新しく学校に入る、仕事をはじめる、異動になった……などなど4月から新生活がスタートしたみなさん、こんにちは。そうでないみなさんも、こんにちは。私の友人にも、仕事を辞めた……という意味で新生活がはじまった人もいます。そして、
「今のこの生活から抜け出したから、愛をみつけて、幸せになる!」
と言っています。環境が変わっても変わらなくても、イロイロな意味で新しく目標を持ってみるのはいいことです。私も、相変わらずかわりばえのしないインドア生活(楽しい)を送っていますが、そんなかわらない日常の中で、がんばっていきたいと思います。仕事と趣味と……、プライヴェートな部分で。
さて、新生活をはじめてとまどうことも多い、という人がいるかもしれませんが、新しい友人、知り合い、仕事関係の付き合いができるにあたって、やはりいくつか気をつけなくてはいけない点があります。
特に、学生さんや学校の友だち同士ではゆるされてきた(みんなやさしいので誰も指摘しなかった、ともいえる)けれど、ビジネスシーンではNGという事柄がイロイロありますので、今日はここだけ注意しておけば大丈夫というビジネスマナー(含む・恋愛)について考えてみます。
- メールアドレスや携帯電話の番号を"又聞き"する。もしくは、又聞きされて教えてしまう。
- 目上の人、上司や先輩に「ご苦労様です」と言う。メールに「ご苦労様」と書く。
- 「なんでボクがそれをやらないといけないんですか?」と上司や先輩に聞いてしまう。
とりあえず、今のところはこの3点だけ注意しておけば大丈夫かなと思います。むずかしくないでしょう、簡単です。
まず、(1)ですが、ええー本当にそんなことする人いるの? と思うかもしれませんが、いるのです。たとえば、Cさんが、Aさんの連絡先(携帯電話番号、メルアド)を知りたいと思ったとき、Aさんに直接聞いて教えてもらうのではなく、Aさんの知り合いのBさんに、
「Aさんのメルアド教えてください」
と頼んでしまう人。そして、BさんもAさんの許可を得ずに「いいよ」とCさんに連絡先を教えてしまう。
友だち同士ならばゆるされる場合もあるかもしれませんが、社会人になって、特に目上の人の連絡先を教えてもらうのに、こういうことをしてしまってはいけません。個人の情報は、本人に直接聞いて教えてもらうようにしましょう。
(2)ですが、ご苦労様は自分の後輩や目下の人をねぎらうひと言です。サザエさんやサザエさんのお母さんのフネさんが、よく出入りの酒屋の三河屋さんの御用聞きのお兄さんに、
「ご苦労様です」
と言っているでしょう。上司や先輩は、三河屋のお兄ちゃんではありません。
目上の人には「ご苦労様」ではなく「お疲れ様でした」とか「ありがとうございます」と言うようにするといいと思います。
最近は、オフィスの電話も携帯電話になっていることが多いため、新人くんの電話応対の敬語や言葉遣いの間違いを上司や先輩が気づく機会が減ってしまいました。電話の応対や上司への言葉遣いを学びたい人は、秘書検定の本を買ってみると、とても勉強になるのではないかと思います。
(3)に関してですが、上司や先輩に仕事を頼まれたとき「どうしてボクがそれを」と質問してしまう男性は後を絶ちません。これは、イロイロな職種の、イロイロな会社の方たち共通の新人くんに対しての感想です。
女性には、あまり「なんで私がそれをやらないといけないんですか?」と言ってくる人はいないそうですが、賢い男性ほど「なんで?」と聞いてしまう傾向があるようです。
自分はこんな簡単な仕事をしたくない、という気持ちがあるかもしれませんが、先輩や上司のみなさんも、みなそういう道を通って、まずは簡単なことから仕事を覚えてきたのです。
若者の長所は、フットワークの軽さと、スナオなかわいらしさです。そういう「よさ」があればこそ、もし仕事上で大きなミスをしてしまっても、日々の小さな失敗も「あいつはかわいいヤツだ」とゆるされるものなのです。がんばって、何でもやってみてください。どんなことにもイヤがらずに取り組む、その姿はとても美しいものですので。
最後になりますが、恋愛も……学生の恋愛と会社での恋愛では、少しようすが違ってきます。まず、社内恋愛というものは、自分はどんなに上手にバレないようにしているつもりでも、目ざとい人の鋭い眼力で、必ずバレるものです。
また、女性は男子と違って、同期の横のつながりだけでなく、先輩後輩の縦のラインでも情報を共有しているものです。ですので、社内であちこちの女性に手を出したり、誰にでもいい顔をしたりしていると、女性社員を敵にまわすことにもなりかねません。
自分の預かり知らぬところで、会社生活に暗雲が……というのは困ります。女性の情報網を甘くみないように、くれぐれも気をつけてください。
それでは、みなさんが元気に新生活に取り組めるよう、かげながら応援しています。
酒井冬雪です。駅のホームで、真新しいスーツ姿の男女を見かける季節です。久しぶりに私も、紺のスーツやジャケットを着たくなりました。……カジュアルばかり着ていると、顔もカジュアルになっちゃうので、たまにちゃんとした格好をしておかないと。では、またね。