イベントや記念日というものは、面倒だ、どうでもいいと考えている男子、結構多いのではないかと思います。しかし、イベントや記念日は、裏を返すと気になる女の子と話をしたり、接したりするきっかけをあたえてくれるチャンスでもあるわけです。特に、ホワイトデーというものは、男性が恋人同士ではない関係の女の子に、日ごろの感謝の気持ちや、秘めたラブをアピールできる絶好の機会といえます。

恋愛に積極的な男子、素直な男の子だったら、若かりし頃に、好きな女の子からバレンタインデーにチョコレートをもらったわけではないけれど、このホワイトデーの機会に、こちらから何か好意が伝わるようなプレゼントを贈ってしまおうと考え、実行してしまったこともあるはずです。そんなピュアな時代があったにもかかわらず、気恥ずかしさやどうせ義理チョコだろうという気持ちから、ホワイトデーにお返しをしない男性が一定数いるのは事実です。

くどいようですが、どのような種類であれ、女の子の好意、チョコレートを用意してきた女の子の苦労を考えて、ぜひともホワイトデーにはキチンとしっかり、お返しをしてあげてほしいと思います。

ホワイトデーはさておいても、男性のみなさんは、日ごろの仕事や学校生活の場面でも、女の子からのちょっとした気遣いや心配り、やさしさを受け取っているはずです。学校にも職場にも女性がほとんどいない、身近に女性がいないという人は、親御さんや家族の女性でかまいません。ちょっと思い起こしてみてください。疲れたなと思ったときに「これ、食べる? 」とアメをもらった。試験前にキレイに黒板を板書したノートを貸してもらった。時間のかかる雑用を知らぬ間に手伝ってもらっていた。言葉足らずな自分のフォローをさりげなくしてくれた。事務連絡メールに「お疲れ様です。寒いのでお体、気をつけてください」と自分を気遣うひと言が添えてあって和んだ。家に帰ってきたら、温かいごはんが用意してあった。……というようなこと、よくあることかと思います。

女の子というものは、1つのことをこなしながらもあっちへ目配り、こっちにも気配りできてしまう才能を持った人がとても多いのです。一度にいくつものことをこなせてしまうため、相手が自分の恋人や、大切なダーリンでないとしても、ただの職場の同僚や先輩後輩、学校のクラスメイトにすぎない相手にも、気配りができてしまう。女の子は、そんな特性を持っているものです。

もちろん、世の中には男らしすぎるほどに男らしく、そういった周囲の状況にニブい男子、かわいいほどにウカツな男子もたくさんいます。例えば、デスクの上からボロボロとペンや書類を落として歩いているので、女の子が後で拾ってくれていることに気づかない男子。飲み会の席で話をしたり、場を仕切ったりするのに夢中で、いつの間にか自分のお皿に料理がよそってあることに気づかないまま、パクパクとごはんを食べている男子。周囲の女の子の気配りややさしさに気づかず、日々を過ごしている男性がいっぱいいるものなのです。

女の子だって、もちろん見返りがほしくてやっているわけではありません。何かしてもらいたいから、やさしくしているわけでもありません。ですが、あまりにも何もないと、「ありがとう」のひと言も言ってもらえないと、時間の経過とともに、何だか疲れてしまったり、やるせない気持ちになってしまう、それは誰だって同じだと思います。

自分では気づかないところで、周囲の女の子からやさしくしてもらっているかもしれない……そういった意識を持って、注意して周りを見てみると、思いがけない相手からの驚くような気遣いや、やさしさをみつけることができるかもしれません。そして、そこに気づくことができたら、「ありがとう」と言ってみる。自分もお返しに、相手のために何かしてあげようと思い、それを実行してみる。そういったことができると、「△△くんって、やさしい」「○○くんに助けてもらっちゃった」と、女の子から思ってもらえる、ひそかに人気の男子になれるはずです。

いつもいつも、知らぬ間に女の子からやさしくしてもらっていたんだなと気づいたら、ぜひ、女の子にもことばや気遣いでお返しをしてあげてください。それができると、もっといいことが増えてくると思います。まずは、自分の周囲にいる女の子の自分への対応にジッと目を向けてみる。そこからはじめてみてください。きっと、新しい発見、うれしい驚きがあるはずです。気づくことがスタートしていってほしいものです。

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酒井冬雪です。長女なせいか、どこかしらボーッとしているところがあり、気のきく妹が昔からあれこれと身の回りのことをしてくれている状態の私です。ですので、小さいころはよく「ありがとうって言ってよ! 」と妹に注意されました。女の子ってむずかしいものですね。では、またね。