サントリーは22日から24日まで3日間にわたり、東京・南青山で「ヌーヴォーウィーク2024」を開催する。会場となるSHARE GREEN MINAMI AOYAMAでは『ボジョレーヌーヴォー2024』をはじめ、計5種類の旬のワインおよび料理を楽しめる趣向だ。関係者は「週末の明るい時間帯から、ゆっくりと『ジョルジュ デュブッフ ボジョレーヌーヴォー』を楽しんでもらえたら」とアピールする。本稿では内覧会の模様をお伝えする。
イベントの概要
これまで25年以上にわたりボジョレーヌーヴォー解禁を楽しむ文化を日本に広めてきたサントリー。今年もこの時期にヌーヴォーウィーク2024を開催する。料金は、飲食用チケット10枚つづり+オリジナルグラス付きの前売り券が3,500円、当日券なら4,000円。また飲食用チケット5枚つづり+オリジナルグラス付きの当日ハーフ券が2,000円で用意される。営業時間は22日、23日は11時から19時まで、24日は11時から18時まで。
イベントでは、ボジョレーヌーヴォーとオリジナルペアリングフードを提供。またゲストによるトークセッションや音楽ライブも行われる。EXILEのSHOKICHIさんをはじめ、豪華なゲストが登壇する予定。
今年のボジョレーの出来は?
内覧会には、ボジョレーヌーヴォーを世界に広めたジョルジュ デュブッフ社から取締役のアドリアン デュブッフ・ラコンブ氏が登壇して挨拶した。同氏によれば、今年のフランス・ブルゴーニュ地方は上半期にたくさんの雨に降られたものの、8月以降は天候にも恵まれ、ブドウもしっかり完熟できたとのこと。「結果的に、とても良いブドウを収穫できました。今年の『ボジョレーヌーヴォー2024』は、フルーティな味わいがうまくワインの風味の中に引き出されているように感じます。色合いの深いリッチなワインができた2023年と比較すると、やや軽めの仕上がりですが、口に含んで美味しいと感じられる、非常にフレッシュで酸味も利いたワインになったと感じています」(アドリアン氏)。
今回のイベントでペアリングフードの監修を担当したのは、レストランCIRPASのシェフである吉田能氏。『旬のりんごを使った豚バラ肉の赤ワイン角煮』について吉田氏は「赤ワインに合うよう、少しのスパイスを加えてフランス料理のような装いにしてみました。ボジョレーヌーヴォーのジューシーさに調和できたのではないかと思います」と解説する。
『ホタテのオレンジカルパッチョ』は、オレンジヌーヴォー2024との相性を考慮した料理。吉田氏は「ホタテの強い旨味が、オレンジヌーヴォーの白ブドウの風味とマッチしています」と説明する。アドリアン氏も「ホタテ貝のテクスチャがとても素晴らしいです。オレンジヌーヴォーは柑橘類やマーマレードの味わいも感じられるため、とても相性が良いと思います」と笑顔を見せる。
『サーモンのミキュイ』は、ボジョレー ロゼ ヌーヴォー2024 ”ルーゼ”のペアリングフード。吉田氏は「サーモンは、生でもない、火を入れ切ってもいない、ちょうど半生の状態を狙いました。ロゼワインも赤と白の中間点ですから、方向性をあわせたわけです。ロゼ特有のまろやかな渋みと、サーモンの滑らかさがマッチングしたと感じています」とした。
最後に、アドリアン氏は「ボジョレーでは、料理とのマリアージュを重要視しています。味を補完する楽しみもあるんですね。ご家族、友人、気が置けない親密な仲間と集まって素敵なひとときを過ごす、そういったときにボジョレーヌーヴォーとペアリング料理を召し上がってもらえたら、皆さまのハートもより温かくなるのではないかと思います」と話し、イベントの盛会を願った。