2019年も残すところ1カ月を切り、東京五輪という一大イベントが行われる2020年がもう目前に迫っている。4年に1度の祭典開催ともなれば、飲食や観光などのさまざまな分野で商機が見込めるだけに、新たに資格取得を考えているという人もいるのではないだろうか。もちろん、東京五輪に関係なく、自身の転職やキャリアアップに向けた資格取得を狙っている人もいるだろう。

そこで本特集では、近年の社会人向け資格のトレンドや2020年以降にニーズが高まりそうな資格を紹介していく。第3回のテーマは「社会人が資格取得にかける勉強(準備)期間」だ。マイナビニュース会員284名に資格取得にどのくらいの時間をかける予定か聞いてみたので、理由と併せて紹介しよう。

  • 資格取得にかける準備期間は?

    資格取得にかける準備期間は?

Q. 資格取得にかける準備(勉強)期間はどのくらいですか?

1位: 3カ月以上6カ月未満(27.5%)

2位: 6カ月以上1年未満(24.3%)

3位: 1カ月以上3カ月未満(16.5%)

4位: 1年以上1年6カ月未満(13.0%)

5位: 2年以上(8.5%)

■3カ月以上6カ月未満

・「短期集中型」(27歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「あまりにも長く期間を設定してしまうと、仕事の忙しさを理由にして資格を取得できなさそうに思えたから」(39歳女性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「休日を使って勉強するには、このぐらいの時間が必要だと思ったから」(35歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「試験が行われるのが年2回なので、半年かけたいです」(49歳男性/専門店/販売・サービス関連)
・「すぐに現職を辞めるわけにもいかず、セミナーの開催が丁度その時期になるため」(44歳男性/その他メーカー/その他・専業主婦等)

■6カ月以上1年未満

・「仕事をしながら自分のペースで無理せずのぞみたいから」(39歳女性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「合格率が低く、受験問題の内容が難しいから」(42歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「短期間で勉強が終えられればそれに越したことはないが、仕事をしながらだとそれなりに時間がかかるだろうから」(39歳男性/その他/事務・企画・経営関連)
・「資格を取得するのは目的であるものの、短期間で資格を取得した後、身についていないようだと何もならないので、時間をかけて勉強したいと思っている」(41歳男性/官公庁/公共サービス関連)

■1カ月以上3カ月未満

・「冬は本業が暇になるため」(45歳男性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/技能工・運輸・設備関連)
・「来年には転職したいので」(47歳男性/化粧品・医薬品/その他技術職)
・「3科目を一度に受験しようと考えています。1カ月に1科目という換算です」(41歳男性/教育/専門サービス関連)

■1年以上1年6カ月未満

・「仕事が忙しいので余裕を持って」(50歳男性/食品/技能工・運輸・設備関連)
・「過去、何度も英語をマスターしようと試みたが挫折してきたので、これくらいの期間はかかると考えて」(45歳男性/精密機器/その他技術職)

■2年以上

・「10年以内に取得したい」(36歳女性/専門商社/事務・企画・経営関連)
・「レベルが分かれており、一度には取得できない」(46歳男性/医療用機器・医療関連/専門職関連)

■総評

調査の結果、資格取得にかける準備期間は「3カ月以上6カ月未満」が27.5%でトップだった。2位は「6カ月以上1年未満」(24.3%)、3位は「1カ月以上3カ月未満」(16.5%)で、4位は「1年以上1年6カ月未満」(13.0%)、5位は「2年以上」(8.5%)と続いた。

3カ月以上1年未満を予定している人が半数を超えた。合否ではなく点数を獲得するTOEICのような試験から、難易度の高い国家資格まで、資格の種類によって準備期間にも幅がある。

しかし、働きながら準備をする社会人は、短期集中型の人も仕事との両立で無理のないように長期戦で計画する人も、それぞれの特性や目標などに合わせて、真面目な姿勢で資格取得に取り組む人が多いようだ。

※写真と本文は関係ありません

調査時期: 2019年11月25日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 284名
調査方法: インターネットログイン式アンケート