恋の悩みといっても、イロイロあると思います。まず、その恋が片想いなのか、付き合ってはいるのだけど、まだ日が浅い初々しいカップルの悩みなのか? はたまた、交際期間が長くて、最近お互いにマンネリを感じているといった悩みなのか? 結婚しようかどうしようかという段階まできた悩みなのか?

片想い中、ふたりの置かれている状態、付き合った年月、いろいろな要素の組み合わせで悩みも変わってくるはずです。悩みの数は多種多様ですが、今日は恋愛する上で「よくある悩み」とその対処について考えてみることにいたします。

●かれこれ一年以上片想いをしているが、彼女とはほとんど話したこともないし、彼女が自分の存在を知っているかどうかもあやしい。

A→好きな女子に話しかけるのがむずかしいのだと思います。シャイで人見知りな人が陥りがちな問題です。それでしたら、相手の女の子と自分の共通の友人をかいして、飲み会をセッティングしてもらうなど、彼女をよく知るきっかけ作りをしてみましょう。別に飲み会でなくてもいいのです、知り合えるきっかけが作れればいいので、社交的な友人に相談して助けてもらえるといいと思います。

●何度もふたりきりでデートをして、毎日連絡を取り合っているものの、付き合っているのかいないのかハッキリさせていない状態。そんなとき、彼女から「□□くんに誘われて」と相談メールが……。どう返事をすればいいか悩む。

A→これは、彼女のほうも「私たち、付き合ってるの?」と心配な気持ちになっていて、ふたりの関係をハッキリさせるために、ちょっと波紋を投げかけてみたという状態です。スナオに「◯◯ちゃんには、オレがいるから、断って」「オレという彼氏がいるからムリって言えばいいよ」と彼女に言ってあげましょう。できれば、「好きだから、オレと付き合って」とかハッキリ告白してあげると、なお良いと思います。

●付き合って一年、彼女が急に「私のこと、もう好きじゃないの? デートって言えば、△△くんのアパートでゴロゴロするだけで、ふたりでお出かけもしてくれないし、私の話をちっとも聞いてくれないじゃない」と言って泣き出してしまった。

A→彼女のやさしさに甘えきって、彼女がそばにいてくれることを当然だと思っていないか、初心に戻って考え直してみましょう。男子は、わざとではないのだけれど、付き合い始めるとうれしくてホッとして、彼女を自分の家族のように思ってしまうふしがあります。

しかし、彼女はあくまで彼女です。彼女というものは、いつもいつでも、あなたの一挙一動をよくみて、気を遣い、あなたのためにいちばんいいことをしようと考えているもの。そんな彼女の気持ちや行動にこたえてあげる、やさしくしてもらったら、同じかそれ以上に反してあげるのが「彼氏」というものです。彼女のヨロコブ姿がみたい、彼女にはいつも笑顔でいてほしい。オレのことだけ見ていてほしいと思うのでしたら、彼女のしたいことに付き合ってあげる、彼女をよろこばせる行動を取ってほしいところです。

●彼女から、結婚をにおわされているけれども、ハッキリ決められない自分がいて困っている。

A→人それぞれ、置かれている状況が違いますので、一概にはなんともいえません。が、彼女とはいずれ結婚しようと思っているのでしたら、そのむねをきちんと彼女に話してあげるといいと思います。

彼女のことは好きなのだけれど、彼女と結婚する自分を想像できない。理由はよくわからないけれど、この人と結婚する未来がみえない……というのなら、その理由をきちんと考えてアタマを整理してみてほしいところ。向こうは結婚したいのに、自分は結婚する気がない。それでも、このまま付き合いを続けたというのなら、彼女の合意を取り付ける必要もあるというか、失礼ではなかろうか? という部分もあるような。

また、自分はどういう女性と結婚したいのか? をきちんと考えておかないと、今後、恋愛する上でまた、相手の女性をキズつけることにもなりかねません。ぜひ、自分の気持ちを整理し、己の心と向き合ってもらいたいところです。

恋の悩みというものは、今も昔もあまり変わらないものです。しかしながらたとえば、本当に圧倒的に当然のように、男の子が女子に告らなくなったとか。女の子のほうが、ガンガン攻めて成立したカップルが多いとか。相手の連絡先を聞く=メアドやLINEのIDになっている。そのため、面倒くさいなと思うと相手からのメッセやメールをスルーしやすいとか。

お父さん世代の男性たちだったら、かわいいフリをしているだけの女子にまんまと騙される人が多かったところが、いまどきの男子ほとんど騙されることもなく、女子(人)の本質を見抜く力が高くなっているとか。

総体的に男の子の「わかってないなぁ」がだいぶ軽減されて、女子も男子と友だちのように付き合いやすくなった気がしています。それでも、恋愛における悩みや恋愛で陥りがちな問題といった部分は、今も昔もほとんど変わらないのではないかと思います。

好きな人のこととなると、シットしてしまう。相手の気持ちがわからずイライラする。どうすれば自分に振り向いてもらえるか、悩んで悪戦苦闘する。

恋するがゆえの悩みや苦しみや切なさや葛藤やトラブルやアクシデント(タイヘンさがいっぱいです)は、きっとお父さんお母さん、おじいちゃん、おばあちゃんの時代からあまり変わっていないのではなかろうかと思うわけです。

ですから、恋の悩みを抱えたときは、身近なところで親御さん、人生の先輩に相談してみるのもひとつの手ではないかと思います。意外なロマンスが聞けて、なおかつ、みんなこうやって悩んできたんだなとほっとできるかもしれません。

恋の悩みや苦しみがあっても、後であのとき楽しかったな、いい思い出だと思えるように、相手の女の子に誠意をつくしてあげてほしいと願う今日このごろです。

酒井冬雪です。連載500回になっていました。これもひとえに、読んでくださるみなさまのおかげです。ありがとう、そしてありがとう。感謝の気持ちでいっぱいです。これからも理系のための恋愛論を応援していただけるよう精進していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。では、冬だし寒いし、みなさまに幸あれー。