付き合う!とはどういうことなのか。最近、付き合うの「定義」が人によってマチマチになってきているため、「私は彼と付き合っているのだろうか」と悩む女性は後を絶ちません。理由は色々ありますが、ふた昔ほど前でしたらほとんどの男性がハッキリと、「好きです」「付き合ってください」的なことを女の子に言っていたため、どこから付き合いが始まったか非常にわかりやすかったものです。

ところが、近頃の恋愛事情を鑑みると、男性のほぼ90%(もっとかも)が女の子に面と向かってハッキリとした告白をしないため、いつから付き合いが始まったのか、始まっていないのか、わかりづらいという現状があります。そのあたりの確認方法はというと、付き合っているのかいないのか、どうしても気になってしまう女の子のほうから、「私たち、付き合ってるのかな? 」と男子に質問をし、「うん、そうだよ」と回答をもらうのがほとんどです。もしくは、ダイレクトに女の子から告白をしてしまう以外、「付き合ってる! 」と実感する方法はないのが現実です。

女としては「付き合って! 」、できれば「好きだ! 」と男性のほうから言ってもらって、後ろからハグなんてされるともうズキューンときちゃうよね、と言いたいところですが、なかなかそんな場面に出くわせないのが現実といえます。

このように、付き合う付き合っていないの境目がゆらゆらしているのが最近の恋愛事情ですが、それが人によって、関係性によって、メリットとなる一面もあるようです。

告白しない男子が増えているのは、「こうやって何回か会ってみると、××くんって、なんか思ってたのと違うな。自然消滅……かな」「想像していたよりも、人なつっこいというか……面倒くさい子なんだな。忙しいし、メールに返信しなければ離れられるかも」と考える人が多く、告白しなければ「付き合って別れた」という重い話や面倒なことにならずに済む。修羅場や涙をさけて、なんとな~く別れられる(離れられる)ことにメリットというか、ホッとする人が男女ともに多いからともいえるわけです。

また、なんとなく別れたい人と同様に、さりげなくよりを戻したい……と考える人も増えています。フェイドアウトしてしばらく経ってから、「やっぱり○○くんと付き合っておけばよかった」、もしくは「他の子と飲みにいったりして気づいた。離れてから考えてみると、△△ちゃんって結構いい子だったんだ。自然消滅しなきゃよかった」。こんな風に後で気が付いて、一定の期間頻繁に会っていた相手ともう一度付き合いたい、よりを戻したいと思う人も多いわけです。

そうなると、最初に告白をしていなければ「モトサヤ」的な、なんだかドロドロした未練たらしいことにはならずに、また友だちとして会うことにして、そこから今度こそ「付き合ってるよね」という関係になればいい。そんな風に、改めて彼女の、彼のよさに気づく人が多いので、最初からあいまいな関係でいると、後からまた友だちっぽくモトサヤに収まることができるのでは……と。

最初からそういうつもりで告白しなかったわけではないのだけれど、モトサヤとなったからには、後から考えると、あの時告白しておかなくてよかったかもしれない、そんなふうに考える人も結構いるようです。

とはいえ、女の子の立場から言えば、男性から連絡がなくなり、フェイドアウトされたり、自然消滅に持っていこうという態度がみえみえなのは、かなり残念というか悲しい気持ちになってしまうものです。でも、ちょっと思っていた人と違うようだから、告白していないのをいいことに、ここで距離を置きたいと考えた男性は、相手に嫌われないよう、上手に離れることを考えるべきかと思われます。

離れるにしても、決して言ってはいけない、メールに書いてはいけない内容は……

  1. 自分でもどう言っていいかわからないけれど、何か違うと思った。

  2. 束縛しないでほしい。

  3. これから長期出張だから、しばらく会えないし連絡も取りづらい。

  4. お互いに、もっと別の人を知ったほうがいいと思う。

  5. ○○ちゃんなら、もっといい人がいると思う。

などでしょう。1は男らしくないと思われてしまいますし、2は自分勝手。3はウソっぽい。4はずるい、もしくは「何様? 」と勘違いされる可能性がありますし、5は「優柔不断で勝手! 」と女の子に悪い印象を与えてしまいます。直接、1~5のようなセリフを言わなくても、それっぽいことを匂わせてしまうと、察しのいい女の子はすぐに「そういうことね」と気づいて、どれかに当てはめてしまいます。  

それでは、どうフェイドアウトすれば後々いい関係でいられるのでしょうか。それは、相手の女の子のほうが、あなたから離れるように仕向けるしかありません。ずるいとは思いますけれど……。2人で会うのをやめて、自分の友人(自分よりもカッコいい)を連れて、複数で会うようにする。会いたいと連絡がきても、すぐに返信せず12時間後ぐらいにウソっぽくない正当な理由で断る。といった地道で大変な方法を取り、徐々にフェイドアウトするといいと思います。

楽にフェイドアウトするのではなく、自分にとって大変と思われる方法でフェイドアウトをしておけば、後から友だちに戻りやすくなるはずです。大変ですが、後々のことまで考えれば、ぜひ面倒な方を選んで実行してみてほしいところです。

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酒井冬雪です。女の子は敏感なので、「ああ、この人フェイドアウトしたいんだな」とすぐに気づいてしまいます。気づかれても「ひどい」と思われないためには、自分のキャラクターを生かして、悪印象を残さない方法を探してほしいものです。男子には、あんまり、そういう方向にがんばってほしくはないですけど。