あるがままの自分を愛してほしい。恋愛において基本的な考え方だと思います。
しかし、多くの女性は若い頃の恋愛でこれと真逆なことをやってしまった経験を持っています。
「彼がハデな子は苦手っていうから」
と……ホントは茶髪大好き、メイクも描き込むの大好き、ヒョウ柄、キラキラ大好きなのに、スッピンで地味で目立たない服装をしてしまったり。
「あんまり自分の意見とかを言うと、自己主張の強い子と思われそうで……」
と、本当は賢くてイロイロ考えている女の子なのに、自分の意見を言わずにすべて彼の話や主張に合わせてしまったり。
実を言うと、おしゃれに重ね着をして男の子っぽい、動きやすい服装をするのが好きなのに、
「女の子らしい人が好き」
という彼のひと言で、いつもスースーするスカートやワンピースを着てしまい、風邪を引きやすくなったり。スニーカーをあきらめて、ヒールの細いミュールをはいてばかりいるせいで足腰が痛くなったり。
服装や髪型をかえる、自分の意見を言うのを控える。それは、ほんのちょっとした些細なことかもしれないけれど、毎日つづけていればストレスになりますし、あるがままの自分をごまかしている。彼に本来の姿の自分を受け入れてもらっていない、というのは少しずつ……だけど確実に、心にダメージをあたえることとなるはずです。
へええ、女の人って、そんなにガマンしたり、自分をおさえたりして恋愛することもあるんだ……とビックリした男子もいらっしゃることでしょう。そんなふうに、あるがままの自分をごまかしてまで恋愛したくない、と考える理性的な男性も多いはずです。
しかし、女の子がこんなふうに、自分をおさえてでも彼の希望に沿いたいと思い、それを実行してしまうのも、すべては「○○くんが好き」という気持ちからはじまること。私でさえも、若いころは、彼に合わせて服趣味もかえちゃう! 的なことをしてしまったことはあるのですから、恋愛パワーというものは恐るべきものです。
とはいえ、そんな過去の恋愛を振り返ると「あそこで、あんなふうに自分らしくないことをする必要はなかった」「今にして思えば、好きな髪形もできない。好きな服も着られないというのは、私にとってはものすごいストレスだった」と、反省してしまいます。ある意味、私の中では「服趣味を批判する男性とは恋愛しない」反省する事柄リスト入りしたおかげで、その後、同じような失敗はしなくなった……ともいえますが。
あるがままの自分を愛してもらえたら、それはいちばんよいことです。何のストレスもなく、最高な状態ではじめる恋愛は、あるがままの自分を受け入れてもらうことと言っても過言ではないかもしれません。
では、本当に、何の努力もせず、変えたほうがいいかもしれないところを変えずに、今のまま、あるがままの自分でいい恋愛ができるのか? というと……どうでしょう? 誰にでも何かしらの欠点だったり、変えたほうがいいポイントは何かしらあるはずだと思います。
自分の欠点は認めたくないものですが、たとえば、私の場合でいうと……男性には口が悪い…かもしれません。好きな服を着すぎている、好きなふうにメイクをしすぎているせいで、男の子受けを考えたときには見た目から引かれてしまう、とも思います。その他、イロイロあるのですが、自分の気も滅入ってきましたし、男性のみなさまにドン引きされても困るので、これくらいでやめておきます。
ですから、そんな私が恋愛したい! と思ったら、やはり、今のまま、あるがままではダメかもしれないと思うわけです。
口の悪さを発揮せず、言わなくてもいいことは黙っておくやさしさを持つとか、もう少し髪を伸ばすとか、メイクを控えめにするとか、黒ばかりのファッションを少し変えて、かわいい色を着るとか、下着をピンクにしてみるとか、多少なりとも、
「恋愛したい気持ちの私」を伝えるための努力は必要かなと、考えるはずです。
と、このように、女性は恋愛をはじめるに当たって、人当たりのよい印象や、大好きな彼に好かれるために変えられるところは少し変えてみよう、と自ら実行していくことができる生き物です。
もちろん、その「自分を変える」が、本来の自分とはまったくかけ離れた姿であったり、ストレスがたまるほどのムリをしたり、というのでは、自分だけでなく相手をもだますことなりますから、それはよろしくありません。
けれど、ほんのちょっとしたことだったり、自分としてもこういうところは直してもいいと前々から気にはなっていた点だったりするのならば、この機会に変えてしまってもいいのではないかと思います。
△△ちゃん、残業でタイヘンそうだな、少し手伝ってあげたいけど恥ずかしくて、「大丈夫?」と声をかけられない、そんなシャイな自分がいたら、勇気を出して彼女に話を切り出してみる。
いつも「おはようございます」とアイサツをしてくれる□□ちゃんに、こちらもアイサツを返したいのだけれど、ついつい周囲の目を気にして、ツンと素っ気ない会釈しか返せないプライドの高い自分がいる……のたったら、ちょっと対応を変えて、「おはよう」とアイサツを声に出してみる。
こんなふうに、ほんの少し変わるだけなら、本来の自分からそんなに大きくかけ離れるわけではないですし、こんなふうに変われてよかった! と、自分で自分をますます好きになれるのではないかと思います。
いい出会い、いい恋愛を引き寄せるために、自分だったら、どんなふうに変われるだろう、どんなところを変えてもいいだろう……というところを考えてリストアップしてみて、少しずつでいいので、実行に移してみてほしいものです。
酒井冬雪です。肩こりに悩んでいます。肩のこりそうなことばかり好きだから、仕方がない……とは思うのですが。肩のこらない趣味って何なんだろう。スポーツ? スポーツって、運動神経の悪い私にとっては義務ではあっても趣味にはならないし。ではでは、またね。