師走・12月は、忘年会の2次会などでカラオケに行くことが多いですよね。筆者にとっても、そういう場へ出かける機会が増える時期です。ところで最近、「カラオケ上手」かつ「カラオケでモテる」女性が確実に存在することを、あらためて感じています。
ただ、「カラオケ上手」といっても、「歌がうまい」「レパートリーが豊富」「流行に敏感でいつも最新の曲を仕込んでいる」とか、そういうことでは決してありません。カラオケという場を上手に活用し、自分が楽しむだけでなく、みんなも楽しませて、その上で意中の男もしっかりゲットしてしまう……、そんな女性こそ真の「カラオケ上手」、すなわち「カラオケレイディ」だと、つくづく感じているわけです。
カラオケこそ出会いをもたらす「コミュニケーションツール」
日頃の行いに関係なく、カラオケという場で自分自身を魅力的に見せられる人もいれば、ただ漫然と過ごしてしまうだけの人もいます。ひどいケースだと、嫌々という様子で参加した挙句、周囲からの評価まで落としてしまう人もいるはず。ここに何の違いがあるかというと、筆者は単純に「考え方」だと思います。
あなたはカラオケを、「好きな歌を歌って時間を過ごす場所」とだけ考えてはいませんか? 筆者が見るに、数人で行くカラオケを「個人が楽しむ場」と考えるか、それとも「コミュニケーションツール」と考えるかで、大きな違いがあるようです。
……え!? 「みんなそれぞれ好きな歌を歌えば、自然とみんなで楽しくなれるでしょ?」ですって? いえいえ、ところがそういうものではないのです。
"ヒトカラ"ならともかく、数人で同部屋にいる以上、そこは「コミュニケーションの場」であり、カラオケは「コミュニケーションツール」です。せっかく出会いと親交を深める機会とツールがあるのですから、歌うだけで終わってしまうのはあまりにもったいないですよね。
もちろん、ただ単に「今日はいっぱい歌った。楽しかった~」で終わるのも悪くはありませんが、カラオケという場を活用できるようになれば、出会いのチャンスが増えるだけでなく、好感度をアップさせるタイミングも増えて、さまざまな面でメリットがあると思うのです。今回は「カラオケ」の看板を掲げていますが、カラオケに限らず、他の人たちと集まっての楽しみごと全般に対して、同じことが言えると思うんですね。
次回はカラオケにおける「4つのメソッド」を考案しつつ、誰にでも好かれ、老若男女からカラオケに誘われるようになった「レイディ」の実例を紹介しましょう。そこから素敵な「カラオケレイディ」になるための方法を探ってもらえるとうれしいです。
※当連載における「レイディ」とは、「女子」「ガール」といった、どことなく少女をイメージさせる存在からもう1歩踏み込み、「若々しさ」だけでなく「歳相応の深み」も持つ"オンリーワンの魅力"を秘めた「淑女(レディ)」をさす。「レイディ」という表現は新井素子氏のSF小説『通りすがりのレイディ』の主人公が憧れる、魅力的な女性への呼び名にちなんだもの
執筆者プロフィール : 来栖 美憂(くるす みゆう)
文筆家(男性)。ジャンルを問わない媒体で執筆中。近代カルチャーに詳しく、自身でもメイド喫茶などのイベントを企画・参加するなど実践派でもある。『アキバ☆コンフィデンシャル』(長崎出版)など編・著書多数。TwitterID「@mewzou」