女の子と話すのが苦手……という人はきっととてもたくさんいらっしゃることと思います。どうして苦手なんだろう、と考えてみた人も多いはずです。
考えてみると、女の子だけでなく、人と話すことに慣れていないとか、そもそも女の子がいる環境にあまり置かれてこなかったとか、女の子はこちらが何か言ったことに対して突然怒り出したりするから怖いとか、男同士でツルんでいるほうが楽しいとか……。
女の子と話すのが苦手な理由はイロイロ挙がってくるかもしれません。
「だけど、仕方がない。わざわざ好んで苦しい思いをしなくてもいい」と、女の子と話をすること、女の子の友だちをつくることをあきらめてしまっている人も、多いかと思います。
けれど、それではとってももったいない。女の子と仲良くなると、自分があまり興味のない分野について知ることができます。
ですから、たぶんマイコミジャーナル読者の大半をしめるであろう、理系、賢い、技術系の職業(学生さんも多かった)の方にとって、とても有意義な話を聞けたり、目からウロコなアイデアをもらえたりするはずなのです。
たとえば、先日も、某技術職の男性が、こんな話をしていました。
「こちらが、身を削るような思いで研究して、技術開発して、やっとの思いで、さらに1g軽量化させたケータイ電話。この間、友人の紹介で会った女の子が、ボクの開発したケータイを持っていたんで、すごくうれしくなりました。でも、よく見てみると、そのケータイの先には、ケータイそのものよりも大きいぬいぐるみだとか、ストラップが大量についていて……。ボクのあの、血のにじむような努力は何だったんだーっと非常にむなしい気持ちになりました」
そう言われても、私としては、どういってなぐさめてあげればいいのか……、いえ、たしかに私のケータイには今のところ何もついていません。
しかし、時間があったらスワロフスキーのストーンなんかつけちゃって、キラキラデコレーションしたいなぁと思っているし。
貼りたいけれど、もったいなくて貼ろうか貼るまいかちゅうちょしているステッカーもたくさんあるし。友人や妹にプレゼントされたストラップもたくさんあるし。たしかに……何もつけてはいないけれど。
「ううん、私も、その女の子の気持ち、わからないでもないなぁ。ケータイって、小さくて軽いだけに、イロイロつけてもそんなに重くはならないだろうと思ってしまうというか。同じケータイを持っていても、他の人のものとは違うふうにしたいというかねぇ」
「……そうですか、はああ、女の子の気持ちってわかりません」
女の子がわからない、という気持ちもわからないでもありません。
けれど、こんなふうに、一見ムダにみえるような、わからないことをしてしまうところが、女の子の女の子らしいおもしろさ、かわいさ、女の子のよいところでもあるのです。
マジメで賢くて、モノゴトを筋道立てて考え実行していける男性ほど、「どうしてこういうことをするのだろうか?」と聞いてみたときに、
「なんとなく」
「かわいいから」
「そういう雰囲気みたいな」
とか言われてしまうと、それはきちんとした理由になっていないよ! とアタマが混乱してしまうようです。私、とってもマジメな性格なので、理由がはっきりしない、状況が読めないトラブルが発生したときに、
「うわー、どうすればいいんだ?」
とやり場のない怒りやとまどいを感じてしまうことがよくあります。
そうじゃなくて「理由」、どうしてそうなったのかを筋道立てて納得のいくように説明して! と言いたい気持ちになってしまう。仕事の場面でも、プライヴェートな人間関係の問題でも、私はしょっちゅう、心の中で(こうなった「理由」をきちんと説明して~)と叫んでいます。一応、口に出すのはガマンしているけれど。
マジメで賢い男性が、女性のことを「わからない」というときは、これとよく似た状況が起こっているような気がします。
けれど、納得のいくような答え……というのは、けっきょくのところ「自分自身の常識や思考回路」にとって、納得できる答えを求めているわけであって、自分にとって想定外の答えではたぶん納得ができない。
裏を返せば、自分の中に「自分と同じような考え方ができない人は受け入れられない」「自分にとって理解できる理由を話してくれないと困る」という気持ちがあるのかもしれません。
女の子と話すと「なんでそうなったの?」「え、そうした理由がまったく理解できないんだけど?」ということの連続だったりします。
ですが、そんな「???」の中に、なんだかよくわからないけど楽しそうだな、とか、理解できないけどきっとおもしろいんだろうな、とか、そういうことがひそんでいるものです。
女性も男性のことがわからなくて「ええ? どうしてああいうことしちゃうの」「なんで、そんなことに熱中してるの?」と言いたい部分はたくさんあります。それでも、
「男の子ってああいうのが楽しいのね」
「なんかよくわかんないけど、男同士で楽しそうだしいいんじゃない」
と、受け流せるところがあります。それは、寛容さゆえかもしれないし、いい加減さゆえ……かもしれない。
女の子と話すのが苦手、と思っていて、なおかつ、女の子と話してみても何が何だかわからなくて困る、そんなふうに感じている男性は、ぜひ、あまり深く理由や原因を追求しないで、
「ああ、楽しいんだな、こういうのが」
と、ちょっとお兄さん、お父さんになった気持ちでみてあげてください。
そうすると「そうなった理由は?」と追求したり、悩むことなしに、女の子のよさや、かわいさがわかってくるかと思います。
ぜひ、イロイロな女性と話をして、おもしろい引き出しを開けてみせてもらって、自分の仕事や勉強に、その発想を生かしみたり、ただ単に楽しい時間を過ごしたりしてみるヨロコビを、味合ってほしいものです。
酒井冬雪です。最近「少年ジャンプ」を買い始めました。生まれてはじめて自分で買ってますが、幼なじみ(女子)が少年漫画好きで、私の「別マ」と交換して読んでいたので、昔から一応……ジャンプにもなじみはありました。ジャンプっておもしろいなぁとあらためて思います。では、またね。