フジ医療器は日本を代表するマッサージチェアメーカーのひとつ。そんなフジ医療器が2023年から展開しているパーソナルケアブランド「SYNCA」は、毎日をアクティブに過ごす30代~40代のユーザーがターゲット。活動的な日々を過ごすため、リラクゼーションで心身を整える製品を発売している。

5月1日には「CirC GRACE マッサージチェア L24 MR380」(以下、L24)が発売となった。カラーはベージュ×ベージュとブラックの2色。価格はオープン、推定市場価格は178,000円前後と、大型のマッサージチェアとしては比較的手が届きやすい価格帯だ。

  • L24はコロンとした柔らかなデザインのマッサージチェア

  • 本体サイズはリクライニングしていないときで幅70×奥行き110×高さ105cm。スッキリとしたデザインも魅力的

光と音で自分だけの「くつろぎ」空間を作る

L24は首からふくらはぎまでをマッサージし、筋肉のコリや疲労を軽くするマッサージチェアだ。注目したいのは、身体だけでなくリラックスしやすい環境を整える機能があること。たとえば、電源を入れると首回りに柔らかな青い光が立ち上がり、左右に配置されたスピーカー(Bluetoothでスマートフォンと接続)からはお気に入りの音楽を再生できる。

  • 首回りの柔らかな光が非日常感を演出。特別な空間を作り出すことで自分が「ケアされている」ことを意識させてくれる。このアンビエントライトは消すことも可能

  • 肩付近の左右にあるスピーカー。Bluetoothスピーカーとしてスマートフォンの音楽を再生できるほか、あらかじめ内蔵されている5種類のヒーリングミュージックを再生することも

  • アームレスト左側には、スマートフォンの音楽を再生する場合に便利な収納ポケット

さらに、L24はフットレストごとチェア全体を傾けるリクライニング機能を搭載。リクライニングすることで体圧を分散させ、水に浮いているような心地よさを感じる体勢を作り出す。つまり、L24はマッサージ以外でも光と音の演出、そして心地の良い姿勢でリラックスできる環境を整えてくれるというわけ。

  • 通常時の体勢(写真上)と、水に浮かんでいるような心地よさがあるという「ゼロフロートリクライニング」(写真下)のポジション

光、音、体勢で作る「癒やしの環境」は、マッサージしていないときにも有効だ。L24は脚部分のエアマッサージパーツを回転収納できるため、普段はリラックス効果のあるリクライニングチェアとしても使える。

  • 首元と脚のエアバックで「マッサージチェア感」が強く伝わってくるマッサージ使用時のスタイル。腰回りには「グラフェンヒーター」も内蔵しており、温めながらのケアも可能

  • 脚用マッサージパーツを反転させ、付属クッションなどを装着したリクライニングチェアモード。マッサージを行わずに、ヒーター、Bluetoothスピーカー、リクライニング機能が使える

もちろんフジ医療器ならではの本格的なマッサージも

フジ医療器のマッサージャーだけあり、マッサージ機能も本格的。弾力のある素材を用いた4つの揉み玉を持つ「GRACEメカ」を内蔵。肩位置の自動検知機能もあり、座った人の体型にあわせて首からお尻まで上下最大95センチの範囲をしっかりとほぐしてくれる。腰まわりとふくらはぎには8個のエアバッグを内蔵しており、ググッと圧迫・解放を繰り返すマッサージは包み込むような感覚だった。

【動画】じっくり力強く揉み込む「押しもみ」や、リズムよく軽快にマッサージする「リズムさざなみ」など、全8タイプの揉み技を駆使するGRACEメカ

  • GRACEメカによる揉み技を自分で選べる「手動」モードのほか、「全身疲労回復」「首肩中心」「全身ストレッチ」といった全5種類の自動コースも搭載

L24はマッサージチェアとしては中クラスのモデル。足裏や手のマッサージ機能がない、揉み玉の強さ調節機能がないなど、最上位モデルと比較すると一部の機能が簡略化されている。しかしそのぶん、チェア全体がすっきりとコンパクトにまとまっており、インテリア的に見ても特に違和感はないだろう。くつろげるリクライニングチェアとしても利用できるため、マッサージチェアの購入をためらっていた人も、生活の一部として導入しやすそうだ。日々の生活の質を上げるために、マッサージチェアという選択肢を考えてみてはいかがだろうか。