女の子にしてはいけないこと。それは、男子にとっては納得がいかないかもしれないけれど、やっぱり存在しているものです。
そう言われても、女の子には何をしてはいけないのか、漠然としすぎていてよくわからないのも事実です。
してはいけない……といえば、あんなことやらこんなことだよね、と言いたい気持ちもありますが、たぶんそれでは編集部が困ると思うので、今日は、
「デート場所を選ぶにあたって、女の子にしてはいけないこと」について考えてみることにします。
- 駅からやたらと遠く、坂道や階段も多く、女の子を20分以上歩かせるようなお店へ行くこと。
- どうやって食べても、口の周りや手やテーブルが汚れることを避けられない食べ物を出すお店へ行くこと。
- 自分の趣味に走って、あまりにもマニアックな、マニアックすぎるデート場所を選んで、自分と仲間内だけで盛り上がれるようなところへ行くこと。
先に書いてしまいました。上記のようなところへ、初デートの相手を連れて行くのは、あまりよいこととは言えません。
よいこととは言えないと言われても、自分なりに一生懸命考えたことを否定されるなんて納得できない、という男性は多いはずです。それから、
(初デートだから、奮発してがんばって、車を出して運転もし、食事も何もかも、こちらがおごってあげているのに、なんでこんなに気を遣わなくちゃいけないんだ)と言いたくなるような気持ちをどこかに持たずにおれない男性もいるかもしれません。
しかし、女の子のほうだって、実は初デートの準備のために、とっても奮発してしまっているのです。
男の子の目線から見ると、かわいいワンピースを着ているなということぐらいしか気がつかないかもしれないけれど、女の子が投資しているのは決して服だけではないのです。
初デートの前に、美容院へ行って髪をカットし、カラーリングもしているかもしれない。新しいリップグロス、新しい香水を試したくて、化粧品も新たに買っちゃったかもしれない。いい匂いの女の子を演出するために、防汗、日焼け対策も施しているかもしれない。もしかしたら、まだ見せることはないかもしれないけれど、念には念を入れて下着も新しくてかわいいものを購入しているかもしれない。ワンピースに合うクツとバッグがなくて、けっきょくクツもバッグも買ってしまったかもしれない。人によっては、デートの前にエステやトリートメント(マッサージともいう)、スパにも通って、お肌をスベスベにしたり、小顔になったておいたりしているかもしれない。
初デートのために……。
そう考えてみると、女の子は初デートの準備だけで、相当な準備と出費をしている可能性があります。ありますっていうか、ほとんど95%以上の女子が、ものすごい手間とお金をかけていると言ってもいいと思います。
それなのに、ああ、それなのに! です。
たとえば、すごくおいしいけど、女の子の口には巨大すぎるハンバーガーを食べに行ってしまっては……トマトやシャキシャキレタスの水分、ジューシーな牛肉の肉汁が、新しいワンピースの袖口や運が悪いとヒザの上に、ポタポタたれてしまうこと必至です。
どんなに食べ方がキレイな女の子でも、1滴や2滴や3滴は、テーブルや服や口の周りに被害が出ることはさけられないに決まっています。
それでは、バーガーを分解して、バンズもふくむ、すべての具材をナイフとフォークで切り分けて、できればケチャップやマスタード、タルタルソース等もなしにして、分解バーガーを食べればいいのか? いえいえ、それでは、せっかくのバーガーの醍醐味を味合うことはできず、そのお店に彼女を連れてきたあなた自身でさえも、
(なんだよ、あの食べ方……、わかってないな)という気持ちになってしまうはずです。
おまけに、そのお店が駅や駐車場から遠いところにあったらどうでしょう。新品のハイヒールやミュールをはいた彼女を何十分も歩かせてしまうことになるのです。
男性のほとんどが、かかとの高いしめつけられるクツというものを履いた経験がないと思うので、そのつらさはなかなかわかってもらえないかもしれませんが、必要以上にヒールで歩きまわると、どんなに心根のやさしい女の子でも、ちょっぴり邪悪な気持ちになることは避けられないのです。
マニアックな場所に関しては、自分が逆のことをされたらどう思うかな? と少し想像してみてもらうことをお願いします。
それでは、一度は間違ってしまったけれど、次の恋では同じ間違いはしない! と決心したあなたはどうすればどうすればいいかというと、やっぱり巨大バーガーのお店は、初デートではなく、何回かデートを重ねてから行くことにしてほしい。そして、なおかつ、
「こういう店に行くから、Tシャツにジーンズとか、ラフな服装でいいからね」と前もって彼女に情報提供しておくべきなのです。
もちろん、すごく料理もお酒もおいしいんだけれど、床がコンクリートでぬめっとしている焼き鳥屋や立ち飲み屋やとんこつラーメンのお店なども、してはいけない初デートの場所の選択にふくまれます。おしゃれなお店だったとしても、食べにくいピザやカニ、ロブスターのお店も避けておいていいかもしれません。たこやきやお好み焼きも困る可能性があります。
なぜなら、初デートのときは、女の子もがんばっておしゃれをしたくなるものだから。おしゃれをしたときは服も顔も汚したくないからです。最初は、彼女のおしゃれに合わせた場所をセレクトして、デートコースのようなものを計画する。
無難にみえるかもしれませんが、正統派で行って間違えることはほとんどないといっていいはずです。まずは、オーソドックスでメジャーなデート場所へ行って、親しくなったら、自分を少しずつ出してみる。こういう場所は苦手そうなのに、がんばってくれてる……という気持ちはやさしい女の子には必ず伝わるものです。
「おいしい」「すごい」「びっくり」なことをアピールするのではなく、初デートでは「やさしい」ところを彼女に伝えるようにしてあげましょう。あなたのやさしさが伝われば、きっと、初デートもうまくいくはずですから。
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酒井冬雪です。先日、友人から「もんじゃというものを一度食べてみたい」と言われてビックリしました。下町育ちの私、もんじゃには切っても切れない縁を感じているほどなのに、そのもんじゃを食べたことのない大人がいたとは! 「一緒に行こう!」と力強く言っておきましたが、私の土手はすぐに決壊するので、土手職人な地元後輩が一緒でなくてはなりません。では、またね。