スーツケースや旅行用カバンを販売するエースは、2025年春夏シーズンの新作展示会を開催した。
今回は、日本製スーツケースブランド「PROTECA(プロテカ)」の新作に注目。日本独自のカラーリングで高級感を演出した「J5 Collection」と、360度どこからでも開けられるという「360 G4」の新色モデルを紹介する。
展示会のテーマは“Well-Moving”。移動するときに使う商品を販売する会社であるからこそ、機能性やデザイン、商品製造の段階におけるWell-Beingを目指しているのだそうだ。
これぞ「ジャパン・ラグジュアリー」。和が持つ控えめな美しさをスーツケースに
中でもテーマを一番体現しているといっても過言ではないのが、「日本人の心の琴線に触れるデザイン」として新しく登場した「J5 Collection」だ。
コレクションは、漆塗りの文庫箱から着想を得た「SHISUI/SHISUI-F」と、一本の木を削りだす印籠からインスパイアされた「INRYU」の2つのシリーズで構成。
北海道の赤平工場で全ての商品を生産するプロテカだから打ち出せる日本製という側面と、高機能で高品質な商品を提供するという側面から、「ジャパン・ラグジュアリー」を銘打っている。
デザインもさることながら、カラーも「煤竹色(Chocolat Brown)」、「茜色(Madder Red)」など日本の伝統色を採用。それぞれの色をスーツケースに落とし込んだときに、最も美しく見えるよう、色ごとに異なる表面加工をしているそうだ。
会場では、各色展開のモデルとなった和の工芸品や素材などがサイネージに映し出されていた。
例えば「INRYU」の「藍鉄色(indigo)」の展示では、サイネージ上に藍色の織物の映像が流れていた。こうしてみると、モデルとなった工芸品や素材の魅力が、実際の商品に体現されているのがよくわかる。
機能面ももちろんばっちり。プロテカの標準装備である「サイレントキャスター」「べアロンホイール」「マジックストップ」は、J5 Collectionにも搭載されている。静かでなめらかに走行し、揺れる電車内などでスーツケースが勝手に動くストレスから解放される。
内装は2気室で、ベルトやポケットがついた便利な仕様。「SHISUI」ではファスナーとフレーム、「INRYU」ではファスナータイプを用意している。
高級ラインのスーツケースと言えば、アルミの質感にシンプルな色合いというイメージを持つ読者も多いかもしれないが、日本らしい落ち着きのある色合いとデザインが創り出す高級感がこんなにも心を打つものかと驚いた。日本人の間だけでなく、インバウンド向けとしても人気が出そうだ。
J5 Collection
SHISUI
- カラー:織部(Olive)、煤竹色(Chocolat Brown)、亜麻色(Ecru)、黒壇(Ebony Black)
- 価格:14万3,000(03551)、15万4,000円(03561)、16万5,000円(03553・03571)、17万6,000円(03554・03563)、18万7,000円(03564・03573)、19万8,000円(03574)
- 形状(品番)/外寸サイズ(H×W×D)/重量/容量:
織部・煤竹色(鏡面)
コンチネンタルキャビン(03551)/56×38×25cm/3.7kg/41L
チェックイン L(03553)/69×47×26cm/4.5kg/71L
チェックイン XL(03554)/77×53×28cm/5.5kg/100L
亜麻色(レザー調)
コンチネンタルキャビン(03561)/56×38×25cm/3.7kg/41L
チェックイン L(03563)/69×47×26cm/4.5kg/71L
チェックイン XL(03564)/77×53×28cm/5.5kg/100L
黒壇(木目調)
コンチネンタルキャビン(03571)/56×38×25cm/3.7kg/41L
チェックイン L(03573)/69×47×26cm/4.5kg/71L
チェックイン XL(03574)/77×53×28cm/5.5kg/100L
SHISUI-F
- カラー:煤竹色(Chocolat Brown)、黒壇(Ebony Black)
- 価格:15万4,000円(00551)、17万6,000円(00553・00571)、18万7,000円(00554)、19万8,000円(00573)、20万9,000円(00574)
- 形状(品番)/外寸サイズ(H×W×D)/重量/容量:
煤竹色(鏡面)
コンチネンタルキャビン(00551)/56×38×25cm/4.3kg/40L
チェックイン L(00553)/69×47×26cm/5.2kg/70L
チェックイン XL(00554)/77×53×28cm/6.5kg/99L
黒壇(木目調)
コンチネンタルキャビン(00571)/56×38×25cm/4.3kg/40L
チェックイン L(00573)/69×47×26cm/5.2kg/70L
チェックイン XL(00574)/77×53×28cm/6.5kg/99L
INRYU
- カラー:藍鉄色(Indigo)、亜麻色(Ecru)、砲金色(Gun Metallic)、茜色(Madder Red)、銀色(Silver)
- 価格:14万3,000円(03511)、15万4,000円(03521)、16万5,000円(03512)、17万6,000円(03522)、18万7,000円(03515)、19万8,000円(03525)
- 形状(品番)/外寸サイズ(H×W×D)/重量/容量:
藍鉄色、亜麻色(レザー調)
キャビン(03511)/55×35×23cm/3.3kg/35L
チェックイン M(03512)/61×43×26cm/3.8kg/56L
トランク XL(03515)/77×44×37cm/5.1㎏/108L
砲金色、茜色、銀色(金属調)
キャビン(03521)/55×35×23cm/3.4kg/35L
チェックイン M(03522)/61×43×26cm/3.9kg/56L
トランク XL(03525)/77×44×37cm/5.2㎏/108L
機能性抜群な「360G4」に限定モデルが登場、気になる内装に驚き!
次に紹介するのは、縦にも横にも開き、"360度あらゆる角度から荷物を取り出せる"と人気のシリーズ「360G4」。2025年1月29日より、銀座三越の先行販売を皮切りにして、ボディに鏡面仕上げを施した限定モデル「ガーネットレッド」が登場する。ライナーやハンドルといった細部も同色に統一されており、レザータグも付属した高級感あふれるデザインに仕上がっている。
このシリーズ、荷物の取り出しやすさだけでなく、内装を2気室と1気室、どちらにもレイアウトできるのも魅力の一つ。「一体どうやって? 」と思っていたので、実際に実演していただいた。
通常の2気室での仕様は、想像通りの見た目。ポケットもついているので、小物を分けて収納するのにも便利そうだ。
1気室にしたい場合は、エキスパンド仕様になっている片面の収納を拡張させればOK。ファスナーを開けるだけで簡単に操作できた。これにより、高さがあるアイテムを収納することもできる。
サイズは小型の機内持ち込みに加えて、大型の預入サイズが2種類と、計3型で販売。エース マーケティング部の加藤さんは「インバウンドの旅行者はかさばる家電をいれる方も多く、トランクのサイズには移動する際に便利なように側面ハンドルも設置している。」とサイズごとのデザインのこだわりも語ってくれた。
360G4 LTD
- 形状(品番)/外寸サイズ(H×W×D)/重量/容量:
- 価格:8万2,500円(08551)、10万100円(08514)、10万5,600円(08515)
機内持込(08511)/54×36×25cm/3.1kg/38L
預け入れ(08514)/76×54×27cm/4.7kg/100L
預け入れ(08515)/76×44×37cm/4.9kg/105L
旅行の機会もコロナ禍前と同程度に回復してきた。2025年は新しいスーツケースで、旅の一歩を踏み出そう。