男の子を見ていて「いいなぁ」と思う理由。それは、ちょっとした言葉のあやや、キツイことを言いすぎてしまったときでも、翌日もしくは少し時間が経つと、それを許してくれ、「もう、いいよ」と言ってくれる。そんな「ゆるさ」のようなものがあることが多い気がします。

もちろん、男性の中にも繊細で傷つきやすい人はいますから、小さな言葉が大きな傷になる場合もあることでしょう。けれど、男同士の間でそういった気持ちをあからさまにすると「ちっちぇーな」とか「悪気はなかっただろうから、許してやれよ」と第三者から言われてしまう可能性が非常に高いわけです。そういった周囲の空気もあり、男同士の付き合いは、ゆるさや優しさに包まれている。男同士の付き合いって、女性からは、そんなふうに見えています。

しかし、女の子同士は違います。友人の何気ないひと言や、感情的になってつい口にしてしまったひと言の意味を考えて、悶々と悩んだり、それがしこりになって残ったり……。時には、友情の危機を迎えてしまうことにもなりうるわけです。

しかも人それぞれ、女の子それぞれで、どこに地雷があるかわからないのが非常にやっかいで、地雷を踏んだら最後、二度と仲直りはできなかった。もしくは、仲直りはしたものの実は根にもたれて気まずくなった……なんてこともよくあるのです。こういったケースが、対彼氏、男子に向けても行われたりもするので、男性としては、

「女の子ってわかんない」
「なんで怒られたのかナゾ」
「地雷の場所を教えてほしい」

と思うこともしばしばあるわけなのです。

確かにハタから見れば、ちょっとした些細な事柄で怒ってしまい、許してくれない女の子にも非があるかもしれませんが、懲りずに何度も女の子がカチンとくるようなことを言ってしまう男子も問題です。というわけで、どういった発言が女の子の怒りのスイッチを押してしまうのか、例を挙げてみます。

  • 女の子のほうから「やせなきゃ~」と相談されたわけでもないのに、わざわざ自ら「あれ、太ったんじゃない」と言ってしまう男子。

  • 女の子のファッションやダイエットに関してダメ出ししたり、「派手じゃない? 」「似合わない」と不満を言う。

  • 髪を切ったり、服装を変えたりしたことに気付かない男子。気付いたとしても「……前のほうがよかったんじゃない」と言ってしまう男子。

こういったことで、女の子を怒らせてしまうのはよくあることです。よくあることですが、十分に気をつけていれば、男性のみなさんも改善できるはずです。とりあえず、髪型や服装のことを聞かれたら、そう思わなくても、ウソでもいいから、「似合ってるよ」「かわいいね」と言う。ちょっと太ったんじゃないかなぁと感じたとしても、彼女のほうから、「太ったと思わない? 」と聞かれない限り、自分から「太ったね」などと言わない。己の心の中で、女の子にこうするという設定をしておいてしまえば、しなくても済む失敗といえましょう。

また時々、

  • 女の子に悩みを相談されたら、ワケ知り顔であれこれとアドバイスしたり、お説教したりしてしまう。

  • 確かにそうなのかもしれないが、「○○さんは強いから、ひとりでも生きていけそうだよね」と、彼氏がいない女子や職場の先輩女性に、ほめ言葉のつもりで言ってしまう男子。

こんなおイタをしてしまう男子もいます。ワケ知り顔のアドバイスをしたくなる気持ちはわかります。女の子のほうからわざわざ自分に悩み事を相談してくれ、ここはひとつ、カッコいいところを見せよう、いいこと言って彼女に感謝されたい、なんて気持ちも心の奥底にあるかもしれません。

けれど、女の子が悩みを相談するときというのは、ただ黙って「うん、うん」と聞いてもらいたいのです。自分に同情、同調して、共感してもらいたいという場合が99%で、アドバイス……ましてやお説教なんて、ほとんどまったく求めていないのです。

それがわからずに彼女にダメ出しをしたり、したり顔でトンチンカンなアドバイスをしたりすると、感謝されるどころか、「……なんなの、この人。女心がわかったような態度取っちゃって」と反感を買ってしまうこともあるわけです。女の子に悩みを相談されたら、ただ黙ってうんうんと話を聞き、時々「大変だったね」「辛かったね」と言ってあげるくらいにとどめておきましょう。

最後になりますが、「強いから」とか「しっかりしているから」「ひとりでも生きていけそう」は、禁句です。このことを心にインプットして、「女性相手には絶対に言わない! 」と今すぐ心に決めてください。特に、本当に強くてしっかりしていて、ひとりで生きていけそうな女性に向かっては、決して言ってはいけないひと言です。

女性はやっぱり、どんなに強い人でも心の奥底では、男子に守られたい、頼ってみたい、甘えたい。とうっすら望んでいるものなのです。「ひとりでも生きていけそう」は、そんな女心を逆なでする言葉と言っても、過言ではないと思います。誰に対しても、どんなときでも言わないようにする。そうすることで、楽しく上手に、女の子と一緒の時間を過ごすことができます。ぜひ、実践してみてほしいところです。

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酒井冬雪です。そういえば「強い」「ひとりでも生きていける」この禁止ワードを誰よりも頻繁に父から言われていた私です。末っ子の父が、長女の私にその言葉を言うなんてずるい! とよく思ったものでした。全国のお父さんも、娘さんにその言葉を言わないようにしてもらいたいところです。では、また来週!