働きながら、1歳・6歳の育児・家事と平日はほぼワンオペで回す毎日。買えるものなら時間を買いたい、そして少しでも休みたい……そんな思いを抱えているワーママ・ワーパパは、私だけではないだろう。

若者以上に"タイパ"を意識し、これまで家事代行やベビーシッターも大いに活用してきた。しかし「洗濯代行」だけは贅沢すぎやしないかと、利用に二の足を踏んでいた。家には乾燥機付きドラム洗濯機もあるのに、洗濯まで外注するなんて……そんな思いが頭の中をぐるぐるしていたのである。

そんな矢先、7月9日に先行ローンチされた洗濯代行サービス「洗濯のアライさん」を試用できる機会が巡ってきた。定期プランであれば1回2,980円で35リットル入りのバッグに入るだけの洗濯物をお願いできる。しかも、午前中に洗濯物を出せば、その日のうちに洗濯・乾燥・畳みまで仕上げてくれるという至れり尽くせりのサービスだ。

洗濯代行の利用で、生活はどれくらい楽になるのか、料金に見合うだけの価値あるサービスなのか。実際に使ってみた感想を、この記事で綴っていきたい。

  • 洗濯代行サービス「洗濯のアライさん」をお試し

■LINEで発注、洗って畳んでその日に届く

現時点での「洗濯のアライさん」サービス一覧は以下だ。

  • 定期プラン 2,980円/回(週1回 曜日・時間指定あり)
  • スポットプラン 3,500円/回
  • 羽毛布団プラン 3,500円/回
    ※クリーニングオプションあり

今回はお試しということで、スポットプランを利用。LINEの専用アカウントから会員登録を済ませ、メニューを選ぶと、予約可能な日時がスケジュール上に表示され、タップしていくだけで発注することができた。

  • すべてLINE上のやりとりで完結する仕組み

洗濯物の集荷は直接受け渡し(インターホンにて呼び出し)や建物内受付・管理人を通して受理などの選択肢があり、オートロックがない世帯では呼び出し無の玄関前集荷も可能. ※いずれも時間は当日午前7時から1時間ごとに設定可能、または前日の20~22時。

返却方法も同様の選択肢があった。※時間は回収当日の19~22時/1時間ごとに設定可能。

我が家はオートロックのない一軒家なので、呼び出し無の玄関前集荷・返却を選択。仕事の予定や子どもの習い事・通院など、外出のスケジュールが読めないので、集荷も受け取りも在宅の必要がないのは非常に助かった。

  • サービスの流れ

ちなみに35リットルの袋で出せた洗濯物の一覧は以下だ。

  • Tシャツ×5
  • ジャージ(ズボン)
  • 枕カバー×3
  • シーツ×2
  • ベビー布団用シーツ×2
  • おくるみ
  • バスタオル×2
  • フェイスタオル×2
  • タンクトップ
  • トランクス
  • キャミソール
  • ショーツ
  • 靴下
  • 薄手のタオルケット
  • デニム
  • パジャマ
  • 子ども服(ボトムス)
  • キッズショーツ
  • キッズ肌着
  • ベビー肌着
  • ベビーTシャツ
  • キッズTシャツ
  • ベビー半ズボン
  • ベビーパジャマ

今回はシーツをはじめとする寝具を洗濯したかったのでこのようなラインナップになったが、4人家族であれば2日分の洋服の洗濯物がまかなえる量だと感じた。

ちなみに現在は渋谷区・新宿区・世田谷区がサービスの対象エリアとなっている。

■実現できるのは「時短」だけではなかった

洗濯代行をお願いした日は、まさしく洗濯が苦行となる"雨"の日。家から帰ると、玄関前で畳みまで仕上げられた洗濯物が待っていてくれた。

  • 雨で濡れないよう、ビニル袋でしっかり梱包されていた(それでも気になる人は直接受け渡しでの返却をオススメする)

  • すべての洗濯物がきちんと畳まれている、感動……!

服はシワなくきれいに畳まれ、タオルもふわふわ。もちろん気になるにおいもなく、気持ちまですがすがしくなる。

既に畳まれているので、それぞれ所定の場所にしまうだけで洗濯業務が完了した。保育園児2人を抱える我が家では、子ども服の洗濯サイクルを上手に回さないと、着替え用のストックがなくなってしまう。即日返却は大いに助かった。

そして今回、特に私がいいなと思ったのは、シーツや薄手のタオルケットの洗濯・乾燥をお願いできたことだ(※サービスは、家庭の洗濯機で洗え、タンブラー乾燥機も可能なものが対象)。

大物の洗濯物はかさばるため、デイリーの服の洗濯物とは別に、再度洗濯・乾燥機を回す必要があった。

洗濯機を回せばいいと言えばそれまでなのだが、ついつい面倒になって後回しになり、大物の洗濯物が洗濯かごの中に鎮座し続ける、ということが続いていた。

これまでは、「あの洗濯物が残っている」「明日は晴れるかな、いつ洗濯して干そうか、在宅勤務にしてにわか雨に対応できるようにしよう」など、目の上のたんこぶのように常に洗濯物の懸案が頭をよぎっていた。

しかしこの日は、そんなモヤモヤに振り回されることなく、きれいに洗いあがったシーツを敷きなおし、ぐっすり安眠できた。

シーツやタオルケットだけではなく、掛け布団カバーやソファーカバーなど、後回しになりがちな洗濯物は他にもたくさんある。週末の旅行から帰ってきたとき、大量の洗濯物を処理しきれない日もある。

洗濯物のことで、体力的にも精神的にもしんどいとき、定期利用で「週に一度、必ず外注できる」という安心感は何物にも代えがたい。洗濯代行は単なる時短ではなく、家事の懸案解消と心の余裕も生んだのだ。

■"自分にとっての快適"を代行サービスで手に入れる

1回約3,000円で即日洗濯・乾燥・畳みまで仕上げてくれるサービス、以上の理由から我が家の生活にフィットしており、私自身は決して「高い」とは感じなかった。しかし、どこに価値を見出すかは人それぞれだ。

店舗に直接持ち込み受け取れば、その分価格が安くなったり、即日返却ではないが翌日には洗濯物が届いたり、巷にはさまざまな洗濯代行サービスがある。それぞれのライフスタイルによって、選択肢は異なるだろう。

洗濯代行に限らず、ぜひさまざまな代行サービスを比較・検討し、できれば試して、自分にぴったりのサービスを見つけてみてほしい。家事を担ってもらって生まれる時間は、想定以上に、私たちのQOLを上げてくれるに違いない。