女の子が男子のどこを見ているか? という点については、よくお話してきたと思います。どこを見られてるんだっけ? とつい忘れてしまった方のためにおさらいしておきますと、

  1. 自分を取り巻く世界(会社や友だちや家族)だけでなく、お年寄りや子ども、カラダの不自由な人、レストランの店員さんなど、世間の人々にも、かわらぬやさしさを見せているかどうか
  2. かわいい女の子、美人、容姿に恵まれた若い女の子だけにやさしくして、それ以外の女性には「どうでもいい」という態度を取っていないかどうか
  3. アタマがいい、勉強ができる、モノ知りであるせいで、他の人(アタマの固い上司や同世代の男子、女の人)を気づかぬうちに上から視線で見てしまっていないかどうか。

以上のようなことを、女性はよ~く見ています。男性が、そうでないふりをとりつくろったり、バレていないつもりで「えこひいき」などをしていても、女性にはほとんど99%バレバレだったりします。

彼女ができる前、結婚する前の男性のみなさんは、できることなら常日ごろから「公平な態度」「愛のあるやさしい行動」を心がけてほしいものです。

このように、世の中のほとんどの女性は、男性を見る視点を間違わず、見るべきところを見ているものです(もちろん、中には容姿や上辺だけのやさしさにだまされて、ダメ男に引っかかっちゃう女の子もいますが……)。

ところが、男性のみなさん(特に若い男子)は果たして、女性を見るとき、本当にキチンと見るべきところを見てあげているのかしら? と思わずにいられません。


たとえば、友人の某大手電機メーカー勤務Hくん(35才)はいまだに独身です。いまだに……とわざわざ言ったのは、本人が若い頃から「結婚願望・大」と公言しているからであって、決して私の主観ではありません。

彼はいつも、

「どうして彼女ができてもうまくいかない(結婚できない)んだろう……」

とタメ息をついています。

しかし、ハタから見ていると、彼が結婚できないのは女の子を見る目に問題があるからではないか……と思わずにいられないわけです。

まず、彼はものすごい面食で(それを自慢にしています)、それから、こんなことを言うと女性から反感を買うよね、と思うのに、

「若くないと、子どもができにくいかもしれないから」

と公言しちゃったりします。うかつくんというか、なんというか……痛い発言です。

そんなこんなで、彼は、24才以下の若い、美人な女性にばかり言い寄っています。 こういうことをしていると、彼の周囲にいる女性が「なによ、自分のことはタナにあげて、勝手なことばかり言ってるわよね」と、反感を持たれるのもいたしかたない気がします。

というわけで、彼が若くてキレイだけど、意地悪な女の子に言い寄って、こてんぱんにふられたりすると、彼の職場の同僚の女性たちは「ほらみたことか」とクスリと笑ってしまうわけなのです。

あるとき、Hくんの職場の同期の友人同士が集まって飲み会をしたとき、仲間のひとりが新婚の奥さんを連れてきたそうです。その奥さんは、彼らと同年代で、話してみると、とても社交的で楽しく、女性からも男性からも好感を持たれたとか。

お酒がまわって、話が結婚のなれそめ……のようなところへいったとき、結婚したてのその男性が、

「ボクは結婚相手に美人とか、そういうの求めてないから」

と笑いながら言うのでした。ふたりの話を聞いていたHくんが、内心(それは失礼だろう……)とひやっとすると、彼の奥さんが、

「ねぇ、ホントにひどいこというでしょう、この人」

と大笑いしながら言いました。すると、同期の友人は、

「結婚するなら、ボクが倒れても大丈夫だろうなっていうくらいしっかり者で、アタマがよくて甲斐性がある女の人がいいから」

とノロけていたのでした。

同期の友人からそんなことを言われて考えてみると、女性のことを見るときに、自分が倒れても大丈夫と思うくらい健康で精神的にもタフで、アタマがよくて、甲斐性がある……そんな視点で女の人を見たことがあったかな? いや……正直、ないかも……と思うHくんだったそうです。


個人的には、別に「心身ともにタフで、知的で甲斐性があって……」というのをそのまま自分の理想像にしなくてもいいと思います。人それぞれ、好みとか、相性が違うはずですので。けれど、もし30代になっても「美人で若くて、やさしくて、ボクの言うことを聞いてくれる」というような10代の男の子的、女の子の見方をしている自分がどこかにいる、どうしても捨てきれないのでしたら、そろそろ「自分と合う人」「自分が求めるもの」について、考え直してみよう! と言いたい気持ちにはなります。

男性はロマンティストですので、どうしても女性や恋愛に対して、夢見がちになってしまうところがあります。それは悪いことではありませんし、むしろ男性のそういうところがかわいい! と密かに思わないでもありません。しかし、20代後半、30代ともなれば、夢と現実に折り合いをつけていってもいい年齢ではないかしら、といいたくなるわけです。

容姿や年齢など、女性の表面的なことだけを見ている自分に気が付いたら、少し視点をかえて、女性の強さや賢さ、たくましさなんかも評価してあげてほしいなあと思います。


こんにちは、サカイです。Jリーグは中断期間ですが、代表戦を観て、燃えました。ヨシカツ、中澤、カッコよすぎ……。とまあ、このように、20代の前半まで、体育会系男子に目と心を奪われて、恋愛における失敗を繰り返してきた次第です。悲しいけれど、好きなタイプと合う! とは限らないものです。痛い目にあいながら「どこを見るべきか」学んでいければいいのかなあと思います。では、またね。