東京や京都などは富裕層からも観光地として人気を集めており、ホテルの滞在を楽しみにしている方も多くいます。世界の富裕層がとくに高く評価している日本のホテルはどこなのでしょうか。今回はアメリカの大手旅行専門誌が発表したランキングを紹介します。
富裕層に選ばれた日本のホテルランキング
富裕層を読者に持つアメリカの大手旅行専門誌「トラベル・アンド・レジャー」が、日本のシティ・ホテルランキングの2024年版を発表しました。
同誌の読者が、サービス・食事・施設・立地などを総合的に評価したランキングです。1位は「ザ・リッツ・カールトン京都」2位は「W大阪」3位は「アンダーズ 東京」となりました。
富裕層の評価が高かったホテルについて解説
ここからは、ランキングの上位に入ったホテルの特徴について解説します。
ザ・リッツカールトン京都
京都の高級ホテルを代表する存在ともいえる「ザ・リッツカールトン京都」は、中京区の鴨川沿いにあります。134室ある客室は伝統的な和のモチーフを採用し、穏やかな安らぎを感じられる空間です。
ホテル内には4つのレストランがあり、朝食からディナーまでシーンや好みに合わせて選べます。「ザ・リッツ・カールトン スパ」ではマッサージを受けられるほか、温水プール、24時間オープンのフィットネスセンターを利用可能です。
W大阪
大阪・心斎橋にある「W大阪」は、黒い高層ビルの外観が特徴のラグジュアリー・ホテルです。著名な建築家である安藤忠雄氏がデザインの監修を行いました。
スイートルームの室内はブラウンを中心とした穏やかな色調ながらも、クッションや椅子には赤や黄色も取り入れ、明るい気持ちになれそうな雰囲気です。遊び心とラグジュアリーが融合した空間で、スタイリッシュにくつろげます。
アンダーズ 東京
「アンダーズ 東京」は、虎ノ門ヒルズの上層階にある高級ホテルです。銀座・丸の内・六本木などのエリアから近く、東京の中心地での観光に便利な位置にあります。
スイートルームは世界的に活躍するデザイナーが手掛け、シンプルでありながら温かみのある洗練されたデザインです。客室からは、東京タワー・レインボーブリッジなどが見られるパノラマ眺望が満喫できます。
パークハイアット京都
「パークハイアット京都」は東山の中心部にあり、京都の「雅」とパークハイアットの「エレガンス」の融合をコンセプトとしています。清水寺・高台寺といった世界遺産、八坂神社・祇園などの有名スポットが徒歩圏内です。
70室のうちスイートは9室で、広々とした静かな空間でくつろげます。スイートの宿泊客は、17~18時まで、シャンパンを自由に味わえる特典もあります。
TRUNK(HOTEL) CAT STREET
「TRUNK(HOTEL) CAT STREET」は、東京都渋谷区にあるラグジュアリーホテルです。ハチ公前や宮益坂など、活気のある渋谷の繁華街へ徒歩で行くことができ、観光に便利な場所にあります。
館内にはさまざまなアートワークが配置され、全部で4つのスイートがあります。テラス付きの部屋、ダイニングタイプの部屋など、それぞれ趣の異なるデザインとなっています。
富裕層が高級ホテルで重視するポイント
富裕層が高級ホテルで重視するポイントは個人によってさまざまですが、フィットネス設備やコンシェルジュサービスなどを重視する傾向です。
フィットネスジムやプールなどの設備
富裕層はホテルでゆったりリラックスするだけでなく、ジムやプールで汗を流したり筋トレをしたりする方も多くいます。スポーツを日課としている方も多く、ホテル滞在中も運動することで体調を整えていると考えられます。
コンシェルジュサービス
一般的に高級ホテルには、さまざまな要求に的確に対応できるコンシェルジュがいます。日頃から多忙で予定変更なども多い富裕層、日本のことをよく知らない海外の富裕層にとって、頼み事や質問に迅速に対応してもらえるコンシェルジュは便りになる存在です。
心のこもったおもてなし
シティホテルでもICT化が進み、自動チェックイン・チェックアウト、スマートキーなどは普及しつつあります。
迅速・効率的にサービスを提供するためICTは重要ですが、富裕層にとっては人間による丁寧なおもてなしも重要です。ホテルの業務で機械化すべきところとそうでないところを分けて対応する必要があるでしょう。