがいまいち』とか批判的なの」

「あああ、言ってたねー。みんなでワイワイ楽しくしてるときにああいうのはちょっとねー」

「その点、Cくんは無口で人見知りっぽかったけど、やさしかったよ」

「うんうん、エレベーターのるときもずっと開くのボタン押して待ってくれてた」

「サラダとか生春巻きとかデザートとか、揚げ物とかこってり系ばっかじゃなくて、女子が好きそうなものもさりげなく注文してたしね」

というように、女の子は集まりの後で、確認をしていたりするものなのです。

おもしろい話ができなくても、会話の主導権を握れなくても、さりげない気配りややさしさを見せることができれば、それはそれでいいことだと思います。

◯「女の子ってこうだよね」「女の子なんだから、こうしたほうがいいよ」と決めつけるような発言をしない。

飲み会や大勢が集まっている席では、話しやすい女性、気さくな女性、また……あなた的には女として見ていない、好みのタイプではないので逆に話しやすい女性も同席している場合があることでしょう。

そんなときに、話しやすい女性に対して、「オレ、そういう服装好きじゃないわー」「女の子なんだから髪のばしたら?」「オマエ、料理ぐらい取り分けたほうがいいよ、女なんだからさー」「女のくせにそこまで酒強いとかないよね」というようなことを言ってしまう男性はけっこう多いものです。

しかし、先ほども言いましたが、女の子というものは自分に向けて言われていなくても周囲でおきていることはしっかり聞いているものです。

前述のような発言をしてしまうと、後で、「女なんだからこうしたほうがいいとか、ああいう発言やめてほしいよね」とか、「オマエの服趣味好きじゃないとかいう前に、自分のネクタイの柄をどうにかしてほしいよね」と、言われてしまうかも。

女の子だから……と決めつけるような発言をしてしまうと、この人と付き合ったら、イロイロ注意されそう。何をするにも指示されそう……と思われてしまう可能性もなきにしもあらずです。男性のみなさんも、男なんだからこうあるべきと言われるのは心外だと思います。女の子も同じ気持ちだと理解してあげてください。

女の子と話をするのは、人見知りでシャイな人にはむずかしいことかもしれませんが、「ごめんね、オレって人見知りだからなかなか話せなくて」と自分の気持ちをストレートに伝えることができるようになれば、女の子のほうも、「そうかー、別に私と話したくないわけじゃなくて人見知りなだけなんだ」とあなたを理解してくれるはずです。

照れくさくても、恥ずかしくても、自分の気持ち、感情をまっすぐに話すことができればそれで女の子にはじゅうぶん誠意が伝わると思います。変に着飾ったり、ムリをしたりせずスナオにまっすぐ自分の気持ちを伝えようとすれば、ぎこちなくても不器用でもやさしい女の子には必ず通じるものです。ぜひ、がんばってみてほしいものです。

酒井冬雪です。涼しい日が続くようになりました。季節のかわりめ、みなさまくれぐれもお体ご自愛ください。では、またねー。