女心はフクザツです。言っていることとやっていることが、いつも本心と同じとは限りません。○○くんのことが好き! と思っていても、そんな自分の気持ちがバレないようにしなければなりません。
こんなとき、男性だったらどうするかというと……。
- 会社だろうと学校だろうと気にせず、彼女だけを思いっきりえこひいきしたり、彼女の前でデレデレした顔を見せたりする。
- 好意がバレないように、彼女には必要以上に冷たくする。緊張して話しかけることができず、ぶっきらぼうになる。
- 好意が空回りして、彼女にしつこくちょっかいをかけたりイジワルを言ったり、小学生男子のような行動にでる。
だいたいこんな感じで、
(ああ、□□くんって△△ちゃんのことが好きなのね)
と、ほとんどの女子と勘のいい男子にバレてしまうことが多いものです。
しかし、女性はそんなふうに、すぐに気持ちがバレてしまうようなことはありません。 オレの好きな△△ちゃんは、うちの会社の男では、どんなタイプが好きなのだろうか? もしくは、個人的に誰のことが好きなのだろうか? そういうことが知りたいと思ったら、彼女をキメ細かに観察する必要があります。
ふだんは、口が悪く、男性にズケズケとモノを言っているのに、よーく見てみると◇◇くんにだけは、キツい言い方をしていない。ただし、◇◇くんの友だちには、相変わらずの毒舌ぶり。これでは、お目当ての◇◇くんにも毒舌が知られてしまうだろうに……と思うが、なんだかんだ言っても、彼にだけはキツいことばを投げつけたりはしていない。そして、誰も見ていないと思われるときには、彼にだけはちょっと親切にしていたり、笑顔を見せていたりもする。
クレバーで自分の感情を表に出さず、冷たいと思われている女性がひとりでいるとき、彼女が誰とも話をしていないときなど、ほんの少しの油断やスキをみて、ちょっと離れたところから彼女を観察。すると、彼と仕事の話をしているときは、さりげなく親切だったり、ほんのちょっとやさしかったりする。☆☆くんのことをジーッと見つめていることがある。しかも「へぇー、彼女でもあんな顔するんだ」とビックリするほどやさしく、慈愛に満ちた顔で彼を見守っていた。
いつも大きな声でしゃべり、ガハハと笑い、人の背中をバンバンたたく陽気な女性がいる。しかし、彼女をよく見ていると、★★くんの背中だけはバシバシたたかない。もしくは、他の誰よりも強くたたいていたり、彼の前でだけ顔が少し赤らんだりしている。
こういった違いも、本当に微妙な違いなので、よくよく気をつけて(○○ちゃんの本音が知りたい)とのぞみ、真剣に観察しないとなかなかわかりません。
たとえば、ふだんは口の悪い女の子が、お目当ての彼の友だちには毒舌なのに、彼本人にだけは毒舌をふるわない……とします。
そんなことをしても、彼女の毒舌は周囲にバレバレなんだから、お目当ての彼にもそのことはわかっているはず。いくら、彼本人にだけ、キツいことを言わなかったとしても、あまり意味がないんじゃないか? とやっていることの意図がよくわからない部分もあります。
しかし、少なくとも、お目当ての彼本人には(あなたにだけはキツくいないよ)と言いたい気持ちは伝わるものです。
また、彼女の毒舌から免れている本人の視点で考えてみると、
(自分以外の人はひどい言われようなのに、オレだけはそれからまぬがれている……。そうだよな、オレは性格もやさしいし、あんなこと言われる筋合いもないし。ああいうズケズケいう女の子からもやさしさが認められてるってことだ)というふうにも解釈できる。
ですから、それはそれで、彼女と本人の間にだけ「何か」が通じていると言えなくもないわけなのです。
同様に、他の人にはクールすぎる女の子が、ほんのちょっとだけ親切なのも、シャイで男の子をバンバンたたいている女の子が特定の誰かのことだけたたかないのも、彼女と彼の間では、ちゃんと意味があるわけです。
このように、女性はお目当ての「彼」と「自分」の間にだけに、微妙に好意が伝達する方法を選んでいるわけなのです。
あまりに微妙すぎて、男性のみなさんに伝わっていないこともあるのですが、自分の気持ちがバレていないなら、バレないにこしたことはないわけです(告白しようと決心しない限り)。
女性は自分の気持ちを隠すのが上手ですので、ぜひ彼女たちから、本心を隠すすべを学んでみてほしいなと思います。
酒井冬雪です。暑いです、溶けそうです。アクエリアス0スタイルにハマってます。みなさんも、くれぐれもお体ご自愛ください。では、またね。