チャンネル LaLa TV
この番組がスゴイ! パーフェクトな妻たち

汚部屋で寝転ぶ、ぐうたら主婦に喝っ!

飯が不味い。脱いだ服は散らかりっぱなし。床はホコリが層をなす。部屋中にモノが溢れ、横になれる空間はベッドの上だけ……。そこまで酷い状況の人は少ないだろうが、多少なりとも奥様の家事に対して不満を持つ世の旦那さんたちは多いことだろう。しかし、それをはっきりと指摘して、改めてもらうことは難しい。げに恐ろしきは山の神である。アタシは家政婦じゃない、アンタの稼ぎが少ないからだ、実家に帰らせていただきます等々。強烈な反撃を喰らいかねない。嘆くなかれ。ならば自ら家事への意欲を持つように仕向ければいい。その助けとなるのが今回紹介する番組『パーフェクトな妻たち』(LaLa TV)だ。

『パーフェクトな妻たち』を奥様に見せるつもりなら、ダンナだって我が身を振り返られなければならないだろう

ちょっと『デスパレードな妻たち』をほうふつとさせる名前だがドラマではない。登場するのは掃除はしない、洗濯もしない、料理だって下手という2人のぐうたら主婦。そんな彼女たちを「完璧な主婦」へと変身させるというイギリス発のバラエティ番組だ。ぐうたら主婦の尻をひっぱたき、大特訓して性根を叩き直す役目を担うのはアンシア・ターナー。人気テレビ司会者でイギリスNo.1の完璧な主婦と評されるタレントだ。イギリス版の松居一代と例えれば、わかりやすいか。

番組の前半はアンシア先生が生徒となる主婦の家を拝見しながらダメなところをビッシビシと指摘する。最初は「でもでもだって~」と言い訳ばかりする主婦たちだが、さすがに他人から正論でたたみ込まれると頷くしかないのか、徐々に反省の色を見せ始める。そうして自分が悪かったと吐き出させたところで、いざ実践だ。アンシアがパーフェクトと評されるに至った家事の極意を伝えていく。単に掃除や収納などの裏技や、おもてなしのルールなどの具体的なアドバイスをするだけではない。褒めたり、なだめすかしたり、秘密道具を与えたり、あの手この手でぐうたら主婦に「家事は楽しいことだ」と"洗脳"させるところが本番組の肝だろう。

家族全員で掃除をし、最後にキレイになった家に友人たちを呼んでホームパーティー。最終的に2人の主婦のうち、どちらが完璧なのかをアンシアが勝者を決めて終了となる。ただ、この買った負けたは些細なこと。どちらにせよ、家族から「ママって凄いね」「惚れ直したよ!」と声をかけられて大団円となるので微笑ましい。家事はつまらないし、大変だと思われがちだが、実はそうではないんだなということに気付く。観れば確実に家事へのモチベーションが上がるだろう。

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