もうすぐクリスマスです。クリスマスに誰か気になる女子を誘ってみましょう、ウキウキする予定をつくってみましょう……という話は前回いたしました。

しかし、まだ、女の子に声をかけられずにいる。恥ずかしくて誘えていない、という男子のみなさんは、今からでも遅くはありません。クリスマスに飲み会や鍋会や焼肉パーティーを企画して、女子を誘ってみましょう。

今すぐに行動を起こしてほしいところ。早ければ早いほどいいです。女の子はイベントの前日や前々日に誘われると、「……何の予定もないけれど、すごくヒマな女と思われるのも恥ずかしいし、ここはやっぱり断ったほうがいいかも」とか、「もしかしたら、あちこちに声をかけたけど断られた、仕方がないから私でもいいや的な流れで誘われたのかも。いやーん、これでOKしたら、私ってばかわいそうな子じゃん。ホントのこと言うと行きたいけど……ここで断らないとイタイ女になりそう」とか、あれこれ考えてしまい、断られる確率が高くなってしまいます。

女子にも、男子に負けないくらいのプライドがあるのです。早めに、だれかれ構わず誘っているわけではないことをそれとなくほのめかしながら、女の子に声をかけてあげてほしいです。いきなり二人きりはハードルが高いというのでしたら、友だち5,6人に声をかけてみるといいと思います(もちろん、男女合わせて、5,6人です)。

さて、彼女がいて、彼女とクリスマスを過ごすという方以外の男子の皆さんで、無事に、友だちの友だちの女子達や好きな女の子とクリスマスを過ごすことになった方もいることでしょう。おめでとうございます。よくぞ、がんばりました。

というわけで今回は、クリスマスなどのイベント当日を女の子と楽しく過ごす方法について考えていくことにします。

男性のみなさんとしてはもちろん、女の子に声をかけて、クリスマスに飲み会に来てくれたならば、できればお正月に初詣に行くとか、冬休みにもう1回会う機会をつくるとか、その後も彼女とお出かけできる関係につなげていきたいと考えることと思います。しかし、1回会っただけでその後につながらない。これっきりで終わりになってしまった、という付き合いが後を絶たない。それはどうしてなのか。悩んだり、苦しんだりした経験をお持ちの方は多いはずです。

理由がわからないので、「どうして、また会ってくれないの? 」と相手の女の子に聞いてみても、「今、忙しいから」「また、時間があるときに」と忙しさを理由にはぐらかされてしまって、二度目につながらない本当のワケはずっとわからないまま、という場合がほとんどのはずです。

一度はOKして飲み会や食事へ一緒に行ったのに、二度目は断ってしまった、という女の子に理由を聞いてみると、たいてい、こんな答えが返ってきます。

  1. ちょっと気に食わないことがあると、相手の男性がムッとしたり、ふてくされたりするので怖かった。

  2. 自分の男友だちの悪口や、知り合いの批判ばかりしていた。それどころか、みんなが今食べている食べ物や飲み物、ゲーム、映画、人の趣味、何事にも批判的で困った。

  3. 私にやさしくしてくれるのはうれしいけど、他の女の子には横柄な態度。いたたまれなくなった。仕事の取引先ではあるまいし、友だち同士の間で、人によって態度を変えるのはよくない気がする。

2に関しては日頃から、自分はちょっと皮肉屋さんで、何事にも批判的な意見を言っちゃうところがあるな、と自覚している男子も多いはずです。女の子や知り合いがたくさんいる場では、他人が大切にしている事柄に対して批判をしない、他人ではなく、自分に批判的になってみると、いいと思います。自分に批判的になることができれば、「オレってすぐ文句ばっかり言っちゃうんだよね。ごめん、気にさわったら言って」と女の子に言えるはずです。

人を批判していると「イヤなヤツ」ですが、自分を批判できると「自分をツッコめる、ウィットのある人」にシフトできますので、自分の持ち味を生かして、がんばってほしいところです。3はもう、多かれ少なかれ、たいていの男子にあてはまる事柄です。自分では、Aちゃんにだけやさしくしているのはバレていないはず……と思っていても、周囲の女子(と一部のカンの鋭い男子)はみんな気が付いているものです。

大事なのは、バレているからといって開き直ったりせず、バレているからこそあえて、一生懸命に他の女の子にもやさしくしてみること。取引先の会社の気に食わないおじさんに丁寧な態度が取れるのなら、誰にだって丁寧な対応ができるはずです。誰だって、気をつければ直せるのです。女の子は態度の差に敏感ですから、どんな子にも公平に接してあげるよう、心がけてみてください。

最後に1のムッとしたり、ふてくされちゃったりするタイプ。これは、よ~く考えてみる必要があります。そもそもどうして、楽しいクリスマス会の場でムッとしたり、ダダっ子のようにふてくされたりしてしまうのでしょう。それはナゼかというと、心の中に何らかの「思惑」があるからです。

「今日はBちゃんのメルアドとケータイ番号を聞くんだ! 」
「Cちゃんにお正月の予定を聞いて、初詣に行く約束をするんだ」
「絶対、Dちゃんの隣の席に座るんだ」

何でもいいのですが、とにかく何かしらの思惑があるから、それが達成されなかったり、うまくいかなかったりすると、ムッとしてしまう。もしくはふてくされてしまって、その場の雰囲気をだいなしにし、女の子を困らせてしまうのです。実を言うと、自分だけでなく、男友だちや女の子にも、人それぞれの思惑があります。

あなたのお気に入りのAちゃんは、実はあなたの友人のEくんが好きで、Eくんのメルアドを知りたいと思っているかもしれない。Eくんは、Bちゃんのことが気になっているのに、Aちゃんが隣の席でベッタリしているので困っているかもしれない。

Bちゃんはあなたのことが好きなのに、あなたがAちゃんにばかりしゃべりかけているから悲しい気持ちでいるかもしれない。

このように、他の人も人に言えない「思い」を抱えながら、ムッとしたりふてくされたりせずに、笑顔で楽しくみんなと付き合っているのです。仕事も趣味も、なかなか思う通りにいかないことがあるものですが、女の子関係の問題は特に、思い通りにいかないものです。「なんで? 」「どうして?」の連続といってもいいかもしれません。

だからこそ、先を読めないおもしろさがある。臨機応変に対応しなければならないスリルがある。というわけで、うまくいったとき(のぞみが少しでも叶ったとき)の達成感がたまらないのかもしれません。

何事も気持ちのもちようです。後の心配をするよりも、今を楽しもう。この瞬間を大事にしようという気持ちで、女の子といる時間をうれしく過ごしてほしいなぁと思います。

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酒井冬雪です。そもそも、女の子というものは、好きな男子と一緒にいられるだけで、何でも楽しめてしまうものなのです。あれもこれも完璧にしようなんて気負わずに約束ができればいいと思います。私? 私のクリスマスは『ドンキーコングリターンズ』。発売日に購入して、温存したままなので。では、またね。