春はお別れの季節でございます。社交性のあまりない私にも、今年もいくつかの別れがやってきました。
さて、異動や転勤があったり、学校を卒業したりで、この機会に気になる女の子、好きな女性と「ツナぎ」をつけておきたい……と考える男子は多いのではないかと思われます。 もうすぐ会えなくなる、会う機会が激減すると焦ってしまい、いきなり
「ディズニーランドへ行かない?」(学生さんに多い)とか、
「ドライブでも」(社会人に多い)とか、彼女でもない相手に、長時間ふたりきりデートを申し込んでしまう男子は後を絶ちません。
なんでしょう。もう、どうせ会うこともなくなるのだから、最後くらいダメモトで、当たって砕けろ的な気持ちで大胆な提案をしてしまうのかもしれません。人間関係……特に恋愛関係というものは、時間をかけてじょじょに築いていったほうがうまくいく場合が多いはずなのに(ひとめぼれの場合をのぞく)。 ですから、別れを、
「ダメモトでもいいから、彼女と二人きりで出かけられたらいいな」という機会ではなく、「今後会う機会は減るから、彼女のプライベートなメルアドや電話番号を教えてもらう機会」と考えたほうがいいわけなのです。
そうは言っても、やはりいきなり、そんなに親しくもない女性に、
「ケータイ番号を教えてください」
とお願いしてうまくいくとも限りません。
いや、ゼミでいっしょだし、彼女とは親しいんだ。同じフロアで働いていて、エレベーターで一緒になったときは向こうから笑顔でアイサツしてくれてたし、オレと彼女はけっこう仲がいいほうだと思う。
……と男性は考えるかもしれません。しかし、男性の「親しい」の基準と、女性の「仲がいい」の基準は、だいぶ差があることが多いものなのです。
女性が男性のことを「親しい」と考えるとき、それは……お互いに気兼ねなく電話をかけたり、メールを送りあうことができ、二人でランチに行ったり、飲み会で遅くなったときは家まで送ってもらったり、自分の恋愛相談をできる……それぐらいの関係なのです
まあ、ここまで親しい友だちになっていながら、今後は恋愛関係にもっていきたいというのも、それはそれでむずかしい問題なのですが、とにかく女の子は、基本的に誰にでも笑顔であいさつをし、話しかけられれば相手にあわせて会話をする能力に長けています。 ですから、男性が「彼女とは、廊下で会えばひと言、ふた言会話を交わすほど仲がいい」と思っていても、必ずしも相手も同じくらい親しいと考えているわけではない……という可能性もあるわけです。
ガーン! そうだったのか……とキズついてしまう方がいたら申し訳ないのですが、とにかく女性には気を遣いすぎるほど遣っておいても損はないということ。
いきなり「○○してください」と相手に頼みごとをするのではなく、こちらの頼みを聞いてもらうにはどうすればいいのだろうか? ということを考えてみてほしい、私が言いたいのはそこなのです。
では、人に……特に女性に頼みごとをする(電話番号を教えてもらうとか、デートしてもらうとか)ときは、どのようにすればいいのでしょう。
それは、自分ばかりがお願いをするのではなく、彼女のためにも何かをしてあげる……ということです。残業を代わってあげるとか、宿題を手伝ってあげるとか、常日ごろから、相手のために何かしてあげていると、とてもいいと思います。
もし、そういった機会に恵まれなかったり、彼女のために何かできる環境ではないというのであれば、ちょっとした(相手に気を遣わせない程度の)プレゼントをするというのもひとつの手かと思います。
文房具だとか、パソコン用のクリーナーだとか、本当にちょっとしたモノでいいのです。ただし、彼女の趣味に合わせてあげるという気遣いをみせられるとよりいいかもしれません。白やピンクなど、パステルカラーの洋服を選ぶ女性だったら、シャープペンシルやボールペンも白やピンクなど、かわいい系の小物を選ぶ。
モノトーンの服が多い女の子には、シンプルで機能的なものを選ぶ。ヴィヴィットな色を好んできている女性には、大胆な花柄や濃い色のものを選ぶ……というふうに、日ごろから彼女の服装や持ち物に目を光らせていると、プレゼントも的外れな選択をしなくてすむと思います。
そして、贈り物には「卒業で会えなくなるから」「異動になったから」とメッセージを添えつつ、自分のプライベートな連絡先も一緒に記しておくといいかもしれません。
ただ、自分の連絡先を書いておいても、向こうから連絡をくれるとは限りません。
ですから、彼女が、
「ありがとう」とお礼を言いにきてくれた機会を狙って、
「メルアド教えてくれる?」
というふうに、勇気を出して聞いてしまうことも忘れないでほしいです。
別れがあるからこそ、次にツナげるきっかけになる。そんなふうに考えて、彼女とうまくツナがるよう実行してみてほしいなあと思います。健闘を祈ります。
こんにちは、酒井冬雪です。先日、カフェでプロ野球選手名鑑を見ながらニヤニヤしているおじさまを見かけました。私も、Jリーグ選手名鑑を見ながらああいう顔をしているのかも……とかなり共感が持てました。しかし、野球のほうが1チームの選手やコーチの数が圧倒的に多いし、覚えるのタイヘンなんですよね。野球ファンの方はすごいなぁと思います。では、またね。