こんにちは、リカレント教育コンサルタントの津田です。夏休みシーズンで、レジャーや旅行など、お出かけをされている方も多いのではないでしょうか。こうした時期には、電車などの交通機関の中で、漫画やゲームの広告が増え、新しいタイトルに手を伸ばしたくなります。でも、1人あたりの可処分時間は同じです。今のような夏休みシーズンこそ、楽しいイベントの後に、ぜひリスキリングの時間を確保してみて下さい。
本日は「学習講座の選び方」についてです。
■実施形式について
手軽なオンライン講座を目に浮かべる方が多いかもしれませんが、形式も様々なパターンがあります。講座の難易度や、スケジュール感、自身のライフスタイルなどに合わせて最適な形を選んで下さい。
キャンプタイプ
最近増えている形式で、1ヶ月~3ヶ月程度の期間に、短期集中型で学ぶ形式です。昔、ビリーズブートキャンプというダイエット教材がありましたが、短期特訓するイメージですね。テーマは、プログラミング、デジタルマーケティング、DX関連など、IT関連のテーマを中心に、様々なジャンルがあります。キャリア支援のコースがセットになっているケースもあり、新しく身につけたスキルについて、実践する場を見つけることも可能です。
対面講座
新型コロナウィルスが5類になったことに伴い、オフィスでは対面回帰の流れが来ています。同じく学びにおいても、フルリモートで実施していた講座を、一部、対面に戻すような動きがあります。特に、グループワークや、自分で手を動かすような場面がある講座は、強制的に自分をその環境に置くことで、インプットの効果が上がります。また、外部有識者の基調講演がある場合は、やはりリアル参加がお勧めです。少し面倒でも、自分がその勉強から逃げられないようにしておくことがポイントです。
また、対面の集まりの後は、懇親会を実施することもあり、受講者同士の交流も実現できると思います。
オンライン講座
オンデマンド配信
オンライン講座はコロナを経て、主流の形式となりました。自分の空いている時間で受けることができる「オンデマンド配信」は、お子さんのいらっしゃる忙しい方や、仕事と学びを両立させたいという方にピッタリです。自身の計画力が問われるので、サポート機能などを活用しながら、ぜひやってみて下さい。
リアルタイム配信
講師も受講者もオンラインで、ライブ配信する形式です。双方向性があり、質問をすることも可能なので、難易度の高いテーマであっても、しっかりと学ぶことができます。欠席した際の、アーカイブ配信(後日録画をみることができること)についても調べておくとよいでしょう。
ハイブリッド講座
対面とオンラインを組み合わせて実施する形式のことです。プログラムごとに対面と、オンラインを切り替えているタイプと、1つの授業を対面、オンライン同時開催するタイプがあります。運営側からすると、同時開催のハイブリッド講座は、難易度が高く、システムトラブルとの隣り合わせです。ZoomやTeams側の障害に引っ張られることもあります。
オンライン参加者だけが置いて行かれないように、細心の注意で運営しますが、1つの授業が、対面、オンラインのどちらかで統一されているハイブリッド講座の方が、安全だと思います。
■主催企業の信頼度
次回でご紹介しますが、国の支援対象(教育訓練給付金やリスキリングを通じたキャリアアップ支援事業)になっている講座を主催している企業は、国への申請時に一定の基準を満たしていると言えます。また、受講者の声をしっかりと読み込んで、リスキリングの先に、どのようなキャリアパスがあるか、確認しておくといいでしょう。
同じ資格取得でも、複数の事業者がある場合は、講師について調べたり、その講師が書籍を出している企業などが、1つの目安になると思います。汎用的なテーマで学ぶ場合は、1つの講座について、3社ほどピックアップして、金額や受講形式、特徴などを比較するのがお勧めです。
次回は、リスキリングで活用できるお金について、解説します。お楽しみに!