理系のための恋愛論(349) "お母さん大好き"女子と付き合うための予備知識

ファザコンの娘はどうよ? という話を前々回(年明け早々)いたしましたが、うれしいことになかなか反響が良く(いるいる的な意味合いが多いかもしれませんが)、ありがとうございました。

そんな中「お母さん大好き」な娘さん、マザコン娘もいるんじゃないの、というような意見もあり、そうそういるよね……ということで、今日はお母さん大好きな女の子とその対策について考えてみることにいたします。

以前、男性も女性も、同性の付き合いを大切にしているタイプの人と、異性を意識し、異性に目が向いているタイプの人がいるという話をしました。

たとえば、女の子でいうと、男の子の好意にあまり気がつかず、男の子には言いたいことをズバズバ言うけれど、女同士だと友だちには何かと気を遣ってしまうタイプの人、こういう人は女の子同士の付き合いを大切にしている人です。

逆に、何かと男の子にからんでみたり、女同士では気を遣っていないようなのに、男の子の他愛のないひと言に一喜一憂してしまうタイプの人。こういう女の子は男の子に目線を向けて生きている人、と言えます。

で、お母さん大好きな女の子のお母さんは、明らかに前者のタイプの女性です。もともと、女の子が大好きで女友だちとの付き合いをとても大事にして生きていた女性が母になり娘を持った。……幸せです。ルンルンです。大好きな女の子を自分好みに(最初からそんなことを意識しているわけではないのですが)、かわいく、おイタ(女友だちとの付き合いで失敗)をしないように、育てることができるのです。

しかも、相手は友人ではなく娘ですから、24時間一緒にいることもできるし、約束を取り付けなくてもいつでも好きなときに一緒にお出かけもできます。

また、娘が大きくもなれば、

「ママ、その服もう着るのやめなよ。私と買い物に行こう。選んであげるから。○○○(母世代の知らないブランド)の服なら、海外モノだしママのサイズもあるんじゃない」

「ママー、何その化粧? 今どきそんな眉毛の人いないって、カットしてあげようか?」と、友だちなら遠慮して言わないことも指摘してくれるようになるのです。

娘というものは、大きくなればなるほど、かわいくてやさしい、一緒にいて楽しい存在になっていくわけなのです。

とまあこのように、もともと女の子大好きなお母さんにとって、娘というものはとても大切な存在になっているわけです。

とはいえ、お母さんだけが一方的に娘さんのことを大好きで愛していても、それでOKというわけではありません。

そこにはやはり、相性というものも存在します。ラッキーなことに、娘さんもお母さんと同様、女の子に目線が向いているタイプの子で、自分も友だちはもちろん、いちばん身近な存在であるお母さんと仲良く楽しくやっていきたい! と思うタイプだった。そして、お母さんと娘さんの相性がとてもよかった、という場合に「お母さん大好き」な娘さんというものができあがる。母も娘も相思相愛状態であるからこそ、お母さん大好きが成立するといえます。

こんなふうな仲良し母娘の娘さんと付き合うことになった場合、やはりお母さんの存在は大きなものとなります。

あなたがとっても誠実な男子で、付き合う相手の女の子には自分の親をいずれは紹介したいし、彼女の親御さんにも会わせてほしいと思ったとしましょう。

しかし、恋愛経験があまりないお母さん大好き女の子は、まず自分が恋愛していること、お母さんから心が離れて、男の子に夢中になっていることをなかなかお母さんに打ち明けられなかったりします。ですから、あなたが、

「親御さんに……」的なことを言うと、はじめのうちは話をごまかされたり、スルーされたりするかもしれません。

特に、門限が厳しい、デート中も親御さんからやたらとケータイに電話がかかってくるという女の子は、彼氏のことを親に言い出せなかったりしている可能性があります。

また、それとは反対に、付き合うというか……オレたち付き合ってるかな、どうかなという状態のときなのに、

「ええと、うちのお母さんに会ってくれるかな?」

と言ってきたりする場合もあります。

それって、もしかして、お母さんに付き合いを判断してもらおうかな、というニュアンスもふくまれているのか? と聞かれたら、ノーとは言えないのがつらいところです。

けれども、目線が同性に向いている女の子は、男の子慣れしないないぶん純情ですし、恋愛の駆け引きも苦手(というか、それをする意味がわからなかったりする)、ウソをついたりせず、思ったことをズバズバ男性に言うという正直さ、潔さがあります。

また、女の子同士で発揮しているやさしさや気配りも、男の子がよくわからないぶん、たくさん見せてくれるはずです。

そんな彼女のお母さんも、基本的にはやさしくて気配りのできる人ですから(それだけに気がつきすぎて怖いともいえますが)、あまり怖がらず、スナオにマジメさや誠実さをアピールすればいいかなと思います。