好きな(気になる)女の子に、どのように接したらいいか。たいていの男子が、よくわからずに、悩んでいることも多いと思います。もちろん、自然に女の子の輪の中に入っていったり、いつの間にか女の子に囲まれたりしているような才能の持ち主もたまにはいることでしょう。しかし、ほとんどの男性は、好きな女性にはドキドキで、勇気を出して話しかけているはずです。
それは女性も同じで、好きな男子や気になる男の子には、緊張したり、挙動不審になったり、もしくはツンツンしたりしながら、がんばって話をしているのです(もしくは、話しかけられずにいたりもしている)。それでは、好きな女性にはどのように接していけばいいのか。どうすれば気になる女の子に好感を持ってもらえるのか。今回はこのことについて、考えてみることにします。
ツンツン……というと、何となく、ついつい女性がとってしまう言動のような気がしますが、実は「ツンツン」は、男性がいちばんよくやってしまう間違いなのです。特に、自分よりも相手の女性が年下、相手の女性が自分の部下や後輩、相手の女の子が学校で自分の後輩や年下というときに、男性は「ツンツン」した態度をとってしまいがちです。
ツンツンといっても、実際にツーンとした態度を取るだけではありません。必要以上に冷たい口調になってしまったり、妙に上から目線になっていたり、自分ではそうしたくないのになぜかえらそうになってしまったり。そういった態度全般を「ツンツン」としましょう。
本当はそんな態度を取りたくない人も、気付かぬうちにツンツンしてしまっている人も、なぜにそのような態度を取ってしまうのかというと、
自分の好意が相手にバレないよう、心にバリアを張っているため、気付くと冷たい態度になってしまっている。
好きな相手にはいいところを見せたいと心の奥底で思っているため、デキる男だというところをアピールしようしてしまう。となると、ニコニコではなくツンツンのほうが、デキる男に見えるのではないかという気持ち。
自分ではまったく気にしたことがないけれど、相手が年下、後輩というだけで、ちょっとえらそうな態度を取ってしまう傾向がある。
長男だったりする。
昔から、年下よりも年上に好かれるタイプだったかも。
といった理由が考えられます。それでは、逆の立場で考えてみましょう。あなたはか弱くて、礼儀正しくて、誰とでもわけへだてなく会話のできる心やさいい上に、かわいい女の子です。仕事や勉強に関してはデキなくはないけれど、自信満々といった態度はとらず、他者のアドバイスや教えを素直に聞くことができる性格なのです。
そんな女の子になったつもり、もしくはあなたの好きな(気になる)タイプの女の子の立場で想像してみましょう。あなたが、かわいい女の子だったら……
A.やさしくて物腰ソフトでさりげなく、自分のミスをカバーしてくれるような男性
B.冷たい顔で上からモノをいい、ミスを人前で指摘したりあなたを落ち込ませるような言動を取る男性
どちらに好感を持つでしょう。人間誰しも(よっぽどのMでない限り)、ホメられて伸び、かわいがられて育ちたいものです。実際に、あなたの周囲で女子からの人気が高い男性がいたら、よく見てみるといいと思います。ハタからみると、誰に対してもいつもニコやかで暢気そうな、のらりくらちとして態度を取っている。時には女子からけなされたり、バカにされたりしているようでいながら、自分の意志は意外に固く、知らない間に周囲の協力を得ているようなところがある。
こんなタイプの男子がモテていたり、あらゆる年代の女子と上手にコミュニケーションを取っていたりするはずです。ほとんどの女性は、中身は岩のように固くても、表面だけでもソフトで暢気そうでやさしい人に心ひかれてしまう。つまり、Aのタイプを選ぶんじゃないかなと思います。
というわけで、好きな女性にはどのような態度を取ればいいか、というと、やっぱり女性には「やさしく」「礼儀正しく」「ホメる」ようにしてあげないといけません。でも、そんなふうに接したら、自分の愛がモロにバレてしまう……と心配な男性もきっと多いはずです。
その問題を回避するには、好きな女の子だけでなく誰に対してもわけへだてなく同じようにやさしい態度を取る。いいところを見せよう! と気負わずに、時には弱みをみせるようなスキをつくってみる(面倒見のいい長女タイプには効果的)。また、ふだんはツンツンしていても、彼女の前ではデレデレになってしまうツンデレくんというキャラをつくりあげる。
といった感じで、自分に向いた方法を取ってみるといいと思います。好きな女の子とどんなふうに話そう……と、あれこれ悩んで冷たい態度になるのではなく、悩んだ上でやさしく接することにする。そんな男性がふえてくれることを祈らずにおれません。みなさん、がんばって、やさしい男になってください。お願いします。
酒井冬雪です。↑別に個人的に何かあったわけではありません。ところで「ちはやふる」十巻を買いました。ハマってます。友人に「新と太一、どっちが好き? 」と聞かれて困りました(話がぜんぜん見えない……という人は「ちはやふる」を読むがいい! )。須藤くんだよね。細目専門です。では、また来週!