大学の卒業生は母校に寄付などの貢献を行う方も多いため、裕福な卒業生が多いほど大学の運営はしやすくなります。そこで今回は、世界における超富裕層や影響力の大きい卒業生を多く輩出している大学について調べてみました。
【アメリカ】超富裕層の卒業生が多い大学ランキング
米国の調査機関のWealth Xが2022年に公表したレポートによると、超富裕層の卒業生が多いアメリカの大学ランキングは以下のとおりです。1位はハーバード大学、2位はスタンフォード大学、3位はペンシルベニア大学という結果になりました。
1位のハーバード大学は、推定で17,660人の超富裕層の卒業生がいます。2位のスタンフォード大学や3位のペンシルベニア大学と比べて、2倍以上とずば抜けた数になっています。 他にも4位のコロンビア大学、7位のマサチューセッツ工科大学、8位のエール大学など、日本人にも知名度の高い名門大学が数多くランクインしています。
【アメリカ以外】超富裕層の卒業生が多い大学ランキング
アメリカ以外の大学のランキングは以下のとおりです。1位はケンブリッジ大学、2位はシンガポール大学、3位はオックスフォード大学となりました。
1位~6位まではヨーロッパとシンガポールの大学、7位~10位はインドと中国の大学がランクインしています。G7(主要先進国)では、日本・ドイツ・イタリアの大学はランクに入っていません。
1位のケンブリッジ大学の数字は、アメリカでは6位程度です。世界の中でもとくにアメリカで超富裕層が多いことを示す結果ともなっています。
上級管理職の多いアメリカの大学ランキング
Wealth Xは、上級管理職の多い大学ランキングも公表しています。上級管理職とは、日本における課長よりも上で、次長と同じもしくは次長より下のポジションです。
1位はハーバード大学、2位はペンシルベニア大学、3位はスタンフォード大学という結果になりました。
超富裕層の場合と同様、こちらのランキングでもハーバード大学が首位を獲得しました。1位~5位は超富裕層の場合とあまり変わりませんが、それ以降にやや違いがあります。6位にミシガン大学、9位にコーネル大学、10位にカリフォルニア大学バークレー校が入りました。
裕福な卒業生を輩出することのメリット
卒業生に富裕層が多いことには、大学・卒業生双方にとってメリットがあります。大学の運営で資金繰りは重要で、優秀な人材の獲得、設備のメンテナンスなど常にお金がかかります。裕福な卒業生が多ければ、大学側は多額の寄付が期待できます。
また、裕福で影響力の大きい卒業生は一般的に人脈が広いことから、学生や若手の卒業生にネットワーク構築の機会を提供可能です。重要な卒業生とその地位、業績、人脈などは、教育機関の評判を高めるのに役立ちます。