世の中には確実に恋愛上手な人と、恋愛下手な人がいるものです。恋愛上手な人のことをジーッと見ていると、なんというか、何事に関してもパワフル。
仕事もデキる(デキなかったとしても、とにかくフットワークが軽く、何にでも積極的に取り組む)。同性同士の付き合いも、手広い感じで情報通。
また、異性との接し方を見ていると、自分の好みのタイプではない相手にもやさしく親切で、誰とでも仲良くできる……というような特徴があります。
ところが、恋愛下手な人はというと、仕事がデキた……としても、仕事だけに時間と精力を傾けるところがあり、ストイックで遊び心があまりなかったり。同性とは上手に付き合って、気遣いもできるのに、相手が異性となるとどうしていいかわからず、ついスルーしてしまったり。
ひどいときには、自分の好みのタイプの異性にはとても感じのいい態度を取っているのに、興味を持てない相手にはひどく無愛想だったり。
何でしょう、つきつめて考えてみると、マジメすぎたり、責任感が強すぎたりする。何をするにも「ほどほど」ではなく「思いつめて」しまうせいで、極端になってしまうような、不器用なところがあるのだと思います。
ですから、恋愛をする……したとなると、思いつめて「怖い」「重い」感じになったり、悩みすぎてつらくなったりしてしまうので、常日ごろから、
「あまり、気持ちを恋愛に傾けないようにしよう。つらいことばかりだから」
と、自分に言い聞かせている部分があったりもしそうです。
そして、恋愛というアクシデントに出会わないように、よく注意をしているせいで、突然、恋愛にぶつかるとひどくビックリし、また不慣れな対応をする悪循環に陥ってしまうという……。
それでは、どうも恋愛下手だなと思い当たるフシがあり、しかも、男性であるみなさんはどうすればいいか、考えてみましょう。
1. とりあえず、女性の誰とでも話すようにしてみる。
いきなり、ハードルが高すぎると思うかもしれませんが「話す」と言っても、「おはようございます」に「おはようございます」を、「お疲れ様でした」に「お疲れ様です」を返すだけ、アイサツをするだけでじゅうぶんOKです。職場や学校に、女性が少ないのでしたら「誰とでも」のハードルも低くなるはず。まずは、自分の好みではないタイプの女性とでも、あいさつをかわせる仲になる、そんなところからはじめてみましょう。
すると、本命や好きなタイプの女性からも「あの人は、誰にでもあいさつをしてやさしい」と思ってもらえる上に、周囲の人たちに「あいつのお目当ては○○さんだ」とロコツにバレる可能性も低くなり、一石二鳥です。
2. 小さなことでクヨクヨしない。
これもむずかしいことかもしれませんが、大事なことです。恋愛上手な人を見ていると、異性に声をかけて冷たい対応をされても、ランチや飲み会に誘って「No」の返事をもらっても「ま、そういうときもあるよ」「じゃ、しょうがないね」とサラリと水に流せる強さがあります。
ところが、恋愛下手なひとほど「なんだか冷たかった」「断られた」と、ひどく落ち込んでしまって「どうして?」「なぜ?」「自分は何か悪いことをしただろうか?」とクヨクヨ悩んでしまうところがあります。
誰にだって、虫の居所が悪かったり、体調がすぐれなかったり、プライヴェートで困ったことがあったりすることはあるものです。相手の反応やNoにいちいち「なぜ?」と悩んで「理由」を知りたがってみても、感情的な面やあまりにもプライヴェートすぎて親友にしか話せないような理由は、こちらにはわからないことがほとんどです。
「そういうこともあるさ」と思える心を身につけ、できるだけクヨクヨしないようにしてみましょう。どうしても悩んでしまう人は、誰かに話したり、紙に書いてみることで気持ちをスッキリさせる方法もあると思います。
3. 恋愛は「つらい」「面倒」と思わないようにする。
これも、とってもむずかしい問題なのですが、恋愛はつらい……と思っていると、恋愛に対するハードルはどんどん、どんどん高くなってしまいます。
正直に言うと、私も「恋愛ってつらい」「面倒くさい」と思ってしまうタイプなので、つらいことに対してはどうしても逃げ腰になってしまう気持ちもわかります。
ですから、恋愛でつらいことがあっても「いやー、いい勉強になった」「つらかったことも、後から思い出すと笑い話になるはず」と考えるようにしてみるのです。イメージトレーニングが必要、というわけです。
そして、いずれは「恋愛はつらい」を「恋愛っておもしろい」「恋愛は楽しい」と思えるようになるといいでしょう。
最後になりますが、自分は恋愛下手だ! と思っていると、だんだん「ほら、うまくいかなかった」「やっぱり苦手だ」という結果が重なってしまいますので、
「今は下手かもしれないけれど、そのうち慣れてくるだろう」
「下手からフツウになった」
と、この点に関してもイメージトレーニングをして、自分は恋愛下手だから……という思い込みから、いつか脱出してほしいものです。そのためにも、まずは、女性と話すことに慣れ、最終的には女性ってそれぞれにかわいいところがあるな、と思えるようになってほしい。そういう気持ちは、女性にきっと伝わりますので。がんばってみてください。
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酒井冬雪です。十数年使っていたミシンを買いかえました。すごく幸せです。最近は、男子でも手芸をする人がいるそうで「そういうのいいなぁ」と思います。週末はミシンを思うさま使いたいものです。では、またね。