「理想の女性、好きなタイプはどんな人ですか」と合コンや飲み会の席で女の子に聞かれたことのある男性、多いと思います。どうしてそのようなことを聞くかというと、やっぱり、気になる男性の好きなタイプになりたいと思うかわいい気持ちが心の奥底のどこかにがあるからかもしれません。
とはいえ「好きなタイプは? 」と女性に聞かれてしまった男性の側から考えると、この質問にはトラップがあるようにみえなくもないのは事実です。だって、ここでヘタな回答をしたら、質問をしてきた女の子だけでなく、周囲にいる女性達全員に、「へええーっ、そういう女の趣味なんだ~。なえるわ~」とか、「はいはい、男ってみんなそういうタイプが好きって言うわよね」とか思われてしまう可能性があるからです。
無難に、女の子から「ふむふむ」と思ってもらうには、「ううん(ちょっと考える時間)、正直で、自分の気持ちを隠せない人かな」「……アタマがいい人かな。生きる強さがある人とか」「あまり愛想がなくて、口が悪いんだけど、行動はやさしい人」「もし、自分が『バカ! 』とかののしられても、なんとなく言われたこちらも笑っちゃうようなタイプ」と、性格的なこと…「やさしい」「強い」「賢い」「性格がかわいい」的な、誰にでもあてはまりそうなよい部分を理想として求めていると言っておくと、女性の反感を買ったりせずにすむはずです。
みなさん、もちろんすでに身に染みていることと思いますが、「色白で、長い黒髪のキリリとした目をしていて、出るところは出て、そうでないところはひっこんでいて……(以下続く)」だの、「ものすごい美人ではないけれど、10人中7人がかわいいと思うタイプで、もちっとして巻き髪で……(以下続く)」だのと言ってしまうと、女子のひんしゅくを買ってしまいます。このように、理想の外見についてトウトウと語ってはいけません。また、「料理がうまくて、キレイ好きで……」だの、「自分が疲れているときは、すぐに察してくれて……」だのと、相手の女の子に何ができて、自分は何をしてほしいと、あれこれ要求を言ってもいけません。
本当に心の底から、女の子に、「コイツ、何様のつもりっっ」と怒られてしまいます。女の子は、心の底から怒っていても顔には一切出さないし、表面上何事もなかったかのような穏やかな態度を取ってくれます。それに気づけなくて、あれ以来、2度とメールに返信はない……何がいけなかったんだろう。何か言ってしまっただろうか。それならそうと言ってくれればいいのに。うわー、女の子って怖いわ~、というようになる男子は後を絶たないのかもしれません。
しかし、飲み会や合コンという初対面や知人程度の関係の相手に自分の本心を言うのはどうかと思う。ここはできれば明るく楽しいまま終わらせようと考えるのは女の子のやさしさ、礼儀正しさのあらわれなのです。仮に実際、「かわいくて色白で黒髪でやさしい子がいいなぁ」と言った初対面の男性に、「うわ、マジで自分、何様って感じ。自分のことは超棚に上げてない? 」と言う女の子はきっと少ないはずですし、言われたほうとしても「オレのことを何も知らない女に文句言われた」とムッとする可能性もあります。また、オマエだってかわいくないじゃん、という気持ちがうっかり顔に出てしまい、飲み会の席がギスギスしてしまうこともあるかもしれません。そのような事態をさけるため、女の子は大人な対応として、自分の本心は黙って、社交的な態度を取るわけなのです。
「どんなタイプの女の子が好きなんですか~」と聞かれたら、これは、一歩間違えると危険な状況にもなりかねない。トラップなのかもしれない。だとしたらここは、その場の状況や雰囲気に合わせて、TPOをわきまえて、なんとかかいくぐらないといけない。それくらいの気持ちで、理想の女性像、好きなタイプの女の子は……と答えなければいけないところなのだと思います。正直に、本音を言って「さようなら~」となってしまうよりは、次につながるチャンスのためにも、ぜひとも女性陣から「いやーん」と思われない答えを言ってあげてほしいものです。
とりあえず、外見のことであれこれ余計なことは言わない。あれをしてほしい、これをしてほしいと要求的な願望は言わない。理想を言うときは「やさしい」とほとんどの女子にあてはまるキーワードや、「気が強い」「仕事がデキる」「アタマがいい」「テキパキしている」など、女性にとっては恋愛のさまたげになるのでは? と思われがちな要素を好きなタイプとして挙げてみる。この3点に気をつけるだけで、結構イケると思うので、年末にむけてがんばってみてもらいたいところです。
酒井冬雪です。私は「マジメだね」「かわいいね」と言われると、とてもうれしくなれる。そんな予感がします。しかし、子どもの時から、このワードとはほぼ無縁。私のマジメさとかわいさは、伝わらないんだとあきらめていましたが、最近ようやく「マジメなんだね…」とたま~に言われるようになりました。よし! では、またね。