義理チョコだの友チョコだのを一応、学校の友人女子や職場の女性たちからもらった。しかし、お返しをしなければならないホワイトデーは1カ月後……。一週間後だったら、お返しを準備しなくては! と早めに対応できるかもしれないけれど、1カ月という間が微妙で、ついついホワイトデー当日になって、「しまったー! お返しを用意するのを忘れていたー!! 」というようなことになってしまう男性は後を絶たないものです。
ホワイトデーに限ったことではなく、職場の同僚女子から旅行のお土産をもらっていたのに、自分が旅行に出掛けたときはお土産を買うのを忘れてしまった。メールをもらっていたのに、返信するのを忘れてしまっていた。ノートをうつさせてもらったのに、お礼に何もしていなかった。というように、うっかり女の子へのお返し、お礼を忘れてしまう男子は結構いるのではないかと思います。
女の子というものは、お互いに気を遣いあい、助け合って生きているものですから、キチンとお返しをしない人、お礼を言わない人、メールや電話に返信なし、音沙汰なしの人に対して、「あの子って何なの? ちょっと失礼じゃない……」と思ってしまうことがよくあるものです。女の子らしくて、気がきいて、細かいことに気が付く人ほど、お返しやお礼のないことに「カチン! 」ときてしまうものなのです。しかも、男性との大きな違いは、それをわざわざ相手には言わないということ。
男同士だったら、「おまえ、ちゃんとお返ししろよ」と友人にキッパリ言ってしまうところも、女の子はわざわざ相手にそんなことは言いません。「お返しというのは、相手がそうしたいと思うかどうかという気持ちの問題だから、こちらから催促なんてできない」「メールに返信ないのはどうして? とか言わなきゃわからないんじゃ困る。言わなくても、返信がないと心配するって察してくれないと」というように女の子は考えるので、あえて催促などしないわけなのです。
もちろん、例外というものはどこにでもあって、相手が彼氏だったら「なんで? 」と聞いてみることもあるでしょう。また、少数派ではありますが、お返しがないこと、メールに返信がないことをあまり気にしないサバサバした男の子っぽい女性も中にはいます。
とはいっても、ほとんどの女の子がお返しがないこと、返事がないことについては、黙っていたとしても「なんで? 」「どうして? 」と心の奥底で気に病んでいたりするものです。いろいろなことを気にしてしまうタイプの女の子ですと、「もしかして、私のことキライだからあえて無視でお返しもないのかな……」「自分で気が付かないうちに、彼に何かイヤな思いをさせてしまっていたのかな……」というふうに、自分を責めてしまうケースもあります。それとは逆に、「あの人、お返しとか全然しなくて本当に失礼。ムカつくから仕事で手伝いが必要な時は彼を後回しにしよう」「ありがとうとか、感謝の気持ちがみえてこない。これからは絶対にノート貸さないし、助けないわ」という感じで、怒りがあなたのほうに向いてしまう女の子もいます。
恋愛に限らず、職場や学校、アルバイト先などで円滑な人間関係を築いていくためにも、男性のみなさんは、がんばって忘れないようにホワイトデーのお返しをしたほうが得策かと思われます。というか、ホワイトデーをきっかけに、「これからは、少しは女の子に気を遣える。マメな男になる! 」と決意してみるといいかもしれません。
でも、ホワイトデーのお返しと言われても、何を返せばいいかわからないという男性も多いことでしょう。職場で部内の男子ひとまとめにして、女性陣から「どうぞー」と大きな箱に入ったチョコレートのひと粒を分けてもらったというのでしたら、同じように女の子たちに、「これ、みなさんで分けてください」とお菓子をお返しすればいいでしょう。
個人的にチョコレートを受け取ったのでしたら、同じくらいのお菓子や文房具などをお返しに選ぶといいと思います。どんなお返しをすればいいか迷うときは、誰か女性に相談して、一緒にホワイトデーのお返しを買いにつきあってもらうのもひとつの手です。
簡単でも、つつましくてもOKですので、とにかく忘れない! ということを心がけてほしいなと思います。そして、もし、少し気になる女性がいたり、いい子だなぁ、好きだなぁと思っている女性がいる場合は、義理チョコだとわかっているし、男子全員ひとまとめにされたけれど、それでも特別なお返しをしてみる、といった変化球を投げてみてもいいと思います。
ホワイトデーまであと2週間近くあるじゃないかと油断せずに、今すぐ、今のうちに準備を終わらせておいてほしいものです。そして、これからは女の子を不安にさせない、怒らせないためにも、メールや電話にもできるだけこまめに対応する。そんなふうに自分に誓いを立ててみるのもいいかもしれません。
酒井冬雪です。マメではない女子です……。いけないなーと思いますが、許してくれる心が広い女子とばかり知り合っている気もします。今日から私も、できるだけマメになるように精進してまいります。では、またねー!