女の子のことを「いいなぁ」と思ったとき、相手と自分の相性のことまで考える男性は、少ないかもしれません。
「見かけただけで、まだ話したこともないんだったら、相性なんてわからない」 「相性なんて、知り合って一緒にいる時間が長くなれば、徐々にわかってくるものだ」 と思う男性は多いことでしょう。
しかし、ほとんどの女性は、相手をパッと見ただけで「自分と話が合いそう」と、見抜いてしまっています。もちろん、そんな直観力の高い女性だって、恋愛がからむといつもの調子がでなくて間違ってしまったり、カンが当たらなかったりすることもあります。
でも、パッと見た瞬間の第一印象が「やっぱり当たってた」という経験を持つ女性は多いのです。こういった能力は、お見合いパーティーや合コンなど、限られた時間の中で自分をアピールしたり、相手を見極めたりしなければならない場面では非常に役に立ちます。 あるとき私は、5:5の合コンの場に参加(見学? )させてもらい、最後に参加メンバーの男女全員から、「誰のことがいいと思った? 」とこっそり教えてもらう、というようなことをしてみました。すると、男性は5人全員が女の子の中でいちばん美人で、ニコニコと愛想がよかったAちゃんの名前をあげました。
それにひきかえ女の子のほうは、5人全員がそれぞれ違う男子の名前を口にしたのです。しかも、女の子が「いいなと思った」相手はそれぞれ、第三者の私からみても、「うんうん、気が合いそうだよね。相性がよさそう」と納得できるものだったのです。
合コンに参加している間、メンバーの中でいちばん美人な女の子にばかり気持ちを集中させてしまう。その美人な女の子と仲良く話している友人男子を何とか蹴落とそうと、しまいには友人の悪口まで言いだすメンバーも出てくる。そうこうするうちに、自分と気が合いそうな女の子を見逃してしまう。
人気があった女の子のAちゃんは、たしかに華やかな美人でしたが、他の女の子もそれぞれじゅうぶんにキレイでかわいかったのです。Aちゃんは兄がいる末っ子で、男性の前で甘えたり、会話の主導権をゆずったりするのがとてもうまく、笑顔も非常にかわいい女の子でした。
目立って華やかな人に集中するあまり大事なことを見落とすとは、なんとももったいないことだなぁと思いました。
もちろん、女の子のそういった能力に気付いて、 「どうすれば、相性がいいかわかるの? 」 「パッと見でわかるって、どこを見ているの?」 とその知恵を学ぼうとする男性もいたりします。すると、 「うーん、なんとなく……かな」 「目だよね。目の奥を見るとわかる」 と、まったくヒントにないような答えしか女の子からは返ってきません。それでは、どうすれば大事なことを見落とさずに済むのでしょう。
合コンやお見合いパーティーなど、たくさんの女の子と一度に知り合う機会があったときは、目立つ女の子や笑顔で受け入れてくれる女の子にばかりロコツに話しかけず、どの女の子に対しても丁寧でやさいい態度を取る。
自分ひとりの判断で「あの子がいい」と決めず、モテる友人や女友だちからのアドバイスもスナオに聞いてみる。
好き! ばかりを優先させずに、話が合う、一緒にいてホッとする……といった要素も考慮してみる。この子が男友だちだったら、気が合うだろうかと想像してみる。
といった点に注意してみるといいと思います。女の子は、よほどのことでもない限り、たくさんの男性を前にして、気になるひとりの人にだけ話しかけたり、ロコツに彼をチヤホヤしたり……といったことはしないものです。お目当ての彼の友人や知人男子にも、同じように接し、自分の本心が周りにバレないように細心の注意を払います。
そうすることによって、自分の気持ちを隠すこともできますし、その場にいる男性達に「どうせ○○が目当てだろ」とガッカリ感をあたえることもなくなるわけです。こういった行動は、やさしさや思いやりにつながっており、そんな気遣いができる女の子は自然とモテてしまうわけです。
男性のみなさんもそんな女の子達のように、一歩距離を置いてお目当ての女の子だけでなく周囲に気を配ってみましょう。そうすると、見落としていたことが見えたり、思いがけず友人や女友だちからアドバイスをもらえたりするかもしれません。もしかすると、お目当ての女の子よりもその友だちの女性とのほうが気が合う、相性がよかった……なんてこともわかってくるかもしれません。
いいなぁと思う女の子がいたら、彼女とだけ直接話すことで相性を探ろうとするのではなく、周りから見る目を持って相性を探ってみるようにする。そうするだけで、「恋愛」でただでさえ曇りがちな目が、多少なりとも晴れてくることだってあるのです。あまり恋愛慣れしていない男性は特に、自分ひとりで「いいなぁ」と判断せず、周囲から彼女を見ようとする気持ち、友人のアドバイスを聞き入れる心を忘れないでほしいなぁと思います。
酒井冬雪です。好き! を優先させると、つい体育会系男子にばかり惹かれてしまう傾向があります。幼なじみに指摘されるまで、そんな自分をわかっていなかった私です。指摘されて考えてみると、仲良くなるのは……勉強ができるメガネ男子ばかりだったなぁと気付いたときは、目からウロコでした。ホホホ。では、またね。
