ちょっと遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。お正月休みのあった方、いかがお過ごしでしたでしょう。私の場合は、年末に父親が入院し、お正月は病院で過ごしていました。とはいえ、父親は数日前に退院し、もう元気です。ご心配いただいて、ありがとうございます。
しかし、なんでしょう。お正月らしいお正月を過ごさなかったせいか、いまだにお正月気分が抜けていません。
やっぱり、お正月にはお雑煮を食べたり、書き初めをしたり、こたつで(持ってないけど)みかんを食べながらお正月特番のテレビをみてハハハと笑ったり、なんとなくゴロゴロしないと気持ちが切り替えられないのかなと思ったりしました。
そんな私ですが、ファザコンなので父が入院したときは、いつも冷静でクールが売りの私が、多少パニック気味になっていたようです。
そう、昨年末は、ちょうど同じ時期に友人Cの父もお風呂場で倒れて意識を失い……ということがありました。Cは自他共に認めるファザコンなのですが、そんな彼女のあわてぶり、涙目になりながらの話しぶりを見ていたら、何だか自分もこんなふうになっていたかも、と気付かされた次第です。
自分も親ももう若くはないのだから、そろそろイロイロなことを覚悟しておかなくては、とあらためて自分に言い聞かせました。
ええと、何が言いたいかというと、男性のみなさんは、ファザコンの女性と付き合うとき、注意が必要ですよ、という話です。
よく聞く話ですが、女性が(マザコンの男性ってどうなのよ?)と悩むのと同じ感じかもしれません。あまり、オープンになってはいませんが、ファザコンの女もどうなのよ? 的なところがあるかもしれないのです。
ファザコンの何がいけないって、まず、娘をファザコンにする父親というのは、たいていマメで気がきいてフットワークが軽く、やさしくて口がうまい男性だったりします。
男同士目線でみると(なんだよ、あのお調子もの)的にも見えたりする、要領のいい器用な男性だったりするかもしれません。
そういう男子が、父親になり、無条件にかわいがることのできる「娘」という存在を手に入れてしまったらもう、何でもかんでもやってあげたい、甘やかすだけ甘やかしちゃおう、と思うフシがあるような気がします。するとその娘は、
(男の人って、やさしくて、私のことをかわいがってくれる)と、男子に対して何かステキな勘違いをする……可能性があるのです。
幸いなことに、Cも私も、そんな父親に育てられながらも、ワガママにもならず、よい女性に育ちました(正直に言えば、私はどうかと思います。が、Cは本当に心やさしく、人につくすことのできるタイプの女性です。おかげでダメンズばかりが寄ってくるという)。
ところが、実際に恋愛すると、それは父娘の関係とはまったく違います。同世代の(年の差カップルもいますが)、異なる環境で育ってきたふたりが、イチから作っていく人間関係ですから、ケンカもすれば意見の食い違いもあります。お互いに若くて未熟者ですから、相手の気持ちがわからず、知らぬ間に自分の気持ちばかりを押し付けてしまうことも。
そんなとき、ファザコンの女性は、
(なんで? 男の人って、もっとやさしくて、ドーンと女の子を受け止めてくれると思ってたのに)
と、心の奥底で密かに考えてしまうことがあったりするのです。
なんでしょう、男子には必要以上にウツワの大きさを求めたくなってしまう。恋人である男子にしてみれば「そのハードル、もう少し下げてもらっていいですか?」と言いたくなるところかもしれません。
もちろん、心の中でそんなふうに思っても、賢い女性は、それを恋人に口に出したりはしないでしょう。父と彼は違うんだ! と、わかっているから、そんなことを求める自分が間違っていると反省もしているのです。
でも、男の人はロマンチストですし、ある部分でとても繊細ですから、恋人が心の奥で一瞬考えたその思いを、なんとなく敏感に察知してしまったりするのです。
それで、相手の男性をキズつけたり、妙なプレッシャーをあたえてしまう。ファザコンの女性には、恋愛でそういうおイタをしてしまう傾向があるかもしれません。
さて、そんなファザコン女性ですが、男性(父)にやさしくされてきた経験があるので、もともと男性に対しては好意的な目を持っています。男性を疑うことを知らず、先入観なく男子を見ようとするウブな一面もあったりします。
ファザコン女子のそんなところをふまえた上で対応してみると、うまくいくかもしれません。もし、今年、そんな女性と知り合うことになったら、ぜひ、あきらめたり最初から敬遠したりせずに、チャレンジ精神を持ってがんばってみてほしいところです。
(今回の話は、もちろん、若かりし自分を振り返っての話ではなく、あくまでも一般的な話。なんというか、ノンフィクションではなく、フィクション的な感じです)。
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お正月休みで間が空き、ちょっとお久しぶりです。酒井です。考えてみれば、なんだか、昨年までの反省を、今しているような気もしてきました。そんなわけでしたので、お正月は久しぶりに実家で過ごし、病院からの帰り道にあるアメ横も歩くことができました。みなさまにとって、2010年が元気で過ごせるよい年であることを密かに祈っています。楽しい年にしましょうね!