インスタで見かけてから、とにかくずっと行きたかった都立大学の「釜玉中華そばナポレオン軒」。ようやく行けたのですが、予想を上回る最高の一杯でした。そもそも何に惹かれて、「釜玉中華そばナポレオン軒」に行こうかと思ったのか……

その1.コンセプト
え、釜玉中華そばって何?! 釜玉ってうどんじゃないの?
その2.オーナー
つけ麵TETSUの創業者が手掛けている店らしい
その3.味の想像がつかない

写真から胡椒たっぷりかかっているのが分かり、カルボナーラっぽいのかなと思ったり、思わなかったり。でも混ぜて食べるようだったので、混ぜそばっぽいのかなと思ったり、思わなかったり。

兎にも角にも、気になるところが多すぎましたが、行ってみて食べてみたら、「釜玉中華そばナポレオン軒」の謎が解けました。

都立大学駅から徒歩1分の「釜玉中華そばナポレオン軒」

都立大学駅南口を出て、左に自由が丘方面に進んでいくと、既に何人か並んでいるのが見えます。左手に見えるのは、「釜玉中華そばナポレオン軒」。文字の字体が、とっても特徴的。暖簾以外にも、“釜玉中華そば”の文字がたくさん。インパクト大ですね。

なんといっても、この「釜玉中華そば」の仕掛け人は、「つけめんTETSU」や「伊蔵八中華そば」などを創業した小宮一哲さんなのです。だからこそ、見せ方もうまい!

平日の夜に訪問したのですが、19時頃の都立大学駅を使う人が多い。「釜玉中華そばナポレオン軒」の面している道は細い小道にも関わらず、人通りが多いので、店の横で並んでいるだけでも、何十人もの人が帰路につく様子がうかがえます。「この店美味しいらしいよ」と言いながら歩いている学生や、横目で「釜玉中華そばナポレオン軒」を見ている人もたくさんいました。行列のできる店はそりゃ気になりますよね。

並んでいると、先に券売機で食券を買ってくださいとのこと。“釜玉中華そば”の王道にしようと思っていたのですが、券売機を見ると、なんとびっくり。サイズがたくさんある! そして、価格がお手頃!

悩んだ結果、卵の入ったリッチ釜玉にしました。サイズは、中サイズを選択。小サイズもあるので、小食の人にもおすすめですね。

また食べたいと思えるように、考え抜かれた「釜玉中華そば」

いよいよ、ずっと食べたかった人気の「釜玉中華そば」とご対面です。事前に食券を渡していることもあり、3分かからず着丼です。おおおおお。卵が全面に出ていないことが珍しいと思いつつ、でもネギと胡椒がたっぷりの見栄えです。食欲をそそりますね。ただ、どんな味がするかは、見た目だけでは想像がつきません。

軽く混ぜて、食べてみます。なんだか混ぜそばみたい。まずは、麺から食べよう。

麺は平打ちの縮れ麺で、太目です。これは好みすぎる!! モチモチとした食感で、うどんと中華麺の中間といったところでしょうか。麺が縮れていることにより、タレと卵とよく絡みます。今まで食べた混ぜそばやラーメンとも全く違い、本当にはじめて食べた感じでした。が、とにかくハマります。ほんとに。

油っぽいということは全くなく、たっぷりとネギと一緒に食べるので軽く食べ進められます。タレの味も麺も美味しくて、これはあっという間に食べ終わってしまいそうだ……。 店内に「替え玉!」という声が飛び交っていることに納得です。このお店の魅力は、もう一つ。デフォルトの「釜玉中華そば」が美味しいだけではありません。

そう、卓上調味料がとっても豊富。12種類も味変アイテムがあるのです。(しいたけ酢、かつお節粉、Bペッパー、バカニラ、揚げネギ、チーズ、柚子七味、にんにく、しょうが、すりごま、きくらげ、エンペラー油)

正直、味変しなくても飽きずに食べられるので、デフォルトの状態でかなり食べ進めてしまうんです。でも、やっぱり味変アイテムも入れてみたい、と思うのが「釜玉中華そば」にハマった筆者の心理。

ということで、卓上調味料でアレンジしてみましょう。「エンペラー油(特製辣油)」に「きくらげ」に「揚げネギ」を加えてみました。

味変により、これまた、このお店の良さを発見! 自分で、味を自由に組み合わせて「釜玉中華そば」を楽しめるのです。味変アイテムがあるお店は、都内にもたくさんあります。しかし、「釜玉中華そばナポレオン軒」の味変アイテムの数は半端ない! しかも「キクラゲ」や「チーズ」まで追加料金なしで頼めるのも魅力的。

本当にオープン早々、人気店に浮上するのも納得の一言につきます。

チャーシューもとてつもなく美味しかったです。持ち上げようとしたら切れてしまったチャーシュー。それほど柔らかく煮込んであるのです。何をとっても美味しい。

この価格で、ここまで食事を楽しませてくれる「釜玉中華そばナポレオン軒」。仕掛け人の小宮一哲さんの発想に脱帽です。

今回は食べませんでしたが、お店おすすめの「おいなりさん」も気になる!

あと、個人的には土曜数量限定ラーメンの塩味の「エリザベス」。どうやら肉の旨味だけで作ったスープらしい!

でも結局は、今まで食べたことのない感動の味が忘れられないので、次回行った時も「釜玉中華そば」を頼んでしまいそうな筆者なのでした。