チャンネル キッズステーション
この番組がスゴイ! アニぱら音楽館

水木兄貴もゼッーーーと感涙! 生バンドによるアニソンライブ

アニメソングが音楽チャートを席巻している。一昔前まではかなりの人気アニメでも主題歌が20位以内に入れば快挙、であったが、いまやランキングに顔を出すのは当たり前のこと。上位を独占することすら珍しくはない。J-POPの人気が落ちた。かつ、ダウンロードしたデータではなしにCDを所有したいコレクター気質のファン層が多いから。こうした現象にそんな分析をする向きもあるが、これだけ続けて何曲もランクインするからには、実際アニソンファンの裾野も相当に広がっているのだろう。

カラオケで歌ったところで「誰だよ、こんな奴を連れてきたのは……」なんて顔はもうされない。むしろ盛り上げるために誰もが知っているアニソンは必要不可欠だ。武道館を満員にするアーティストまで登場し、確実に地位は向上したといえる。だが、しかし。

それなのに民放の音楽番組では扱いが悪い。アニソン歌手がお呼ばれされることはめったにない。別にジャニーズと声優が共演する姿を見たいわけではないが、たまにはいちアーティストとしてスタジオで歌う姿を見たいと望むファンは少なくないはずだ。そこで『アニぱら音楽館』である。作業BGMがアニソンの筆者が、ぜひオススメしたいキッズステーションで放映しているアニソン専門の音楽番組だ。

アニソンアーティストたちのセッションが熱い『アニぱら音楽館』。大御所も熱唱である

レギュラー陣からして豪華である。影山ヒロノブ、遠藤正明のJAM Projectの2人に、サイキックラバーと近江知永という、現在のアニソン界を牽引する面々。もちろん、彼らは単に人気のアニソンを紹介するというわけではない。毎回、声優含むアニソンアーティストをゲストに迎えて、生バンド演奏でのライブを開催。さらにそこではゲストとレギュラー陣によるセッションまで行われる。これがやたらと熱い。

ゲストの水木一郎兄貴が、さらなるサプライズゲストで登場した堀江美都子に感激して泣きながら「ENGAGE!!!ゴーダンナー」を歌ったり、影山ヒロノブとのレイジー繋がりか、ラウドネスの高崎晃がひょっこり登場したり、高校野球シーズンだから岩崎良美まで「タッチ」を熱唱したり等々。毎度毎度、お宝映像の目白押しなのである。

なお、来月にはデビュー40周年を記念した串田アキラ特集が組まれる予定。ライブはギャバンか、キン肉マンか。どちらにせよ、アニソンファンなら見逃せない30分間だろう。

コラム『多チャンネル? どれ観りゃいいのよ』

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