2019年も残すところ1カ月ほどとなり、東京五輪という一大イベントが行われる2020年がもう目前に迫っている。4年に1度の祭典開催ともなれば、飲食や観光などのさまざまな分野で商機が見込めるだけに、新たに資格取得を考えているという人もいるのではないだろうか。もちろん、東京五輪に関係なく、自身の転職やキャリアアップに向けた資格取得を狙っている人もいるだろう。

そこで本特集では、近年の社会人向け資格のトレンドや2020年以降にニーズが高まりそうな資格を紹介していく。初回のテーマは「社会人が取得を目指している資格」だ。マイナビニュース会員284名に今現在、取得を考えている資格を聞いてみたので理由と併せて紹介しよう。

  • 新生活で最も取得したい資格は?

    新生活で最も取得したい資格は?

Q. 今現在、取得したいと考えている資格はありますか?

はい: 70.8%(284名)

いいえ: 29.2%(117名)

Q. 具体的に何の資格を取得する予定か教えてください(複数選択可)

1位: ファイナンシャルプランナー(20.4%)

2位: TOEIC(19.4%)

3位: 簿記検定(17.6%)

4位: 実用ボールペン字(10.6%)

5位: 宅地建物取引士(9.2%)

ファイナンシャルプランナー

・「お金の計算が苦手だから」(24歳女性/官公庁/その他・専業主婦等)
・「投資関連に興味があるから」(40歳女性/サービス/クリエイティブ関連)
・「転職先で必要となる資格だったため」(31歳男性/ホテル・旅館/営業関連)
・「今後の人生設計に役立ちそうだから」(45歳男性/精密機器/その他技術職)
・「マネーライフプランをしっかり自分で徹底的にやれるようになりたい」(40歳男性/通信関連/営業関連)
・「将来独立を考えており、取得しておくと有利に働くと思ったから」(46歳男性/サービス/営業関連)

TOEIC

・「英語は仕事の幅が広がるので」(39歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「国際化が進んでるから」(46歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「職場での異動に有利なので」(47歳男性/農林・水産/技能工・運輸・設備関連)
・「スキルアップできるし、転職にも有利だから」(45歳女性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「今後の事業の拡大が考えられ、海外との関係が深まるので、英語の取得が必要になりそう」(43歳男性/サービス/その他技術職)

簿記検定

・「業務上、必要だから」(41歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「会社で経理の仕事に強くなりたいから」(43歳男性/不動産/技能工・運輸・設備関連)
・「投資をするのに簿記の知識があると良いと聞いたから」(45歳男性/建設・土木/その他・専業主婦等)
・「税金のことをもっと知りたいから」(50歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)

実用ボールペン字

・「仕事で字を書く機会が多いので」(50歳男性/食品/技能工・運輸・設備関連)
・「この数年はPCやスマホで入力することが多く、直筆で書く機会が少ないので」(49歳男性/ゲーム関連/販売・サービス関連)
・「子どもの名前を綺麗に書きたかったから」(45歳女性/広告・出版・印刷/事務・企画・経営関連)
・「年賀状の宛名を綺麗に書きたいのと、普段仕事でメモなどする際に、読みやすい字を習得したいので」(38歳男性/流通・チェーンストア/営業関連)

宅地建物取引士

・「自分のスキル向上のため」(45歳男性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/技能工・運輸・設備関連)
・「宅建の資格を持てば転職に有利になるから」(45歳男性/鉱業・金属製品・鉄鋼/営業関連)

■総評

調査の結果、社会人が取得したい資格の1位はファイナンシャルプランナー(20.4%)で、およそ5人に1人が回答。投資関連に興味があるという理由のほか、転職や独立に必要・有利という回答もあり、将来的に役立てていきたいという人が多かった。

次に僅差で続いたのがTOEIC(19.4%)。こちらは、「仕事の幅が広がる」「今後の事業の拡大」など、現在進行形で英語力の必要性が高まっている状況がうかがえた。3位は簿記検定。「業務上必要」「経理の仕事に強くなりたい」など、自分のスキルアップを目指す人が多いようだ。

意外なところでは、4位の実用ボールペン字。仕事で字を書くという人もいれば、子どもの名前や年賀状の宛名を綺麗に書きたいという声もあり、普段から美しい文字を書きたいと思う人は少なくないことがわかった。5位の宅地建物取引士は、合格率が2割程度と難しい国家試験だが、不動産業界以外にも幅広い業界で生かせる資格のため人気が高いようだ。

※写真と本文は関係ありません

調査時期: 2019年11月25日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 284名
調査方法: インターネットログイン式アンケート