明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。「明けましておめでとう」ができなかった方、寒中お見舞い申し上げます。厳しい寒さがつづきますので、くれぐれもお体ご自愛ください。
さて1月1日です。お正月です。世間は正月といっても、テレビは特番ばかりでつまらないし、図書館は休館中だし、ゲームばかりしていても肩がこっちゃうし、観たいDVDも今はないし、混雑している場所へ出かけるのは億劫だし。そんな方もきっといらっしゃることでしょう(私は、かなりそれに近い感じかと予想できます)。
とはいえ、根がマジメなせいでそんな怠惰な自分がちょっとイヤになったり、家でみかんを食べながらゴロゴロしていたら太ってきそう……。そんなあなた! せっかくのお正月、せっかくのお休みですから、この機会に普段はできないこと、やろうともしないだろうなということにチャレンジしてみてはどうでしょう。しかし、基本的に人が多い場所には出たくないわけですから、家の中でできること、例えば自分の「プロフィール」を書いてみるといいのではないかと思います。
プロフィールを書くと言っても、色々あります。パッと思いつくのは、婚活の際に相手の女性(つまり、異性)に見せるためのプロフィールです。私が思うに、男性が書くプロフィールは、どうしてもありきたりなことばかりになってしまって、本人の特性や個性をアピールしにくいような傾向があります。そんな風に知人の編集者Tくんに言ってみると、「そうは言うけど、男が自分の得意なことをあからさまに書くと、自慢してると思われそうで難しいんですよ」という答えが戻ってきました。
「例えば、職業も雑誌編集と書くと職業を自慢しているように思われるし、クラシックギターを弾くのが趣味だって言うと、カッコつけてるとかスカしてると思われそうだし、そうなると、やはり無難に会社員で、趣味は読書と映画鑑賞になっちゃうんですよ」と続けて彼はいうのです。「考えすぎじゃないの!? 」と驚くと、「そんなことないです!! 編集者って言うと『へぇー、会社の社内報の編集? 』とか、クラシックギターって言うと『優雅ですねぇ』とか、そういうことを言う女子が結構いるんです」。
確かに、そういう女子はいるのかもしれません。だけど、彼だってそういう女子を好きになるわけではないでしょうから、そんなに気にすることもないような気がします。自慢に思われるかもしれないことを書いても、そこに食いついてきてくれる。そこを「いいな」とか「趣味が同じ」とか「気が合いそう」と思ってくれる女の子をみつければいいわけですから。
婚活パーティーなどで書くプロフィールは、短時間で自分をアピールするためのプロフィール。ありきたりなことよりも、やはり他の人とは違うこと、自分が大切にしていること、時間をたくさん割いている趣味について書いたほうがいいと思います。そうすることで逃げてしまう女の子もたくさんいるかもしれないけれど、逆に迷いもなく、ピンポイントで「いい! 」と思って来てくれる女の子が現れるはずです。
というわけなので、婚活系のプロフィールには、ぜひとも自分の特徴をしっかり書いてみてほしいと思います。
話が横道にそれてしまいましたが、今回おすすめしたかったプロフィールは、自分しか見ないプロフィールです。書いた後に、何度も読み返してみるのもよし。書いてしまった後はスッキリして、二度と振り返らないのもよし。前者の場合は、自分のいいところやカッコいい部分(髪がサラサラだとか、わりと肌がキレイだと思うとか。痩せているとか、よく見ると目がかわいいとか、何でもいいのです)。これまでの自分の善行(よく電車でおばあちゃんに席をゆずってあげるとか、以前付き合っていた彼女にこんなプレゼントをしたとか)、そういったことを思いつく限り、たくさん書いてみる。
後者の場合は、今までに自分が頭にきたこと。他に、苦手な職場の上司や学校の先輩について「あの人のこういうところがイヤだ」とキライな理由を考えて明確にしてみるとか。そうすることで、意外と冷静になれて心がスッキリし、相手への対応を変えることができるかもしれません。
こんなふうに、プロフィールだけでなく、自分の思いを言葉にしてみるわけです。男性の場合、普段、仕事や勉強、趣味が忙しすぎて、自分のことをよーく考えてみる、自分をジッとみつめてみるといった時間を女性ほどはつくっていない人が多いような気がします。しかし、年齢を重ねるごとに節目節目で自分を見つめなおしておかないと、自分に自信がなくなったり、自分のしていることが不安になったりしてしまう時がくる場合もあります。
女の子は生きていく力が強いですから、それを何となくわかっていて、合い間合い間に自分のことをじっくり考えているのです。ですが男の子はロマンティストな分、現実的な問題を先延ばしにしてしまう傾向があるようです。新しい一年のはじめに時間があるようでしたら、せっかくのいい機会ですから、自分を見つめ直してみてはいかがでしょう。
よくないところ、恥ずかしい過去もワーッと思い出して書き出してみる。人に話したら自慢になってしまうような自分のいいところ、自分が誰かにしてあげたいいこともたくさんたくさん書き出してみる。鏡をジーッと見て、自分を見直してみる。そうすることで、自分の短所も長所も、あらためてわかってくるものです。
お正月に実家にも帰らず、友だちに会うわけでもなく、1人でいる時間が多いという人は、ぜひ「自分のこれまでのプロフィール」を書いてみてほしいと思います。書いてみて恥ずかしかったら、書いた後で捨ててしまっていいのです。いたたまれない気持ちになったら、近所を散歩すればいいのです。ぜひ、冬の静かな休日、じっくりゆっくり、自分を見つめ直してほしいものです。書いたものが、婚活系プロフィールを上手に書くための練習に繋がるとも思いますので。
みなさまにとって、2011年がよい年でありますよう心よりお祈りいたします。
酒井冬雪です。私もプロフィール書き、やってみます。それではみなさま、2011年も御贔屓の程よろしくお願い申し上げます。またね!