一度フラれたんだけど、相手を好きな気持ちは変わらない、変えられない……。そんな経験をした人は結構多いものです。告白してフラれてからしばらく時間が経った頃、自分の好きな彼女が恋人と別れたというウワサを耳にしました。それを聞いて、「もう一度、告白してみようかな」と考えたことのある男性も多いようです。
とはいえ、すでに一度フラれてしまっていることは事実。ですから、実際に再告白する前に、周囲の女性にまずは相談をしてみる男子も後を絶たないものです。ですから、「学生時代に一度フラれてるんですけど、やっぱりどうしてもあきらめられなくて、もう一回告白してみようかと思うんですよ」という風に、男性からこんな相談をされた経験のある女性は意外に多いものなのです。
さて、このような相談をされたとき、女性の側はどう思うのでしょうか。相談してきたのが後輩だったり仲のいい男友だちであれば、もちろんその恋愛がうまくいけばいいと願わずにおれない気持ちが一番に湧いてきます。しかし、友人や先輩として親しくしているだけに、女の視点で見た場合、その男子の欠点がよくわかってしまうという部分もあるわけです。男性のあなただってきっと、日ごろ仲良くしている女友だちがどうしてモテないか、男受けがよくないのかということを見抜いているはずだと思いますから、おあいこなのです。
ですから、相談相手の女性はきっと、「相手の女の子はどういう子なの? 」とあなたに質問するかと思います。相手の女の子のことを何1つ知らないのに、結果を決め付けるわけにはいかないからです。この場合、一番よくわかってもらえるのが写真です。好きな女の子の写メなどがあると、相手の女の子がどういう子なのかだいたいわかってくれると思います。
男性は男同士でいるとき、あまり外見で人を判断したりしないものです。それは、寛大さにもつながり、男性の美点だなと私は思います。ところが女性は、男性のことも女性のことも、結構見た目で判断してしまうことが多いものです。人を見た目で判断しちゃいけないよ、と言う意見の方もいるとは思いますが、女性の場合、外見で「この人って、こういうタイプの人」と見極めてしまう能力がものすごく高いのです。
その人と何らかの人間関係ができあがり、長い時間が経過しても「やっぱり、第一印象のときとあまり変わらない。私の人を見る目はあっていた」ということが非常に多いのです。大抵の女性がこんな「女のカン」を持っていますから、男性から恋愛相談をされたとき、相手の女の子の写真を見ると、「なるほど、なるほど」とか、「う~ん、これは一体、どうしてなのかな。○○くんとは性格が合わないと思うけど」とか、何となくのことはわかってしまったりするのです。
次に、彼女がどういう女の子なのか、これまであなたとどういった関係だったのかを詳しく相談相手の女性に話すと、2人の状況もよく理解してくれるはずです。こういった相談を受けるときに、女子として気になるのは、男性はこと恋愛となると物事を必要以上に自分に都合のいいように考えてしまうという点です。
例えば、「以前、2人で会っていたとき手をつなごうとしたら、そのままつないでくれた」「勢いでキスしてしまった」ということがあり、触れることを許してくれたから、オレをイヤがってはいない。オレでOKってことだよね、と考える男性はとても多いようです。ですが、女の子はわりと、「この場で激しく抵抗したら、友人関係が気まずくなってしまう……。共通の友だちも多いし、それは面倒だ」「嫌いじゃないから、キスくらいはいいか。家族としちゃった感覚っていうことで」なんていう風に考えることも少なくないのです。
ですので、自分が彼女に何をしたということよりも、彼女からあなたへのアクションはどんな風だったかということを相談相手には伝えてみてもらいたいなと思います。
友だちとして会うにしても、彼女のほうからは一度も誘われたことがない、というのと、彼女のほうから声をかけてくれる、というのとでは、だいぶ意味合いも違ってきます。そういった彼女からの行動という視点から2人の関係を説明すると、相談相手からもより的確なアドバイスをもらえるはずです。
また、男性というものはうっかりやさんが多いですから、好きな彼女の基本情報をまったく知らなかったりもします。女友だちに恋愛相談をする場合は、好きな彼女の兄弟構成や、これまでの恋愛相手の特徴なども知っていると、とても有効な情報になりますので、ぜひそのあたりも把握しておいてほしいものです。彼女は典型的な末っ子性格で、そういえば元彼の××くんは頼れるお兄さんタイプだったとか、そういった情報から彼女のことをうかがい知ることもできるのです。
自分が彼女をどう思っているかということにばかり目を向けるのではなく、彼女がどういう女の子なのか知ってあげた上で、相談をしてみてほしいです。そういった視点を持っている男子から、「再告白するべきか、しないべきか」と相談されたら、相談を受けた側としてもとっても助かります。相談するにしてもしないにしても、「一度フラれているけれど、あきらめられない! 」と自分の気持ちを相手に押し付ける前に、自分はどれだけ彼女のことを知っているだろう、彼女の気持ちや立場をどれだけ理解しようとしているだろう、と考えてみましょう。
そうすると、おのずといい答えがみつかるはずです。これまでも待つことができたのですから、先走ってしまう前にちょっと踏みとどまって、ゆっくり行動に移してみるといいと思います。
東北地方太平洋沖地震で被災されたすべての地域の皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。今は亡き祖父母、4人とも東北出身ですので、毎日のようにやさしかった祖父母を思い出しています。
おそらく、様々な不安や戸惑い、悲しみの中にいるのは私だけではないと思いますが、そんな中、報道では理系男子の活躍があちらこちらで見受けられます。理系男子の底力を実感している今日この頃です。ありがとうございます。
今、自分にできることをしながら、これから先にできることをさらに見つけていきたい気持ちでおります。
2011年3月26日 酒井冬雪