最近は「自分は受け身な性格なんで、向こう(女の子)にグイグイ引っ張ってもらって、デートの行き先なんかも決めてもらったほうが助かります」。なんていうような発言をする男性が少しずつ見受けられるようになってきました。しかし、そうはいっても男性ですから、かわいくてもの静かで、ニコニコ笑いながら自分の話を聞いてくれて、こちらが守ってあげなくては! と思いたくなるような昔ながらのモテるタイプの女の子もいいな~と考える男性もいることと予想されます。
女性も同様です。「こちらが何でも決めたいので、黙ってついてきてくれる男子がいいですね」という女の子、とても増えています。けれど、それでも時には「男性にグイグイ引っ張られて、リーダーシップを発揮してもらい、ただついていくだけで安心できる。そんなふうに男の人に守られてみたいわ~、キャッ! 」と考える女の子もいることでしょう。どういうわけか、リーダーシップがあって姉御肌で面倒見がよくて、知らず知らず周囲をグイグイ引っ張っていくタイプの女の子ほど、「リーダーシップのある人が好き」というような気がします。似たもの同士で、ぶつかり合うばかりではなかろうか……と余計な心配をしたくなる私です。
反対に、もの静かでニコニコ笑いながら相手の話を黙~って聞くことのできるやさしい男子が、同じようなタイプの女の子を好きと言っていたるすると、時間がかかるかもしれないけど、それはそれでうまくいくかもね、と思いながらも、そこに強引で強気な男子がガガガッと彼女のそばにあらわれたらどうするんだろうか……と、これまたいらぬ心配をしたくなります。
恋愛の理想と現実はなかなか思うようにいかないというか、理想を現実にしようとしても相手があることですから、100%自分の思い通りにはならないものです。そして、その理想が自分に合っているのか。理想があまり自分の性格に合っていないかもしれない? そんなふうに考えてみるのもひとつの手です。今回は、自分の考える理想の恋愛と、現実に自分に向いている恋愛は、本当に自分にマッチしているのかどうかを見極める方法について考えてみることにします。
恋愛するとき、まず2つのパターンが考えられます。1つは、
自分と似たタイプの人を好きになる恋愛。
自分と正反対の人に惹かれる恋愛。
1は、顔といいますか、外見が似ている人を好きになるケースもあれば、考え方や大事にしているものが一致している人が好きという場合もあります。外見が似ているのは見た目どおりなので、そのまま「なるほど」と思ってもらえれば大丈夫です。では、考え方や大事にしているものが一致しているというのはどういうことかと言うと、何でしょう、ひと言でいうと、生きる上での最優先事項……義理人情を大切にしているとか、勤勉に働いて成功していくとか、そういった考え方が一致しているというニュアンスです。
2の場合は1と正反対で、外見でいうと、目がパッチりでまつ毛もシパシパの濃い顔の人が、目元口元スッキリの日本顔女性を好きになるとか。自分はものすごくマジメな働き者なのだけれど、好きになる女の子はちょっとだら~んとした感じの安らげる人だったり。その逆のパターンで、自分はすぐに転職したり、休職したり、つい家でゲームばかりしてしまうんだけど、彼女になる女の子は優秀なキャリア志向の何でもできるタイプだったりという場合もあります。
人それぞれ好みがありますので、どちらがいい悪いとは言えません。ただ、あまりにもいつもいつも恋愛がうまくいかない。もしくは、いつも同じ理由で相手にふられてしまうか、こちらから別れを告げることになってしまうという時は、過去の恋愛を振り返ってみましょう。そして、いつもいつも1の状態でうまくいかない、2のタイプなのだけれど、お互い違いすぎて衝突してしまう、ということがわかったら、次はこれまでと違うタイプの人と知り合うようにしてみる。こんなふうに発想を転換してみるだけで、自分に合った理想、また新たなる境地がみつかるのではないかと思います。
恋愛まではいかなくとも、似た者同士で付き合ってしまう人は、真逆なタイプと仲良くなってみる。正反対のタイプを好きになってしまう人は、自分と性格や考え方が似たような異性と友だちになってみる。すると、自分のこれまでの恋愛を別の視点から見られるかもしれないですし、今までにないアドバイスを得られるかもしれません。こういった経験を繰り返して、1と2のどちらのいいところも取りながらの折衷案のようなものがみつかると、それが理想的な恋愛なのではないかなと私は思います。
とりあえず、何もしないよりは動いてみたほうがいいはずですので、異性の友人に、「自分はどんな女の子が合っていると思う? 」と聞いてみるところからはじめてもいいかもしれません。いろいろな視点から自分をながめて、理想の恋愛を手に入れてほしいところです。
酒井冬雪です。2の自分と真逆なタイプの人が好きです。自分と似ている男性……、絶対にうまくいかないと思う。でも、生きる上での最優先事項は一致していてほしいなと思います。では、またね。