女の子の気持ちがわからない、怖い、何をされるか不安、と女性に気後れしてしまう男性は、実は多いのではないかと思います。
しかし、逆に考えてみると、女性だって男性の気持ちがわからなくて困る場面はたくさんあるのです。
たとえば、ケンカをしているとき、こちらはイロイロとふたりで話し合って問題を解決したいと思うのに、男性はだんまりを決め込んだり、ひとりきりになってじっくり考えたい素振りをみせたりします。
女の子としては、あれこれ相手に言って、「うん、うん」とうなずいてもらって、自分のアタマの中を整理して、話を聞いてもらえた、受け入れてもらえた感を味合って、ホッとしたいだけなのに。
肝心のケンカの相手である男性が、黙り込んでスルーしようとしていては、今度は別の怒りが湧いてきたりしちゃうわけです。
それから、男性同士の友人関係……あれは本当に理解できません。約束をドタキャンしたり、痛い発言をしたり、ハタから(女性からみて)見て「それはまずいんじゃないの」というようなことが男同士であり、本人も、
「アイツはホントにムカつく」
なんて言っていたのに、翌日にはケロッと忘れて(もしくは、すぐにゆるして)仲良くしている。
「えええ? また同じことされちゃうんじゃないの? いいわけ、それで?」
女性から見ると、男同士ってやさしいというか寛大というか、その友情を不思議に思います(もちろん、ゆるしたりしない人もいるかもしれませんが)。
それでは、男性は女性のどんなところが、彼女のどんなところがわからなくて困っているのでしょう。某光学機器メーカーで働くTくん(29才)は、
「ずーっと、自分の好きな服やブランドの話をしているみたいなんだけど、何を言ってるかチンプンカンプンでまったくわからず、興味も持てないでいたら『私の話を聞いてくれてない』と怒られた。どうしていいかわからなくて、困ります」
と言います。
あなたも、彼女に同じようなことをしているかもしれません。PCやゲームや、趣味の○○について、彼女がまったくわからなくて興味もない話をしたことがないとは言い切れないはずです。
そんなとき、女の子はどんなふうにしているか思い出してみてください。
「うん、うん」
「それで?」
「そうなんだ。すごいね」
と、あなたの話を聞いて、ほめたり、楽しそうな顔をしてくれたりするはずです。
あまりにも話が難しくて、わからないときは、
「ごめんね、△△って何? 教えてくれる?」と質問をはさんで、熱心に話を聞いてくれることでしょう。
そう、好きな相手が興味を持っていることには、関心をしめしてあげる。万が一、興味がなかったとしても、聞いている素振りを見せたり、笑顔でうなずいてあげるのが大人のマナー……のようなものです。
服やブランドの話だって、何の役にも立たないように思うかもしれませんが、もしかしたら、合コンのときやクライアントの女性など、初対面の相手と話をするときの糸口になるかもしれません。
母親や女きょうだいに誕生日プレゼントなどを買うとき、その知識が参考になることだってあるはずです。
できれば、役に立つ、立たないとは関係のないところで、「好きな彼女のことなら何でも知りたい」という気持ちで、自分は興味を持っていない話も聞いてあげてほしいところです。
某通信会社で働くSくん(27才)は、こんな問題で困っています。
「彼女は3才年下で、けっこう美人なんですけど、とにかく気分屋で、デートに誘うのもひと苦労。こちらから何か提案しても『いや』『行きたくない』『キライ』を連発するので、何がしたいのかわからず、途方に暮れるときがある」
女性は、幼いころから自分の感情を表に出すよう、自分に気持ちをキチンと表現するように訓練を重ねています。
ですから、彼氏や恋人など、甘えてもOKな相手には、思いっきりワガママを言ってみたり、困らせたりすることも、うまくできてしまうわけなのです。
学校生活や会社でも、あなたに対しての言動と同じことをしていたら、それはちょっとどうかと思いますが、外ではいい子にしているのでしたら、
「彼女が甘えられるのは自分だけなんだ」
と思うことにして、温かい目で見守ってあげてほしいところです。
もちろん、あんまり甘やかすと、どんどんエスカレートしてしまうこともあるので、ときどきは、
「そんなにイヤなら、もうどこにも行かなくていいよ」と、冷たくしてもいいかもしれません。でも、あくまでもときどき……、15回に1回くらいでいいと思います。男性同士のときの、心の広さ、寛大さをぜひ、存分に彼女に使ってあげてほしいです。
こんなふうに、女性のことであれこれ理解できないこともあると思いますが、基本的には温かい目で見守って、困るところも理解できないところもひっくるめて、
「だから、女の子ってかわいいんだ」
と考えるようにしてもらえると、タイヘンうれしいです。そして、助かります。ぜひ、実践してみてください。
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酒井冬雪です。ずーっと気になってはいたけれど、何が何だかわからず、担当編集I氏に何がどうなってるのか教えてもらったiPod、ようやく生活に導入しました。かわいい、便利、小さい(荷物の重さにこだわるタイプ)手放せません。持っているだけで、幸せな気持ちです。スニーカーにぱっちんもしてみたいけど、どこまでもadidas派なので……。では、またね。