女の子がなんの気なしにウソをついてしまう。そんな場面、時々あるものです。例えば、人数合わせでムリヤリ連れていかれた合コン。「彼氏いるのー? 」と聞かれて、たぶんこの男性と会うことはもう二度とないかも、という思いが頭をよぎってしまったとき。二度と会わない可能性大の男の子に、自分のプライベートなことをあれこれ話しても大丈夫なものかしらと心配になって、気が付くと口から出ている言葉は、「彼氏? いないよー」というものだったりする。

ところが、彼とは何かのご縁があって、その後も何度が会うようになり、「しまったー、最初に彼氏いないって言っちゃったんだよね。なんだか会ってるうちに友だちじゃなくて、恋愛っぽい方向に進んできた気がするけど……」というような状況になってきたときに、実は彼氏がいるんだけどと切り出すタイミングを見つけるのは、時間の経過とともに難しいものになっていきます。

こういったケースは他にもいろいろとあるようで、職業を聞かれて偽ってしまったり。年齢を聞かれて、多少サバよんでしまったり。「彼氏いる? 」と聞かれて、ホントはいるのに「いない」と言ってしまったり。逆な感じで、彼氏がいないのに「いるし」と言ってみたり、彼氏いない歴=年齢なのに「今まで、5人と付き合ったの」と見栄をはってしまったりするケースも後を絶ちません。

一度限りの出会いだと思うゆえに、適当に話を流したり、本当ではないことを言ってしまったにもかかわらず、なぜか付き合いが続いてしまって、今さらどうすればいい? と悩む女の子も時々いるようです。それでは、こんなとき、男子としてはどう受け止めればいいのか。最初に違うことを言われて、それを撤回されたとしたら、そこを許すべきかどうなのか。一体どうすればいいんだーと悩む男性のために、今日は「女の子のウソ」について考えてみることにします。

そもそも、男の子と女の子には大きな違いがあるということを男性のみなさんにはわかっていてほしいなと思います。女の子というものは、小さなころから親御さんや周囲の大人に、「男の子と車の中で2人きりになっちゃダメ」だとか、「男の子はオオカミよ」とか、「油断をしちゃいけません」だとか、言われて育ってきているものです。男性はというと、「女の子はオオカミなの」とか、「女の子と2人きりになって、向こうからガーッてこられたら怖いでしょ」とか、「女の子と2人きりで部屋にいるときはドアを必ずあけておくのよ」とか、あまり周囲から言われることはないのではと思います。このように、女の子は「男の子はオオカミ説」をなんとなーく、周囲から注意されてきているものなのです。

ですから、初対面の男性がやさしいのかやさしくないのか。まじめなのかそうでないのか。まだ人柄がわからない相手に、必要以上に自分のプレイベートなことを話してはいけないと考える女の子は多いものなのです。特に、「どこに住んでるの? 」「何歳? 」「仕事は? どこの会社? 」「学生? 学校は? 」といったことを聞かれると、はたしてすぐに話してしまっていいものなのか。女の子は躊躇してしまいます。また、時には合コンなどに参加する前に、女の子同士で事前に、「なんでもベラベラ、自分のことも友だちのことも、聞かれたからって話しちゃうのはやめよう」と打ち合わせをしておくケースもあるほどです。まずは相手の男性の人柄を見極めて、信用できる男子、安心できる男子、まじめでやさしそうな男子だなと思えたら、個人的な話もできる。女の子はこんなふうに考えるものなのです。

男性でしたら「そんなこと、正直に自分のことを話せばいい」と考えるようなことでも、女の子としては、「ホントのことをこの人に、言っちゃってもいいのかな……」と考える場合がある。そこが、男の子と女の子の大きな違いだとわかってあげてほしいと思います。

こういった大・大前提をふまえた上で、このウソは許せるけど、あれは許せない! といった判断をしてもらいたいところです。合コンで知り合って、年齢を3才若く偽られたけれど、好きになっちゃったから3才くらいは許せる、だとか。「彼氏いるよー」といっていたけれど実はウソで、年齢のわりにびっくりするほどウブな子だったとか。そういったかわいいウソの場合、好きになっちゃったから多少のことは許せるという場合は、できれば許してあげてほしいなと私は思います。

ですが、「親が病気で入院して、多額のお金がかかるの」と泣きつかれ、たくさんのお金を出してあげたら、実はウソだったとか。いつの間にか彼女にキャッシュカードを手渡してしまっていて、お金をいっぱい使われてしまったとか。密かに二股をかけられていた上に、自分から巻き上げたお金をもう一人の男の子に貢いでいたとか。こういったケースは、悲しいことに意外とあるもので、そんなときは、「これはもう、女の子のかわいいウソのレベルじゃない。人として間違ってる」というところで判断してみてください。「人として、やっちゃダメだろう! 」とあなたが感じたのでしたら、そこは許さなくてもいいのだと思います。

男性に限らず、女性も同様です。男性にウソをつかれてしまったとき、カッコつけたくて見栄をはってしまったがゆえの、かわいいウソなら許してあげてもいいけれど、人としていけない! と思うウソでしたら、さようならしてもいいのです。

「自分ではもうなにがなにやら……」と判断しかねると思ったときは、素直に周囲の友人に、できれば異性の友人に相談してみるといいと思います。ウソをつかなくていい状況、ウソなんかつかなくても大丈夫な人、そういったところに身をおくのがいちばんいいことですが、100%そういうわけにもいかないと思いますので、警戒しつつ、いろいろな人と出会って、相手の本質を見極める力をつけていくのがいちばんいいかなと思います。

女の子を見る目を肥えさせる。それが、ウソを回避するいちばんの方法かもしれません。がんばって、習得していってほしいものです。

酒井冬雪です。女の子のウソってかわいいですよね。一日中、家で寝ていたくせに、電話をくれた相手の男の子に「今、うちに帰ってきたとこ」と言ってる友人などを見ると、かわいくて笑ってしまいます。かわいいレベルのウソは「いいよ、許してあげる」と思える、やさしく心の広い男性がふえてほしいものです。では、またね。