彼女がほしい、このまま独り身でいいのだろうか……寒いと孤独が身にしみるのでしょうが、冬という季節はそんな思いを呼び起こすものです。しかしながら、好きな女子がいない、気になる女の子が見当たらない、出会いがほとんどないよねとため息をついてしまう男子も多いことでしょう。

また、ことばにハッキリ出しては言わないけれど、心の奥底で、(でもなぁ、オレがその気になったら彼女はすぐにできるはず)と思っている男子も少なからずいるかもしれません。

今日は、彼女はほしいけども好きな女の子もいないし、出会いもないし……というところで考えがストップしていて、なおかつ、「オレがその気になったら彼女はできる」と心の片隅で10%くらい思っている男子について考えてみることにします。

彼女がほしい、好きな人があらわれない、出会いがない……という状況に置かれていて、それを周囲にいる同級生や同僚の女子に口で言ってしまう男子、よくいるものです。 「彼女つくりたくてもさ、そもそも、出会いがないよね」

「好きな女の子っていうか、タイプの人がなかなかいないのは、オレの好みがむずかしいせいなのかな」

「理系学部だったから、学生時代から男が多くて女子はあまりいないし、社会人になってもこんな男ばっかりの職場で、出会いなんて期待できないよね」

というようなことを、自分の部署に職場にふたりしかいない女子の前だとか、いまだに仲良くしてくれている学生時代の唯一の女子友の前だとかで話してしまう。もちろん、そう言われた女の子の側も、あなたに対してラブな感情はもっていないかもしれませんが、それを聞いていい気持ちになるというわけにはいきません。

(はいはい、どうせ私は戦力外ですよね)

(何がしたくて、わざわざこういうことを私に言うのだろうか。ここには女子がいないというイヤミか何か?)

(言われなくても、こっちだってあなたのこと彼氏候補とはまったく思ってないから。私はやさしいから黙っているけどね)

と思われてしまってもしかたありません。

そのくせ、女の子のほうが、「それじゃ、どんな女の子が好きなの?」とたずねてみると、「かわいくて、黒髪で清楚な感じで、ちっちゃくて……」「オレの後ろに一歩下がってついてきてくれるような控えめな女の子で……」「タレントの◯◯ちゃんみたいな感じの見た目で、品があるけどふたりきりになると激しいみたいな」というような、なんと対応していいかわからないことを言いだすという。

いやいや、あくまで理想について語っているだけで、しかも聞かれたから答えただけじゃん……と男性であるあなたは思うかもしれません。

ちょっと考えてみてほしいのですが、モテる男子は女の子から、「どんな女の子が好きなの?」と聞かれたときに前述のようなことを言うかというと、答えは否です。モテる男子は、好きな女の子のタイプを聞かれたとき、「ううん、タイプはないかな。好きになった人がタイプの女性だから」とか、「しいていうなら、性格がいい人かな」とか、すべての女の子に希望がもてるようなことをいうものなのです。

逆の立場で考えてみてください。もし、身近なところにいる女の子から、「ああ、マジで出会いとかないわ。ここ」だとか、「好きなタイプは、ジャニーズの△△くんみたいな外見で、やさしくて男らしくてぐいぐい引っ張ってくれる人」とか言われたら、きっとちょっと不愉快な気持ちというか、ふざけたこと言うなよ、自分の顔を鏡で見たことあるのか的な気持ちになってしまうはずです。

まずは、身近な女の子を味方にする。近くにいてくれる女子を大事にすることで、(□□くんて、いい人なのに彼女いないのはもったいないなぁ。機会があったら、友だちの誰か紹介しようかな)というような好意をもってもらう。そんな男になることを目指してみるといいと思います。

また、最近とても多いのですが、趣味に時間とお金を費やしていて、女の子と付き合うヒマがない……という男性もけっこういるような気がします。没頭できる趣味があるのは、とてもいいことだと思いますし、したいことがあるというのもすばらしいことだと思います。けれど、趣味に没頭している人は、まずは趣味が優先で女の子と付き合う時間も精神的なゆとりもほとんどない……そう感じていることでしょう。

しかも、女の子と付き合っていると、「それいくらしたの? 信じられない、そんなものにお金つぎこんで」「昼夜逆転して生活のリズムがくるってるじゃない。もっとちゃんとしないと」というように、面倒くさいことをいろいろ言ってくるし、こちらの行動もお金も制限されるから、今のところ彼女をつくるのはムリ……。 そう実感している男子も多いはずです。

これは、女の子で趣味に没頭している人にもいえることなのですが、あまりにも夢中になっていることがあると、趣味の仲間との付き合いが最優先で、周りの交友関係が少しおろそかになってしまう。いけないなと思っていても、つい趣味のほうを最優先にしてしまう状態が長く続くと、いつの間にか友人となんとなく疎遠になってしまったり、気づくと友だちの大半が結婚してしまっていたりで、ますます付き合いが遠のくというのもよくあることです。

恋愛というものは、残念ながら向こうからコロンと転がってくるというものでもありません。自分から積極的にならないといけない場面や、攻めていかないといけない瞬間もあるものなのです。

こういった状態にいると気づいたときは、少し自分から外へ飛び出してみよう。周りの人をよく見てようとすることが大切だと思います。そうするとこで、今まで見えていなかった、あの人の意外な一面や自分が置かれている状況が違うカタチで見えてくるかもしれません。

その時こそ「オレがその気になったとき」なのだと思います。彼女がほしいなと思ったら、向こうから何か幸運がやってくるのを待つのではなく、自分から何かいいことを探しにいってみてほしいところです。

酒井冬雪です。最近は洗濯用の柔軟剤の種類が豊富で、ついあれこれ試してしまいます。男の子に似合いそうなかおりもたくさんあるのが驚きです。では、またね。