仕事関係の人でも、学校時代の友人でも、合コンでも、女の子と一緒になったとき、男性としてはどうしても「ここはオレが会話の主導権を握らないといけない」「知らない人同士も話ができるように、この場を仕切らないといけないのは、オレ」と、心配になってしまうはずです。

女性としては、もちろん男性がそうしてくださると、とっても助かるのですが、男女に関係なく場を仕切るのがうまい人、会話を盛り上げるのが上手な人は存在します。

ですから、女性だろうと後輩男子だろうと、そういう社交上手な人がその場にいるときは、ムリをせず、その人に仕切りを任せてしまってもいいかもしれません(相手に仕切りを任せるというむずかしい問題がなくもないのですが)。

しかし、もし、その場に仕切りが上手な人がひとりもいなかったら、しかも、あなたが明らかにその場でいちばん先輩だったり、クライアントを前にしていたりと、完全に「仕切らなくてはならない」立場にあって、女性の目の前に立っているのだとしたら?

ここはやっぱり、あなたから話題を持ち出して、話を盛り上げたり、知らない人同士も会話に加わってもらったりする役目を担わなくてはいけません。

それでは、どうすれば女の子との会話が盛り上げることができるのか? それは、常日ごろから女の子が興味を持っていそうなことに自分を興味を持っておくことです。

男性でも女性でも同じだと思うのですが、あまり親しくない相手、はじめて会う相手と話をするときに、いきなり「ボクがボクが」「私が私が」と、自分のことや自分が興味を持っていることばかり話すと、

(ふーん、この人ってオレがオレがなんだ)

と気遣いのできない人……と思われてしまいがちです。

けれど、持ち出した話が、一緒にいる相手も興味を持てそうなことや、相手を気遣ってこの話題を提供してきたんだなということがわかると、

(あ、この人、この場をなごませようとがんばってくれてる。それなら私もがんばって会話に加わらないと)

と、周囲の人も気を遣ってくれるものです。というわけですので、女の子も興味を持ちそうなこと、女の子と会話するときのネタの引き出しをいくつか作っておくといいと思います。

とはいえ、自分のあまり得意ではないジャンルについてうんちくを言うのはなかなかむずかしいと思います。

ファッションマニアというわけでもないのに、話題のSHOPの話をしたり、スイーツ好きでもないのに新しくできたスイーツ店のことをあれこれ言ってみたり、といったムリは必要ありません。

自分だけでなく、女の子も興味を持っていそうなこと、たとえば本やマンガ、音楽の話などは会話の糸口を探すのにもってこいの話題といえます。

まずは無難に最近のベストセラーや、話題になっている本をテーマに、

「ボク、B型なんですけど、そんなにちゃらんぽらんではないんですよね」
とか、
「あの村上春樹の新作は、うちの近所の図書館で1500人待ちになってたんですけど、1500人目の人は何年後に本を読めるんだろう」

というふうに話をふってみるのもいいかと思います。すると、女の子のほうもきっと、

「私もB型なんですけど、B型は困った子みたいなイメージがあるんですかね?」
とか、
「1500人が図書館で2週間、期限ギリギリに借りたとして……ええと」

とかいうふうに、話題に乗ってくれるに違いありません。

本やマンガ、音楽の話というのは、このようにあまりよく知らない相手と話すときにもってこいの話題ですが、好みのジャンルがあまりに違いすぎて、相手の女の子の趣味に「???」と疑問を抱いてしまうこともあるかもしれません。

そんなときは、黙って相手の話を聞いてあげましょう。すると、こちらがしゃべらなくても相手が話をしてくれて、とっても助かります。本当に興味が持てなかったとしても、

「へえ、自分はそういうのはあまり知らないけれど、おもしろそうだね」

と相づちを打ってあげるのも大人の社交というものです。誰だって、自分の話を聞いてもらって「おもしろそう」と、肯定的な意見や感想を言われたら悪い気はしないものです。

自分がされたらうれしいと思うことを女の子にも言ってあげる。それが、その場を仕切る役目を任された男性にとって大切なことと言えます。

オレがどうにかしなくちゃ、ここは自分ががんばらないと、と気負わずに、相手に話に入ってもらおう、相手を楽しませてあげようという気持ちで会話を盛り上げてみる。

そうすると、女の子は男性のそんなやさしさに気づいて、積極的に会話に加わってくれるはずです。

女の子の立場になって、相手を思いやるというスタンスで「仕切ろう」としてくれる男性には、女の子のほうも協力的になれるものです。ぜひ、試してみてください。

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酒井冬雪です。来週は5連休。夏の疲れをいやすため、家でのんびり過ごしたいと思います(いつも、家でのんびりしてるじゃん、と自分で自分にツッコミをいれました)。渋滞に気をつけて、楽しい休日をお過ごしくださいね。