理系のための恋愛論(282) 「紹介してよ」は恥ずかしい?

気になる女の子や、いいなぁと憧れる女性が心の中にいるとき、自然に彼女に近づくのはなかなかむずかしいことである……と考える男性は多いと思います。

プライドが高く、おまけにシャイだという男性は、何とかして向こうから自分に話しかけてくれることを待ってしまう。もしくは、職場の異動があって同じ部署で働く日がくるかもしれない、学校で同じゼミやクラブやサークルになるといいなぁと期待してみたりすることもあるでしょう。

しかし、実際にそのような幸運が起きるには、長い年月、もしくは神様の思し召し……どちらかが必要かと思います。

いくら年月がかかってもいい、偶然がふたりを結びつける日を5年でも10年でも待っている……という男性もいらっしゃるかもしれません。

と言いつつ、待っている間も「チャンスさえあれば……」という気持ちは心のどこかに持ち続けているはずです。

というわけで今日は、気になる女性に自然と近づく方法について考えてみたいと思います。

結論から先に言ってしまうと、いいなぁと思う女性、気になる女の子に自然に近づいていくのにいちばんいい方法は、誰か、彼女をよく知っている人に紹介(仲介)をしてもらうこと。

たとえば、気になる彼女が職場の別部署にいる後輩だというなら、彼女と同じ部署で働く自分の同期の友だちに、何気なく、

「あ、コイツ、オレの同期」

みたいな感じで紹介してもらう。

いいなぁと思っている女の子が、学校の他の学部の人だとしたら、彼女と高校が一緒だった、彼女と同じサークルに入っている自分の同級生に、彼女と自分を同じ飲み会に誘ってもらって、

「コイツはオレの学部の友だち」

と引き合わせてもらう。こういった方法が、女の子に警戒心を抱かせず、なおかつシャイでプライドが高い男性の心に負担をかけずに知り合いになれる方法です。

女性は肉体的に、男性より小柄だったり、体重が男性ほどない場合が多いものです。ですから、どうしても……見ず知らずの男性に対しては、ある種の防衛本能が働いてしまいます(男はオオカミかも、というヤツです)。

ところが、誰か……自分の友人や先輩、後輩の知り合いとなると、見知らぬ男性も、

(私の信頼している友だちが仲良くしている相手なのだから、きっといい人なんだろうな)というふうに見ることができる。

もちろん、友だちとは相性がいいかもしれないけれど、自分と気が合うとは限らない……という点も考慮しますが、とりあえず彼女にとっては「見ず知らずの男性」から、一歩進んで「友人に紹介された知り合い」になるわけです。女性にとって、相手の背景が見えてくる、友人にたずねれば、初対面の男性のことがイロイロわかるに違いない……という事実はとても大きな安心材料になります。

ですから、話をしたこともない、自分とはちょっと違う場所にいる気になる女性と知り合いになるのにいちばんいい方法は、

「彼女とオレ、共通の知り合いに、自分の存在を紹介してもらう」ことなのです。

ところが、プライドが高くシャイな男性は、当の本人の彼女と知り合う以前に、こういった頼みごとを人にすることも恥ずかしい……と思ってしまったりします。

彼女本人に直接話しかけるのは恥ずかしい。しかし、彼女の友人に「自分を紹介して」と頼んでみるのも、これもまた恥ずかしい。いずれにしろ恥ずかしいので、しり込みしてしまう、という方はたくさんいることでしょう。

そんなときは、妥協できる点について考えてみて欲しいと思います。