女の子を見ていると「どうしてあんなふうにグループになって行動するのだろう?」とか「どういうふうにグループにわかれていくのだろう?」とフシギに感じる男性は多いと思います。
また、自分の彼女と、仲のいい友人の彼女と4人で出かけたりすると……男同士は友だちなので仲良くしているのに、彼女同士はなんだかいい雰囲気になっていないような気がする、といった場面に遭遇した経験の男性もいるはずです。そんなとき、友人カップルとサヨナラした後で、
「なんか、Eの彼女としっくりいかなかったみたいじゃない?」
と彼女に聞いてしまったりすると、すごい剣幕で、
「っていうか、あの子って○○系……(○○にはギャル系とかシモキタ系とか、何でもあてはめてみてください)? 何を話していいかわかんないし、女ふたりになったら感じ悪くてビックリしちゃった。もう、会いたくない」と怒られてしまう。
男性である自分としては、オレと友人のEは仲がいい → 自分の彼女とEの彼女も気が合うはずだ……と思うのかもしれません。
ところが、そうは問屋がおろさなくて、彼女同士はなんだか気まずい感じ、というのはよくあることです。
それもこれも、女性のグループというものが、男性にはなかなかわからないように、細分化されているから。
女性は、キチンと気が合う女の子同士、共通点のあるもの同士(ホッとできる関係同士)、グループの中でのタブーを把握する空気の読める者同士……というように、イロイロな厳しい条件を乗り越えたメンバーが集まってグループを形成しているのです。
では、女の子はどんなところをみてグループをつくっていくのでしょう。具体的に考えてみます。
- 服の趣味が似ている。好きなブランドが同じである
- ヘアースタイル(色の抜き具合、目指す方向性)が似ている
- グループ内での名前の呼び方が同じ
- 趣味が一緒
- お互いのお金の使い方が納得できる
- 避けたい相手、避けたい場所が同じである
- 同じ環境におかれている
- もしくは、まったく別の環境にいる
- 読んでいる雑誌、観ているテレビ、勉強、習い事の傾向が同じである
- グループ内の女子は、友情よりも彼氏を優先にしている。その逆で、グループ内の女子は彼氏より友情を大切にしている
このような要素を持ち前の嗅覚と洞察力でほぼ瞬時に見抜き、女の子は自分と気の合う仲間でグループをつくっていきます。
外見的な違いなら、なんとなくわかるけど、お金の使い方、習い事など、ある程度リサーチしていかないとみえてこない、またどうやって見極めるのかわからない要素ももちろんあります。男性が女性を誘って出かけたりするときは、
(よし、○○ちゃんとふたりになれるチャンスだから、奮発してあの高級レストランを予約してみよう)と思うこともあるでしょう。しかし、女同士の付き合いに、そういった事情はからんできませんので、ランチを1,000円以内で済ませるか、ランチが1,500円でいいのか……といったお金の使い方の違いで、
(うわぁ、あの子とはお金の使い方が違うみたい)と判断したりするわけです。
男性も、男性同士だったら「金銭感覚が違って困るな」と、同じような考え方をすると思いますが、そこで、
(あの子とはうまく付き合えないかも)と考えるのが女性だとすると、男性は、
(こういうヤツだけど、アタマはいいし)(たまには、こういうところでメシ食うのもいいか)と考えるのかもしれません。
というわけなので、違うグループに属している女子が、いきなりグループの垣根を飛び越えて他グループの子と仲良くする、というのはとてもむずかしいことなのです。
男性は、あまりグループになって行動したりしないようなので(最近は、グループ行動する男子も増えている気がしますが)、このあたりの女子のグループ同士の規範のようなものがみえなかったりするようです。
しかし、女子には女子同士の境界線……のようなものがあるのです。
オレがそれを知ったからといってどうなるんだ……という部分もあるのですが、女の子のグループってこういうふうにできていて、こういう距離感で付き合っているんだ、ということはなんとなくでも知っておいたほうがいいのです。
そうすると、間違った合コンや飲み会のセッティングをしてしまうとか、AグループとBグループがもめる原因をつくってしまう、といった間違いをせず、きっとスムーズな学校生活、会社生活を送れるはずです。
男性はどうしても、気になる女性、好きな女の子、ひとりだけをまっしぐらに見つめてしまって、彼女をとりまく友人関係や彼女の所属するグループのメンバーのことを見落としてしまいがちです。
けれど、彼女の周囲にいる女性を見ていると「彼女がどんな女の子なのか?」違った角度からみることもできるはずです。そういった意味でも、ぜひ、女の子のグループ事情というものをよく見て、理解しようとするといいのではないかと思います。
酒井冬雪です。リサーチしてから付き合うわけではないけれど、私が仲良くなる女子は、末っ子ばかりです。長女同士はお互いに気を遣いすぎて、なんとなく気まずい……。これも、女子の嗅覚のなせるワザかもしれません。では、またね。
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