彼女に関する基本的なことを何も知らないのに「はぁぁ、○○ちゃんってかわいいなぁ。2人きりで会ったりしてみたい」とずっと片想いしている男子は、意外に多いものです。そんな男性が、女友だちやわりと話しやすい女子の先輩と恋愛話になったとき、必ず聞かれてしまうのが、「で、その○○ちゃんって彼氏いるの? 」という恋の大、大、大前提な質問。すると、聞かれた当の本人は心の底からビックリしてしまいます。「え? 知らないですけど」。言われた女性は、もっとビックリします。「えええ? 知らないのぉ? 」

女性からしてみると、好きになった相手の基本情報をおさえるというのは、いの一番に終わらせてしまうことだからです。いいえ、優先事項の一番ではなく、それ以前の問題、0番時点での情報といってもいいかもしれません。もちろん、私の先輩で超モテモテのKお姉さまは、「相手に恋人とか結婚相手がいるかとか、そんなこと気にして始まるものでもないじゃない? 恋愛って」と言います。しかし、それはあくまで上級者の意見だと私は思います。

普通に恋愛慣れしていない、もしくは自分で思っているよりも恋愛にウブな、マジメな人は、まず気になる相手に恋人がいるかどうか確認をしてから、自分の中のエンジンをかけていいと思うのです。相手に恋人がいるかもしれないのに、まっしぐらに「好き」モードに突入してしまっては、後で傷つくのは自分だからです。

このように、事前確認を怠らない女子とは違い、男性は相手の基本的なことを何も知らないまま、「好きだなぁ」という気持ちを1人でのんびり育てていくことが多いような気がします。それはそれで美しいような、うらやましいような気もするのですが、「気になる○○ちゃんには実は彼氏がいた! 」と知って後でガーンと落ち込んだり、彼女に裏切られたような気持ちになったりするのも男性の特徴だったりします。

そんなことにならないよう、やはりある程度、好きな子のことは知りたい……と思ってほしいなというのが今回のテーマです。それでは、どうすれば相手を知ることができるのかと言うと、もちろん彼女本人と個人的な話をする必要があります。

とはいえ、まだそんなに親しくない女性にいきなり個人的なことを聞くのはなかなか勇気がいるはずです。また、多くの男性が悩んでいる、「個人的なことを質問すると、何だか尋問のようになってしまう」という問題もあります。それでは、どうすれば尋問っぽくならずに、さりげなく相手の女の子のことを聞けるのでかというと……

  1. まずは、数人のグループで行動しているときがチャンスです。例えば、気になる彼女も含めた数人で一緒にいるとき。話題が恋愛話になったとします。そんなチャンスがめぐってきたら、「そういえば、○○ちゃんって彼氏いるの? 」と会話の流れで聞いてみましょう。

気をつけなければならないのは、気になる○○ちゃんだけでなくその場にいる女性全員に同じことを質問するということ。気になる女の子にだけ質問すると、あなたの気持ちも、勘のいい女子の誰かにバレてしまうかもしれません。また、自分のことは何も言わないのに、相手のことばかり質問するのも失礼というものです。女の子の誰かが「彼氏いないんだ」と言ったら、すかさず、「オレもフリーなんだよね」「ボクも彼女いなんですよ」と自分の話もしておきましょう。するすることで、尋問っぽさはなくなるはずです。

  1. メールアドレスや携帯電話の番号を「教えて」と言われたタイミングで、携帯を操作しながら、「そういえばさ、○○ちゃん、男から電話とか彼氏に怒られない? 大丈夫かな? 」と聞いてしまう。

そうすると、「ええ~、彼氏いないから大丈夫だよ」などというように相手のことがわかると思います。もちろん、そんなうれしい返事が戻ってきたときはきちんと、「オレも彼女いないから大丈夫」と付け加えることを忘れないでください。

  1. 初対面のときから「彼氏とかいるんですか」と天気の話をするように恋愛話を聞くことにしてしまうのもひとつの手です。

恋愛の話は、ちょっと親しくなったり、親しいんだかそうでないんだかわからない微妙な間柄になったりすると、かえって女の子に聞きづらくなるものです。また、その一線を越えて何でも話せる友人関係になってしまうと、友だちから恋人に関係を押し上げるのも、また高等テクニックが必要になってしまいます。

ですから、いっそのこと、新しい職場や学校で初対面のとき、また合コンやお見合いパーティーの初対面の段階で、自己紹介の一環というような感覚で「彼氏いるの? 」と聞いてしまったほうが楽といえば楽なのです。女の子の多くが上手にこの方法で、男子の基本情報を得ています。男性のみなさんも、ぜひ見習ってほしいところです。

いずれの場合も、「えっ、えっ、ホント? ホントに彼氏いないの? 」と念押ししたり、「じゃあさ、彼氏いない歴何年? どれくらいの間、彼氏いないの? 」と聞いたり、「彼氏いないなら好きな人は? 好きな人はいたりする? 」と質問するなど、それ以上のしつこい詮索はしないように気をつけたいところです。

そもそも、尋問っぽくなるのは相手にばかり一方的に質問をしてしまうからです。相手の女の子にも、同じように自分の情報を提供すれば尋問にはならないはずです。相手の話も聞くんだけど、自分の話もチラホラ織り交ぜる。そんな風に相手の女の子のことだけでなく、お互いのを知り合えるようにできるといいと思います。

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酒井冬雪です。春は新しい出会いのチャンスの季節です。初対面のときの印象を大事に考える女の子も多いと思うので、第一印象には気をつけたいところです。とはいえ、女の子ってやさしいから、後で修正も可能です。では、またね。