手強そうだなと思う女子を好きになってしまう男の子、最近増えているかもしれません。

何がどんなふうに手強いかというと、

  • フツウに考える誘い方(ランチしよう、お茶しよう、街歩きしよう)……が通用しない。
  • 手順を面倒くさがり、いきなり本題に入る。

こういう女の子って、どんな子なのか、具体的に話をすると、たとえば、カフェで紅茶とケーキよりも、ビールのほうが好き。

関西出身で「お茶しよう」という誘われ方になれておらず「お茶するのは、お金がもったいないから、うどんでも食べにいかない?」と率直に言ってしまうような子といえるかもしれません。

そんなタイプの女の子、女子同士の目線でみると、自分の気持ちに正直で、タイヘン気持ちのよい、女気のある女性かなと思います。

しかし、男性側からすると、

(恋愛に持っていきたいと思っても、あまりロマンティックな演出をすることもできないし、だからと言って、いきなり立ち飲み屋に連れていくのも、女性に対して失礼だし)と誘い方を悩んでしまうかもしれません。

誘い方を迷ってしまうものの、こういうタイプの女の子は、恋愛に面倒な駆け引きをするわけでもないし、ウソをつかず思ったことを率直に言ってくれるし、もったいぶるわけでもなかったりします。

純真でやさしく、女の子慣れしていない男性には、まさにおすすめの女子といえます。

というわけで、カフェでケーキ、こじゃれたダイニングバーでごはん……が好きではない女子に出会って心ひかれてしまったら、どんなふうに対処すればいいのか考えてみることにします。

まず、お茶してケーキを食べよう、流行りのこじゃれたお店で食事をしようと誘ってみて、

「ああ、ごめんね。私、甘いものとかまったくダメなんだよね」

と言われてしまった場合は、代替案を提示してみるのがいちばんです。

「じゃあ、飲みに行くのはどう?」
「どんなものが好き? 食べたいものとかある?」
「好きなお店とか、女の子だけじゃ行きづらいけど行ってみたかった飲み屋とかある?」

と聞いてみるといいと思います。

ハッキリ、サバサバした性格の人が多いはずですので、行けないときはきっぱりと断ってくるかもしれませんが、悪意も他意もないので気にしないほうがいいでしょう。

もし、OKしてくれた場合、どういうお店に行きたいか? 彼女に具体的な希望を聞いてみるといいかもしれません。

「いつもどういうところで飲んでるの?」
「お酒は何が好き? ビールなの、ワイン?」

というふうに聞いてみると、彼女には自分の意見がきっとあり、ぶっちゃけて言ってくれるはずですので、何かしら答えをくれるに違いありません。

ただし、こういった質問のやりとりをメールで「どこがいい?」「そのお店はどこ?」「予約したほうがいいかな?」と何度も繰り返すと、

(まどろっこしいな)と、思われてしまう可能性もあるので、直接話し合うか、電話をかけたほうがいいような気がします。

それでも、やさしくロマンティストな男性が悩んでしまうのが、

(彼女に希望を聞いたとはいえ、本当に初デートが串揚げ屋、焼き鳥屋、立ち飲み屋でいいのだろうか……)という点だと思います。

やさしく賢い男子は、初デートがそれじゃ彼女を大切にしていないみたいに思われるかもしれないし、自分自身もシチュエーションが原因で「恋愛する気力」「彼女を振り向かせたいという気持ち」がなえてしまうかもしれない、と心配になる可能性もあります。

ですので、甘党でない女の子から、

「お酒を飲みたい、ビールが好きなのよね。焼き鳥屋とかがいいんだけど」と言われてしまったとしても、最初ですから、ひとまず焼き鳥はあっちにおいておくことにしてもいいと思います。

そうして、おいしいビールを出すお店(できれば焼き鳥もメニューにおいている)を探す、といった方向に走ってみるのです。

ビールをつぐ名人がいる通なお店、さまざまな種類のビールをそろえているお店、雰囲気のあるビアホール……というような場所へ誘ってみるというわけです。

どんなにサバサバしていて、お酒が飲めて焼き鳥好きな女の子だって、男の人が「自分のために考えて」セレクトしてくれたお店をよろこばないはずがありません。そして、ふたりで会うようになって最初のうちでしたら、ふだん行かないようなお店にいくことも、相手に合わせることもやぶさかではないと思います。

また、もうひとつ注意したいのは、あまりお酒が飲めない男性が、とっても飲める女の子を好きになってしまったとき……です。

相手の女の子に付き合ってあげたい、合わせてあげたいと思うあまり、ムリをしてお酒を飲んだり、彼女の酒量と同等にしてみたりすると、お互いにつらい思いをすることにもなりかねません。

こういうときこそ、女だから、男だからなんて考えずに、正直に、

「こういうお店の雰囲気は好きなんだけど、あまり飲めないんだ」
「お酒がキライではないんだけど、強くはないんだ」

と正直に言ってしまいましょう。その上で、「飲める人をみるのは気持ちいいから、気にせず飲んで」と言ってあげると、女の子としてもうれしいことと思います。

恋愛でいちばん大切なのは、どこへ行くか、何をするかではなく、ふたりで楽しい時間をすごせるかということです。

それを忘れずにいれば、どんなに手強そうな女の子とでも、きっと上手にやっていけるはずです。ムリせず気負わず、がんばってほしいものです。

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酒井冬雪です。私はお酒がまったく飲めないのですが、友人女子は酒豪ぞろいです。彼女たちは、下戸の私にお構いなしで飲み、時に男の子をつぶしてしまったりします。恋愛の最初のうち、酒量を控えたり……気を遣う子もいますが、やっぱりすぐにバレちゃうんですよね。男性も女性もありのままの自分でいるのがいちばんだよね、と思う私です。そういえば、私はコーヒー好きだけれど、ケーキは食べない……。お酒は飲まないけど、焼き鳥屋のほうがいいや。では、またね。