前回、女の子をホメるホメ言葉について考えてみましたが、今日は告白の言葉について考えてみることにします。というのも、「はたして彼は、私のことを好きなのかそうでもないのか。そもそも、私たちは付き合っているのかいないのか」と心配している女性が非常に多いからです。

頻繁に連絡を取り合っている男子がおり、ドライブデートに出かけたり、一日中一緒に過ごしたりということも繰り返して半年以上の月日が経っている……にも関わらず、「彼って、私のことをどう思っているの? 」「これって、付き合っていると言ってもいい状態なの? 」と不安を感じている女子は、最近急激に増加しています。

どうしてなのか。それは、女性に最初の一言を言わない、告白をしない男性が大多数を占めているからです。「告白」……男子がしてくれないのなら、女子のほうからしてしまってもいいのでは、と私は時々思ってしまいます。しかし、時々思いはするけれど、すぐに「やっぱり、それもダメかな」と思い直すのです。なぜなら、男子というものは、「ハッキリと告白して万が一にも断られたりしたらどうしよう……恥ずかしい。プライドにキズがつく」という繊細な心の持ち主である反面、心の奥底深いところには、「女の子に恋愛で主導権を握られちゃうのも、男としてどうなのよ」という、男らしい気持ちも潜んでいるような気がするからです。

その証拠に、合コンなどの出会いの場でお目当ての男子がもの静かで奥手そうな人だからといって、自分から積極的にグイグイ行く女の子は、想いが相手に届かずドン引きされるということがよくあります。

実際に、知人のAちゃん(29才)は、とある理系職業の男性たちとの合コンの場で、こんな経験をしたそうです。その合コンは大規模で、男女合わせて16名が参加していたのですが、男性たちがみんな物静かで、穏やかに話を聞いているタイプの人ばかりでした。そのため、場を盛り上げるのはもっぱら女子の役目となっていたのでした。

しかし、女子が頑張っても男子はなかなか盛り上がらず、誰かと誰かが隣の席に座って仲良くなるといった様子も見られなかったのだそうです。そうこうするうちに、そろそろお開きの時間が近づき、いちばん場を盛り上げていたAちゃんの先輩女子で、姉御肌のCさんが業を煮やして、「ねぇ、Aちゃん。Aちゃんは誰のことをいいと思った? ここはもう、正直に言っちゃいなよ」とAちゃんに話を振ってきたのでした。Aちゃんは、心の中で思いました。

「言えないですよ。そりゃ、目当ての男子はいるけど、その相手は、私がみんなの前で名前を挙げちゃったら、恥ずかしいやら気まずいやらで、絶対に二度と連絡をくれないと思うから」。

ところが、場を盛り上げるためか、せめて一組はカップルをつくりたいと思ったのか、C先輩は強引に、「ほらー。誰なのー? 言わないと伝わらないよ。はい、誰? 」とAちゃんにせまるのです。先輩女子の頼みを断れないAちゃんはみんなを前にして、「ええと、たぶん、引かれてしまうと思うんですけど…Dくん」と正直に、お目当ての男子の名を告げたのでした。

すると案の定、Dくんは目を見開いて驚きの表情を見せ、その後はずっと下を向いて何も話さなくなってしまい、二次会にも参加せずにそそくさと帰ってしまったのでした。Aちゃんは、「やっぱりなー、思った通り。女子のほうからグイグイ行くと引いちゃうタイプの男の子だった。はああ、幹事の人に頼んで、後から何とか連絡をしてみようと思っていたのに。もう、ダメだ」とあきらめたのでした。

このようなことはよくあることです。やっぱり、男性は心のどこかで告白をするのなら自分からしたい。恋愛において、女の子との関係に関しては、自分が主導権を持っていたいという気持ちがどこかにあるのかなと思わずにはいられません。

そんな男性の男らしい気持ち、女の子をグイグイ引っ張れるところを見せたいという心の奥底ののぞみを、女子はやっぱり密かに汲み取っているのだと思います。だからこそ、ハッキリ告白してほしい。好きなら好きと言葉であらわしてくれないかなぁ。頻繁にデートもして、連絡も取り合っているのだから、「付き合って」というか「付き合ってるよ」と、確かな言葉を言ってほしい……そう願わずにおれないのです。女の子の自分や自分たちの関係に自信が持てなかったりする気持ちは、男性と同じなのです。

男性の場合、言葉よりも行動や態度で自分の気持ちをあらわしたい。それで、女の子には十分自分の気持ちが伝わっていると、そういう考え方の人が多いこともわかっています。でも、女の子は「言葉」がほしいのです。言葉で安心できるそんな生き物なのです。言い慣れていないし、恥ずかしいし、拒否されたらと思うと怖い部分もあるかもしれませんが、女の子にはぜひとも、

「好きだよ」 「付き合って」

という言って安心させてあげてほしい。勇気を出して、言いづらい言葉を口にするって、男らしくてカッコいいと私は思います。女子の不安を拭う言葉を言える、そんな男子が増えてくれることを心の底から祈っております。

*  *  *

酒井冬雪です。女性は、好きな男性からよい言葉を言ってもらうと、どんどんキレイになるものです。「キレイだよ」「かわいいね」「好きだよ」とたくさん言ってあげるといいと思います。練習すると言えるようになるものなので、彼女のいる人はぜひ、彼女を前にしてたくさん練習してみてほしいです。では、また来週!