いつの時代も恋に悩める男女は多いもの。ここでは、弊誌人気連載「理系のための恋愛論」の酒井冬雪先生が、皆さんの恋愛に関する悩みにお答えします。恋愛に悩んでいる人、まずは先生に相談してみましょう!



32歳会社員男性です。23歳の彼女とはスポーツサークルで知り合い、付き合って半年です。私は実家暮らしでコーギーを飼っていて、大の犬好きです。彼女も「犬が大好き」といっていて、それがきっかけで付き合いだしたくらいです。

先日、犬を連れて2人で散歩していたとき。喉が渇いたので犬を彼女に見てもらって、コンビニにジュースを買いに行きました。買い物が終わって彼女のほうに戻ろうとすると……。

少し離れたところに彼女と犬の姿が見えたのですが、通りかかった別の犬に向かって私の犬が少し吠え、リードを引っ張っていました。すると彼女はあろうことか、「このバカ犬、静かにしろよ!」といってお尻を蹴り上げていました。私の犬はギャンッと飛び上がっていて、あわてて私は駆け寄りました。すると彼女は、「もう、ビックリしちゃったー。いま、私の手を噛んで、それで振りほどいたときにどこかに当たったみたいで」と私に言ってきます。

信じられません。私が知らないと思って彼女はウソをついているのです。犬好きといっておきながら、私が大切にしている犬に向かって「バカ犬」と呼び、挙げ句の果てには暴力も振るう。あまりの豹変振りに驚き、「私が今まで見ていた彼女は一体なんだったんだろう…」と落ち込みました。こういう人って、結婚して子供ができても虐待とかしそうじゃないですか。こんなにも女の人って表と裏で違うものなんですかね。



なんというか、世の中には本当にいろいろな人がいるものです。私は、動物が苦手でも怖くもありませんが、動物上皮アレルギー持ちなので、犬やネコを飼うことができません。道端で、犬やネコをナデナデしたことを忘れて、目をこすったりするともう大変なことになってしまいます。その他、じんましんにくしゃみ、鼻水と非常に辛いです。相談者さんの彼女の場合、まだ若い女の子ですし、自分の本音を相談者さんに出せないのでしょうね。

彼女はひょっとすると、子どもやペットをかわいがっている女はモテるとか、タバコを吸う女はモテないとか、髪は長いほうがいいとか、昔からある恋愛常識をそのまま信じてしまっていて、かわいい女の子を演出してしまっているのかもしれません。犬が好きなフリをしておきながら、相談者さんの知らないところで犬を蹴っていたとすると、裏表ありすぎで、単純に「怖いなぁ」と思ってしまいます。

彼女がもし、犬をかわいがった上で、「犬よりも私を見て! ペットと私とどっちが大事なの? 」とかそういったかわいいワガママを言うのなら、クスリと笑って「彼女に決まってるじゃーん」と言えますが、今回の出来事は後味が悪すぎて笑えないですね。

でも、女性のすべてがそんなふうではありませんよ。知人で「ペットとか苦手。絶対飼えないわ~」とストレートに言う人もちょいちょいいます。ペットや子どもなんて、あまりかわいいと思えなくて、「私が一番! 」と思っている自分を素直に出せる女の子。「最初からこれを言ってしまうと反感をもたれるかも……」というようなことを正直に言えてしまう人は、個人的にはおもしろくて好きだったりもします。

ただ、正直にこういったことを言っていると、恋愛への導入口が狭まってしまいそうで、だから本音を黙っている人も多いのではないかと思います。いろいろな理由でペットを飼えない人、好きでもさわれない人、好きでもないのに彼氏に好かれるために好きなフリをしている人がいるだけで、女性全般が裏表があるなんて思わないであげてください。

そして、次はぜひ、相談者さんと同じように犬好きな彼女をみつけてほしいです。見ているとわかりますよ。好きなだけでなく、本当にペットを大切にできる人って。相談者さんには、ぜひ、そのあたりを見極めえる目を持ってもらいたいところです。

イラスト: のでこ

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